結成50年の森町青葉少年野球クラブ 初の全国「思い切り勝負」 亡き恩師に活躍誓う

 全国各地のブロック大会を勝ち上がった少年野球チームが日本一を決める「全国スポーツ少年団軟式野球交流大会」(4日開幕、奈良県)に、森町青葉少年野球クラブが出場する。県大会、東海大会を制し、結成50年にして初めてつかんだ夢の舞台。亡き恩師への思いを胸に全国の強豪に挑む。

初の全国大会に挑む森町青葉少年野球クラブの選手=袋井市内
初の全国大会に挑む森町青葉少年野球クラブの選手=袋井市内

 同クラブの発足は1972年。卒団生は400人を数え、甲子園の出場選手も輩出した。現在は飯田小、森小の1~6年生23人が練習に励む。現チームは6年生を主体とした強打のチームで、切れ目なくどこからでも得点できる。冬場は1日800回の素振りで打力を磨いた。
 県大会と東海大会は自慢の打線がつながり、7試合で計72得点を記録。これまで県ベスト8が最高だったチームが大きく飛躍した。「勝ちたいという気持ち、必死さが前面に出るようになった」。堀内可寿監督は試合ごとに成長する子どもたちの姿に目を細める。
 昨年7月、クラブの創設者で40年にわたり指揮を執った山田尚夫代表兼監督=享年(81)=が病死した。亡くなる直前まで指導にあたっていたという。「山田代表と全国へ」-。県大会、東海大会はベンチに山田さんの写真を持ち込んだ。全国大会でも一緒に戦うつもりだ。
 同クラブは初戦で関東地区代表の「大和田タイガース」(千葉県)と対戦する。畑中陽七太主将は「打ち勝つ野球が自分たちのスタイル。どこが相手でも思い切りプレーしたい」と力を込めた。

 

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