浅羽の海辺 活性化 袋井市「ビジョン」策定

 袋井市の大場規之市長は27日の定例記者会見で、浅羽海岸周辺エリアの地域活性化に取り組む「袋井市海のにぎわい創出ビジョン」を策定したと発表した。地域住民、民間事業者などと連携し、施設整備や環境保全といった事業を本格化する。
 平成の命山や防潮堤など沿岸部で進められてきた防災施設の整備に一定のめどが立ち、新しい地域の価値を官民一体で創出することを目的に2022年度からビジョン策定に着手した。同市南部を横断する国道150号線以南を対象範囲とし「保全」「利活用」「発信」の三つの観点から企画を打ち出す。
 第1弾として浅羽体育センターなどが立地する同笠エリアを対象に設定し、5年かけてアクティビティゾーンなどとして整備する。費用は6億円程度と見込む。本年度内に基本計画の策定を目指す。
 袋井市は同日、袋井駅周辺地区で都市拠点の機能強化、治水対策に取り組む「Fukuroi Central Park構想」の策定を進めていることも報告。大場市長は「全域でにぎわい創出に向けた施策を展開し、近隣地域での相乗効果につなげたい」と期待した。

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