静岡県１部リーグ昇格 ホームを大切に高みへ サッカーチームＯＲＡＮ袋井代表／安原直哉氏【本音インタビュー】
今シーズンからＯＲＡＮ袋井に改称。２０２４年までにサッカー東海リーグ昇格、３０年にＪＦＬへの参入を掲げ、チーム史上初めてプロ契約の監督を招くなど強化に力を入れる。新体制で臨む初年度の手応えと課題を聞いた。
－ここまでの手応えは。
「県２部リーグ１２連勝中で、最終戦を残して１部昇格を決めた。目標としてきた全勝優勝もあと一歩。３年間昇格できず、今シーズンは勝負の年と位置づけていた。その中でここまでは満足のいく結果を出せている。選手はカルロス・アルベルト・ゴンサルヴェス監督の下、今まで以上に質の高いトレーニングを積んでいる。技術の向上はもちろん、モチベーションを維持しながらリーグ戦に臨めていることも大きい」
－チーム名を変えた理由と名前の由来は。
「チームが変わる転機と捉え、名称変更した。袋井市にホームタウンを移して以来、長年袋井サッカークラブとして活動してきたので葛藤はあったが、プロを目指すという決意を新たにするためにも決断した。由来は遠州の言葉で私たちのという意味の『おらん』から。私の袋井、私が袋井の二つの意味を込め、サポーターに愛着や親しみを持ってともに戦ってほしいという思いを込めた。チームが袋井を代表して戦っているという覚悟も表している」
－現状の課題は。
「東海リーグを目指す上で、選手層の充実は必須。大学のトップ選手を獲得していくことが現実的な補強策で、大学を回ってセレクションへ参加を呼びかけるなどの活動を行っていく。社会人チームとして仕事を仲介する環境整備も推進し、よりレベルの高い選手を集めたい。新規スポンサーの獲得、スポンサー料の増額も注力したい」
－当面の目標は。
「２年後を見据え、運営会社の新規事業の展開、チーム強化を同時に進めないといけない。当面はカルロス監督との契約更新が課題になる。来季も指揮を執り、来シーズンには東海リーグに参入できるチーム作りを進めてもらいたい。知名度を高めてサポーターを増やし、市民の半分以上が知ってるというチームを目指す。チーム名が示す通り、『私たちのチーム』と思ってもらえるような活動も積極的に取り組みたい」
やすはら・なおや 磐田市出身。２２歳から愛知県の社会人サッカーチームで５年間プレーした後、地元磐田にチームを発足。代表兼選手としてプレー。２０１５年から代表専任となり、ホームタウンを袋井市に移して活動している。３５歳。
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