松明道中や火渡り 袋井・可睡斎で「火まつり」 無病息災、家内安全を祈願

 袋井市久能の可睡斎で15日夜、火防大祭「秋葉の火まつり」が開かれた。「松明(たいまつ)道中」や、心身の諸悪を焼き尽くすことで御利益が得られるとされる火渡りなどが行われ、大勢の参拝者が訪れた。

たいまつを手に境内の階段を上る参列者=袋井市の可睡斎(浜松総局・二神亨)
たいまつを手に境内の階段を上る参列者=袋井市の可睡斎(浜松総局・二神亨)

 火伏せの仏「秋葉三尺坊大権現」をまつり、火防信仰で知られる同寺伝統の祭典。松明道中には、地域住民や消防団員ら約350人が参列した。御神火を移したたいまつを手に本堂前広場に設けられた火防霊場を目指して列をなし、一年の平穏無事に感謝し、防火の願いを込めてたいまつを護摩壇へと納めた。
 白装束の行者「大膳講」による神事が行われた後、護摩木を並べて5メートルほどの火渡りの道をつくった。子どもから高齢者まで素足で火渡りに挑戦し、無病息災、家内安全などを祈願しながら炎の残る道へ歩みを進めた。

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