震度7想定の応急処置や搬送訓練 浜松市と医師会 救護活動を確認

 南海トラフ地震をはじめとする大規模災害に備えようと、浜松市と市医師会は11日、医療救護訓練を中央区の浜松医療センターなどで行った。医療関係者や市職員、地元住民ら約200人が参加し、傷病者の判別から応急処置、搬送までの流れを確認した。

災害時の傷病者への対応を確認する参加者=浜松市中央区の浜松医療センター
災害時の傷病者への対応を確認する参加者=浜松市中央区の浜松医療センター

 訓練は前日朝に同市内で震度7の地震が発生し、負傷者が多数発生したとの想定。患者の殺到に伴う病院の機能や対応力の低下を見込み、市と連携して病院前救護所を設置した。医師が運び込まれる負傷者役の学生ボランティア、地域住民らの症状を確認し、重症度によって治療の優先順位を決めた。担当ごとに業務の引き継ぎや、終了後の振り返りも行い、参加者が課題を共有した。
 医療関係機関と行政機関の連携強化を目的とし、4年ぶりに開催した。従来は学校などで開いてきたが、今回は災害拠点病院の医療救護体制の強化を図るため同センターで実施した。

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