記者コラム「清流」 不屈の精神

 日本代表が強豪アイルランドを破った「静岡ショック」で日本中を熱狂させたラグビーワールドカップから3年がたとうとしている。記者も、何度倒されても果敢に立ち向かうラガーマンの“不屈の精神”に魅せられ、テレビの前で声援を送った一人だ。
 3カ月後、静岡ショックの舞台・袋井市に異動になった。ラグビー取材は楽しみの一つだったが、同時期に新型コロナが流行した。ラグビー熱に水を差された地元からは落胆の声が聞かれた。「何でこのタイミングなんだろう」。大会に関わった市職員のつぶやきが忘れられない。
 感染拡大から2年が経過し、袋井では再びの盛り上げに向けた取り組みが進められている。コロナ禍に負けまいと奮闘する人々を今度は現地で応援している。
 (袋井支局・仲瀬駿介)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞