ロケットで全国に挑む 3月、種子島 静岡理工科大生 茶繊維や花火…地域文化取り入れ

 エンジニアの卵がモデルロケットの打ち上げ技術を競う「第19回種子島ロケットコンテスト」に、静岡理工科大(袋井市)の学生サークル「スペーストラベラー」が出場する。地元特産品の茶や、県指定無形民俗文化財の龍勢花火の技を取り入れた自信作で全国に挑む。

発射試験の準備を行う学生=袋井市の静岡理工科大
発射試験の準備を行う学生=袋井市の静岡理工科大

 大学や専門学校などから80チーム以上が参加する競技会で、静岡理工科大は打ち上げの高さを競う高度部門、機体の滞空時間を競うペイロード有翼滞空部門に出場。同部門では2019年に準優勝していて、今大会はその成績を上回ることを目指して準備を進めているという。
 高度部門に出場するロケットは県産茶葉の繊維で作った紙で機体構造を形成。ペイロード有翼滞空部門のロケットは、静岡市と藤枝市で有名な龍勢花火の打ち上げ方式を取り入れた。技術力に加え、地域が誇る文化もアピールする狙いだ。
 同大グラウンドでこのほど発射試験が行われ、打ち上げ手順や機体の仕上がりを確認した。リーダーでペイロード有翼滞空部門を担当する島田唯之信さん(21)は「目標は優勝して先輩方を超えること。一丸で準備を進め、本番で発揮したい」と意気込んだ。
 大会は3月2~6日に鹿児島県の宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターで開催される。

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