疫病退散など祈り 森町・山名神社の祇園例大祭で舞楽

 山名神社(森町飯田)の祇園例大祭が16日、同地区内で始まった。国指定重要無形民俗文化財の「天王祭舞楽」が奉納され、地元の小中学生ら15人が疫病退散や五穀豊穣(ほうじょう)へ祈りを込め、八つの演目を披露した。17日まで。

「鶴」の舞を披露する子どもたち=森町の山名神社
「鶴」の舞を披露する子どもたち=森町の山名神社

 室町時代に現在の大阪から伝わったとされる同舞楽は、昆虫や動物のかぶり物を身に着けて舞うのが特徴。清めの舞「八初児」や「鶴」、「蟷螂(とうろう)」などで構成され、「鶴」の舞では、背中に羽を付けた2人が笛や太鼓の音に合わせて両手を広げるなどして鶴を演じた。
 今年は8町内での屋台の引き回しが3年ぶりに行われた。最終日の舞楽奉納は午後4時から。

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