規格外野菜、格安で販売 廃棄減へ生産者タッグ 森町で取り組み

 生産者が協力して規格外野菜を格安で販売する取り組みが、森町谷中の遠州森鈴木農園で行われている。お値打ち価格での販売に加え、同町特産のトウモロコシの集客力を後押しに売り上げを伸ばし、廃棄される農作物の削減につなげる。

規格外品の枝豆を販売する鈴生の従業員=森町内
規格外品の枝豆を販売する鈴生の従業員=森町内

 同農園の直売所には、週末限定で静岡市葵区の鈴生(すずなり)が出店している。用意したのは生産している枝豆の中で色や形がふぞろいな「規格外品」。味に問題はないものの店で販売することができず、加工用として扱ってきた。正規品の半額以下の値段で販売することで、200キロ以上売れるという。
 同社は規格外品の加工に多大なコストがかかるため、廃棄処分を検討していた。話を聞いた鈴木農園の鈴木弥社長が企画を提案した。今後も参加を希望する農家を随時受け入れる。鈴木社長は「行き場のない農作物を何とかしたいとの思い。農家同士が力を合わせて価値を高めていければ」と話す。
 鈴生の出店は7月中旬までの予定。午前6時半~9時で、枝豆が売り切れ次第終了する。

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