クラウンメロンの香料開発 袋井の静岡県温室農協支所など 知名度向上へ期待 

 袋井市の静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所と大手香料メーカー小川香料(東京都)はこのほど、県西部特産のクラウンメロンを活用した香料を共同開発した。菓子や飲料などに使用され、同メロンのさらなる知名度の向上へとつなげる。

クラウンメロンを活用した香料
クラウンメロンを活用した香料

 同支所が出荷基準を満たさないメロンを提供し、食べ頃を迎えた芳醇(ほうじゅん)な香りを再現した。最高級メロンの本物感を出すことに試行錯誤したといい、試作段階では地元生産者らの意見も取り入れた。
 同支所によると、気温の上がる夏場に規格外のメロンが出やすく、大半はピューレにしていたが一部は廃棄されていた。香料の原料とすることで廃棄削減につながることも期待する。
 リリース発表会が6日、同支所で開かれ、連携して香料の販路拡大などに取り組むことを確認。太田雄一支所長は「自信を持って市場に出せる商品に仕上がっている」とあいさつし、小川裕社長は「国内外にクラウンメロンの魅力を発信し、ブランド力を高めることに貢献したい」と述べた。
 (袋井支局・仲瀬駿介)

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