家康ゆかりの公園が開園 浜松市が整備 住民ら招きお披露目

 浜松市による施設整備工事が完了した中央区の万斛(まんごく)庄屋公園で9日、開園式が開かれた。近隣住民や関係者を招き、新たに生まれ変わった徳川家康ゆかりの公園をお披露目した。開園を記念して梅を植樹する出席者=浜松市中央区
 家康が側室の阿茶局を預けたとの言い伝えが残る庄屋鈴木権右衛門家の屋敷跡地で、広さは約1万4千平方メートル。2010年に地権者から市に寄付され、「多世代みんなが集まり交流が生まれる公園」のコンセプトで活用法を検討してきた。老朽化の進む母屋や弓道場などの建物はパークPFI(公募設置管理制度)を利用して改修し、レストランや交流スペースとして昨年4月に開業。並行して市が芝生広場や駐車場、遊具などの整備を進めてきた。整備工事が完了した万斛庄屋公園=浜松市中央区
 式典では開園を記念し、家康が公園近くで阿茶局と梅の花を観賞したとの伝承にちなみ梅を植樹した。中野祐介市長は「地域の長年の尽力が開園の後押しとなった。『みんなで育てていく公園』のモデルケースとなることを期待している」とあいさつした。

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