健康祈願、頭をコツン 3年ぶり「猿田彦」ら行列 袋井・山梨祇園祭り

 袋井市上山梨地区の夏の伝統行事「山梨祇園祭り」(山梨祭典委員会主催)が15日開幕した。初日はてんぐ姿の「猿田彦」を先頭に地元神社の氏子らが行列をつくり、街中を練り歩いた。17日まで。

住民の頭をたたく「猿田彦」=袋井市内
住民の頭をたたく「猿田彦」=袋井市内

 山名神社の祭典で、100年以上続いている。例大祭に続いてみこしを御旅所の若宮八幡宮に渡御した。猿田彦が持つ南天棒で頭をたたかれると1年健康に過ごせるとの言い伝えがあり、行列を待ち構えた地域住民らが頭を差し出した。
 コロナ禍で一昨年は中止、昨年は神事のみ実施した。今年は行列の人数を減らし、6町の屋台の引き回しは、2カ所で3町ごとに行った。祭典委員会の西尾誠司会長は「3年ぶりで住民の皆さんにも喜んでいただいている。充実した時間にしたい」と話した。
 16日は午後8時から奉納花火を打ち上げ、最終日は山名神社への還御とともに地元の小学5、6年生が舞を奉納する。
 (袋井支局・仲瀬駿介)

 

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