AI行政サービス 袋井市、実証へ 静岡県内初「行かない窓口」目指す 

 袋井市は新年度から、AIで行政サービスを案内する「AIチャットボット」からオンライン申請まで一気通貫型の誘導を図る実証事業を開始する。“行かない窓口”の実現に向けた県内初の試み。市民サービスの利便性向上、市役所の業務改善につなげる。

 対象は転出、転入届の予約や給水届など28項目。従来の仕組みは、必要な手続きが分かりづらいなどの課題があった。システムを連携することで必要な手続きが可視化され、AIチャットボットから直接申請することも可能になるという。
 期間は来年3月末までで、効果検証を踏まえてオンライン申請の拡充などを検討する。大場規之市長は27日の定例記者会見で「試行的に進めている段階だが、最終的に手続きを充実させることで市民の皆さんの労力や職員の作業負担の軽減につなげたい」と述べた。

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