練習機訓練移転後 浜松基地の管制回数増加 対策協で報告

 防衛省南関東防衛局は6日に浜松市役所で開かれた市基地対策協議会代表者委員会で、航空自衛隊浜松基地(中区)の2021年度管制回数(離着陸時や近傍通過機への管制対応回数)が2万6529回に上り、前年より5303回増えたと報告した。21年10月に鳥取県の美保基地から第41教育飛行隊が移転し、練習機「T―400」の訓練が増えた。年度別の管制回数は過去10年で最多になった。
 移転したのは練習機10機と隊員100人以上。同局は、浜松基地で月650回程度の訓練増加が見込まれていたが、他基地への分散などで抑制に努めていると説明した。
 騒音発生回数は測定全4地点で14~24%増え、出席した市議からも「既存の練習機より飛行音が大きい」と指摘があった。市担当者は市民から「音がひどくなった」との意見が2件寄せられ、浜松基地の担当者は市民からT―400関連の意見が11件あったと明らかにした。同局は引き続き騒音の状況を注視し、生活環境に最大限配慮するとした。
 住宅防音工事や公共インフラ整備への補助の状況なども説明した。

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