ウクライナ侵攻 関心持ち続けて 静岡の市民団体が慈善イベント

 世界の子どもたちを支援する静岡市の市民団体「しずおか笑顔プロジェクト」は5日、同市駿河区のグランシップでウクライナ支援のチャリティーイベント(静岡新聞社・静岡放送後援)を開催した。パネルディスカッションなどを通して、ロシアによるウクライナ侵攻の現状を来場者約300人に伝えた。

ロシアのウクライナ侵攻の現状を来場者に伝えたイベント=静岡市駿河区のグランシップ
ロシアのウクライナ侵攻の現状を来場者に伝えたイベント=静岡市駿河区のグランシップ

 国内外の支援者や高校生を交えたパネルディスカッションでは、避難者支援に携わるワルシャワ日本語学校教頭の坂本龍太郎さん=ポーランド在住=が、海外の避難者が異国の言葉や文化の違いに苦労して暮らしていることや日本の避難者支援が少ないことを説明。「侵攻はまだ続いている。関心を持ち続けてほしい」と呼び掛けた。
 パネリストを務めた静岡雙葉高2年の高田優さん(16)は「避難者が安心して将来を考えられる環境をつくることや心の支援が重要」と復興を見据えた支援のあり方について述べた。
 後半は、ウクライナ人女性と日本人男性のアクロバットデュオ「Duo AB」のダンスパフォーマンスや弦楽アンサンブルによる演奏などが披露された。イベントの収益は、市を通してウクライナの人道支援に活用される。
 

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