「身近な偉人」井上靖知ろう 功績、地域との関わり紹介 長泉北小で出前講座

 長泉町井上靖文学館は7日、井上靖(1907~91年)の功績や地域との関わりを紹介する出前講座を長泉北小で開いた。「身近な偉人」をテーマにした総合的な学習の一環で、6年生約150人が受講した。

井上靖の功績や地域との関わりを説明する学芸員の徳山さん=長泉北小
井上靖の功績や地域との関わりを説明する学芸員の徳山さん=長泉北小

 学芸員の徳山加陽さんがクイズを交え、6年生の国語の教科書に掲載されている井上の詩「出発」の場面が、井上の自伝的作品「しろばんば」にも登場していることや、井上が旧三島駅(今の下土狩駅)や同文学館に訪れたことなどを紹介。「井上作品は読みやすくて、深い。ノーベル文学賞候補にも挙がったことが最近判明した」と功績を説明した。
 同館は同日、学校図書館に、井上の功績を紹介するパネルやリーフレット、教科書に掲載された井上作品をまとめた本などを紹介する特設コーナーを設置した。徳山さんは「井上作品で100年前の長泉にタイムスリップできる。ぜひ夏休みに読んでみて」と薦めた。特設コーナーはほかの町内小学校3校でも21日まで展開している。

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