記者コラム「清流」 再スタートの好機

 10年ほど前、新しい趣味づくりの一環で、中国の伝統楽器の二胡に挑戦した。ピアノやギターよりも、演奏人口が少ない楽器の方が焦らずに取り組めると思ったから。ただ、練習時間がうまく確保できず続かなかった。
 世界的楽器メーカーが立地する浜松市に赴任して、まちに音楽が息づいていると実感する。JR浜松駅新幹線構内展示スペースに置かれているピアノからはいつも優雅な音色が聞こえる。古典から現代まで世界の楽器が並ぶ博物館は世代を超えた来館者でにぎわう様子を見た。ジャズなど音楽の催しも多い。
 そんな光景に後押しされ、楽器に再挑戦したい気持ちが高まっている。これまで個人で愛好するものと考えてきたが、継続には仲間づくりも一つの鍵になりそうだ。
 (浜松総局・山本雅子)

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