静岡県、リニア期成同盟会に加盟 川勝知事「誤解解消したい」

 リニア中央新幹線建設促進期成同盟会の会長を務める大村秀章愛知県知事は14日の記者会見で、静岡県が正式に同盟会構成員になったと発表した。同日付で、規約改正などの手続きが全会一致で承認された。
 本県の川勝平太知事はコメントを発表するとともに静岡市内で取材に応じ、「水資源・自然環境への影響の回避・低減とリニアの早期実現を両立する観点からJR東海との対話を進めている」と本県の現状を説明した上で、「何となく静岡県が足を引っ張るかのごとく誤解されているところを早く解消していきたい。沿線都府県が苦労していることについても情報を共有したい」と述べた。
 同盟会に加盟する自治体は1990年の神奈川県以来、10都府県目。川勝知事は他の都府県の知事と同じ副会長に就いた。各自治体の分担金は年間80万円(東京都のみ50万円)で、本県は本年度、月割りの53万円を支払う。8月中にも本県の加盟を受けた臨時総会をリモート開催する予定。
 本県は6月2日に加盟を申請した。その後、現行の南アルプスルートで整備を進めるとする立場を同盟会側に伝え、大村知事が加盟に向けて調整する方針を示していた。
 (政治部・尾原崇也)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞