米から移住の写真家が講座 「瞬間捉える」大切さ語る 富士宮

 富士宮人づくりの会は17日、富士宮市青木平の写真家・報道カメラマン、ビル・ライオンズさんを招いた講座を市役所で開いた。報道写真や芸術写真を紹介しながら「写真道 瞬間をつかむ」をテーマに、写真にかける思いを語った。

作品を紹介するビルさんと真美さん=富士宮市役所
作品を紹介するビルさんと真美さん=富士宮市役所

 妻・真美さんの通訳で進めた。ビルさんは写真を始めた経緯に触れ、「写真を撮ることは野球に似ている。球が飛んできた時は無意識でつかんでいる。写真の命は瞬間を捉えること」と語った。
 全米ゴードンパークス賞最優秀賞など多数の受賞歴を誇るビルさんは「報道写真とは世の中で起こった事実を提供する。人々を笑顔にしたり、泣かせたり、行動を起こさせたりする力がある」と強調。「芸術写真も基本は同じ。あるがままに撮るが、ニュースとしての価値よりも構造や色調により注意を払っている」とした。
 2人は2019年に米国から移住した。「移り住んだ理由の一つが富士山。富士山を撮影するときは富士山だけでなくその周りにあるものもフレームに収める」と語った。
 22日まで、同市役所1階でビルさんの作品が展示されている。

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