社会部 吉田史弥
よしだ・ふみや 1994年、焼津市(旧大井川町)生まれ。2016年入社。整理部、社会部、掛川支局を経て富士宮支局。相模原障害者施設殺傷事件の取材を続けている。福祉行政を勉強中。「きさらぎ駅」など都市伝説が好き。身近に起きた不思議な話募集中です。
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駿府城跡天守台の発掘現場 来場100万人達成
静岡市葵区の駿府城跡天守台発掘調査現場の来場者数が9日、100万人に到達した。市が現地で記念式典を開催し、100万人目の来場者と金色のくす玉を割って大台達成を祝った。 2016年8月の公開開始以降、年間約10万人ペースの来場があり、新型コロナ禍では一時減少に転じたが、21年3月に50万人を達成した。大河ドラマ「どうする家康」放映に伴う好影響もあり、23年度の来場者は20万人を超えた。 100万人目となった同市葵区の城内中2年の古川奏翔さん(13)は、授業の一環で来訪した。市歴史文化課の田中稔久課長から記念品を受け取った。古川さんは「中心市街地に歴史的なものが残っていて面白い。静岡で生活す
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八十八夜にティーバッグ新商品 茶神888が企画 新茶期盛り上げ
八十八夜を迎えた1日、静岡県を拠点に茶文化を広める活動を続けるヒーロー「茶神888(さじん・ハチジュウハチヤー)」が県内外の茶農家の協力で新たに商品化したティーバッグの販売を始めた。888自身が茶畑をさっそうと走り抜けるイメージのパッケージデザインで、新茶のさわやかな香りや味わいを表現。茶を買ったことがない人たちに向け「新茶はうまい!」とメッセージを発信し、新茶期を盛り上げる。 商品は「マルヒ製茶」(磐田市藤上原)の浅蒸し茶と「西尾製茶」(鹿児島県鹿屋市)の深蒸し茶を用意した。パッケージデザインはそれぞれ、浅蒸し茶を疾走感あふれる自身の姿で、深蒸し茶を自身が腕を組んだシックな雰囲気の異なる
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高速道工事の進入事故防止へ NEXCO中日本がDVDで啓発
高速道路の工事により規制した車線上で進入事故が後を絶たないことから、NEXCO中日本グループが県警高速隊の協力を得て、進入事故防止を訴えるDVDを作成した。24日、静岡県警本部で協力式を開き、同社関係者が加藤悟交通部長ら幹部に完成したDVDを紹介し、交通安全講習会での活用など連携を確認した。 同グループによると、2023年は高速道路の県内区間で工事規制車線上への進入事故が173件発生した。仮設防護柵や案内板に接触するなどの事故が多くあったという。 DVDの映像は7分半。グループ内で保守管理を担当する中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京の社員が撮影や編集、ナレーションを吹き込み自作した。
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自転車事故再現 怖さ実感 静岡・中島中でスタントマン招き教室
静岡県交通安全協会静岡南地区支部がこのほど、スタントマンを招いた交通安全教室を静岡市駿河区の中島中で開いた。全校生徒約200人が、自転車が絡む交通事故の再現を目にし、交通ルール順守の大切さを学んだ。 講師を務めたスーパードライバーズ(東京)のスタントマンが、一時不停止の自転車とオートバイが出合い頭に衝突したり、トラックが左折時に自転車を巻き込んだりする事故を再現した。進行役は「誰一人として加害者にも被害者にもならないでほしい」と呼びかけた。交通安全指導員は自転車乗車時のヘルメット着用や県自転車条例で義務化されている保険加入の重要性を訴えた。3年の海野潤さん(14)は「周囲に気をつけて、危機
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記者コラム「清流」 路地裏の“サクラ”
触れる者すべてを傷つけそうな鋭い目つきの野良猫が近所にすみ着いている。そのふんを何度踏んだことか。元旦もべっとり。正月は靴の臭いが取れるまで洗い続ける羽目になった。 桜の季節になり、無愛想な猫は太り始めた。餌を手にした女性に尋ねると、その猫は繁殖しないよう手術を施された「さくらねこ」だという。その印としてV字に切れ目を入れた耳がサクラの花びらに似るため、そう呼ばれるそうだ。その上で女性は地域と猫のために、餌をあげたり、ふんを拾ったりしてくれていた。 思えば猫の鋭い目も少し丸くなってきた気がする。「殺処分は切ないから…」と優しく見つめる女性の思いに触れ、その猫への見方も変わっ
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「特殊サギ被害ゼロの日」 静岡中央署と警備業協会が街頭広報 「手口学んで積極啓発」
本年度最初の「特殊サギ被害発生ゼロの日」に合わせた街頭広報キャンペーン活動が15日、静岡県中部の各地で展開された。年金支給日に金融機関などを訪れる高齢者らに警察や関係機関が詐欺被害防止対策を訴えた。 静岡中央署では県警備業協会と連携し、静岡市葵区の静岡銀行呉服町支店で広報活動を実施した。 署員や地域安全推進員と同協会の立川勝彦会長や青年部会メンバー、警備員ら約30人が江川町通りに並び、来店客に固定電話機の対策などを呼びかける啓発チラシを配った。警備業界のマスコットキャラ「ガードくん」と「ガドワンくん」も県内で初めて登場した。 立川会長は「警備業界も一段視野を広げ、地域全体、県全体の治
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大学生と連携「特殊詐欺ご注意」 静岡南署が駿河区で広報活動
静岡南署では、ヤング防犯ボランティア「しずおか・ぴーす」の大学生と連携した広報活動を静岡市駿河区のJA静岡市豊田支店と南部じまん市で行った。 静岡大4年の高橋恵さん(21)が参加し、署員や地域安全推進員と来店者に声をかけながら啓発品を配った。昨年4月からボランティアに参加する高橋さんは「警察と一緒に活動できる貴重な機会。勉強になることも多く、楽しい」と語り、「日頃から特殊詐欺を話題にして、大切なお金をだまし取られないよう、若者は加担しないよう呼びかけたい」と意気込んだ。
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静鉄など踏切事故防止訴え 静岡市駿河区で啓発活動 23年度立ち入り194件
静岡鉄道はこのほど、静岡南署や交通安全協会静岡南地区支部と連携し、踏切事故防止の啓発活動を静岡市駿河区の中吉田第2踏切で行った。踏切内への立ち入り事案が増加傾向にある中、通行するドライバーに事故防止を呼びかけた。 同鉄道の踏切では2023年度、遮断機が下りている時に自動車や人が立ち入ったケースが計194件あり、前年度に比べて微増となった。このうち遮断機のさおが折れる事例が10件あったという。啓発活動の参加者は、同鉄道のオリジナルキャラ「音羽ないろ」が描かれ、正しい踏切の渡り方を説明するクリアファイルを配布した。 中村真也鉄道部長は「無理な横断をせず、仮に立ち入ってしまった場合も、ためらわ
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自助共助の心構え説く 静岡市駿河区で防災講演「全員が主役に」
静岡市駿河区の小鹿1丁目新町自治会は13日、静岡県立大非常勤講師の笠原英男さん(80)を招いた防災講演会を小鹿1丁目公民館で開いた。住民約60人が受講し、自助共助の心構えを学んだ。 笠原さんは災害時の安否確認の目的について、一人一人が近隣住民の状況に気を配ることで「誰が不明者になっているかを特定すること」と強調した。その上で、救助や消火活動に協力するなど、自ら行動する必要性を説いた。「誰かが何かしてくれるのを待つのではなく自分で生活を回すことが大事。全員が主役となって考えないと命も生活も財産も守れない」と訴えた。
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能登地震の炊き出し支援へ 静岡・葵区のNPO、髪のカットも
静岡市葵区を拠点に防災指導や全国各地の被災地支援を手がけるNPO法人グロウワイズが14日から、能登半島地震で被災した石川県輪島市に入り、住民への炊き出し支援を行う。森田恵美子理事長(55)らが13日、静岡市内で食料や資機材の積み込み作業を行い、メンバー6人で出発した。 16日までの3日間、地震に伴う大規模火災に見舞われた輪島朝市周辺の避難所2カ所で活動する。計300食分の調理した食事や米を持参して避難者らに提供するほか、美容師の森田理事長が避難者の髪をカットしたり、新品の絵本約100冊を届けたりするという。能登半島地震の被災地支援は2月から継続し、今回で3回目。 発災から3カ月がたった
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静岡消防士殉職事故 会見 謝罪は一歩 検証継続を【記者コラム 黒潮】
「不愉快な思いをさせてしまったことを心から深くおわび申し上げる」。3月21日、急きょ開かれた静岡市消防局の記者会見-。2022年、葵区呉服町の雑居ビルから出火し、駿河特別高度救助隊の山本将光さん=当時(37)=が殉職した事故を巡り、消防局長と警防部長(3月末で退職)が謝罪した。事故から約1年半がたち、会見で山本さんや遺族に謝罪を述べたのは、初めてのことだった。 遺族の要望で開かれた“謝罪会見”は市が消防局の組織的課題を検証した報告書を踏まえて事故当時の現場活動の誤りを初めて認めた。警防部長は事故翌日の会見で「活動に問題はなかった」と説明したが、複数の活動が「規範通り
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災害時の行政広報「紙媒体不可欠」 石川・穴水町派遣の島田市職員が初動調査 停電、スマホ基地局使えず
全国広報コンクールで内閣総理大臣賞などの受賞歴がある島田市の「広報しまだ」を手がける同市広報プロモーション課参事の鈴木克典さん(52)が2月末から3月初旬、能登半島地震の職員応援派遣で石川県穴水町に滞在し、災害広報の初動対応について同町広報担当職員に聞き取り調査を行った。被災地では停電したり、電波が不安定になったりしてスマートフォンが使えない状況があったといい、「災害広報は紙媒体が不可欠」と教訓を指摘。災害対策としても自治体の広報スキル向上の必要性を呼びかけている。 聞き取りは静岡県の対口支援先の穴水町に島田市が2月27日~3月2日に派遣したトイレトラック業務の合間に行い、後日電話やメール
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「秋葉山常夜灯」 静岡・浅間通りのシンボル 40年ぶり 大修繕
静岡市葵区の浅間通りの玄関口にある市指定有形民俗文化財「中町秋葉山常夜灯」が30日までに、銅板屋根をふき替え、朽ちた木部を交換するなど40年ぶりの大規模修繕を終えた。「秋葉信仰」で防火を祈願するシンボルとして大切に守られ、江戸時代から再建や修繕を繰り返してきた。同日、神事で完成を祝った地元関係者は「自分たちの街は自分たちで守るという江戸時代からの思いや歴史を後世につなぐ」と誓った。 常夜灯の正確な建立時期は不明だが、江戸中期の画家・土佐光成が宝永5(1708)年ごろに駿府の街を描いた「駿府鳥瞰(ちょうかん)図」にその姿が示されているほか、内部から見つかった最も古い支柱に天保13(1842)
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スケボー通報減 看板変更が効果 立ち入り禁止明示 静岡市葵区・青葉緑地
静岡市は30日までに、同市葵区の青葉緑地(青葉シンボルロード)で使用が禁止されているスケートボードや自転車のBMXの騒音などを訴える通報が相次いでいたことを受けて、同緑地の一部区間に設置している警告看板の表記を「スケートボード・BMXを行う目的で許可なく立ち入ることを禁止する」に変更した。立ち入り禁止を明示したことで、違反者は軽犯罪法違反(立ち入り禁止場所等侵入)に問われる可能性もある。静岡中央署によると変更してから同所での通報が減少する効果が出ているという。 表記を変更したのは、特にスケートボードなどの使用が多かった同緑地中央付近の「B3」区間両端に設置されていた看板。これまで同緑地内で
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闇バイトの誘い、若者1割が経験 新学期へ啓発強化 静岡南署
静岡南署が27日までに、同署管内にある専門学校の学生150人を対象に「闇バイト」についてアンケートを行ったところ、約1割がSNSや交友関係を通じるなどして闇バイトに誘われた経験があると回答した。同署担当者は学生に闇バイトの危険性を伝え、同署と静岡南防犯協会は新入学期に合わせ、若者向けの啓発ポスターを作成した。 アンケートは1月、静岡市駿河区内の専門学校1年生約150人を対象に開いた防犯講話で、感想を書いてもらう用紙の設問の一つとして実施した。同署の杉山慎一生活安全課長は「静岡市で普通に生活している学生の1割も勧誘経験があることに驚いた。学校とも連携し、さまざまな角度から注意を訴えることが大
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特産「久能葉しょうが」収穫始まる 柔らかな食感、さわやかな辛み 静岡市駿河区
国内産地で出荷が最も早いとされる静岡市駿河区久能地区の葉ショウガの収穫が23日、始まった。21軒の生産者でつくるJA静岡市久能葉しょうが委員会は、7月末ごろまでに約240万束を目標に県内や関東地方の市場に出荷する予定。最盛期はゴールデンウイークごろという。 久能地区の葉ショウガは他産地よりも早めの生育段階で収穫する「若採り」のため、筋が少なくて柔らかな食感が楽しめる。後を引くさわやかな辛みも特徴。同委員会の海野明義副委員長(49)は「今年もいつものおいしさが届けられる。お花見などで酒のお供に楽しんでほしい」と語った。 初収穫を行った川島隆年さん(54)の作業場では、ハウスから抜き取った葉
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東日本大震災13年 “本丸”デブリなお遠く 福島第1原発、大熊町ルポ【ニュースを追う】
東日本大震災から13年。原発事故のあった東京電力福島第1原発と復興が進む福島県大熊町を取材した。原子炉建屋は採取開始の延期が繰り返される溶融核燃料(デブリ)が極めて高い放射線を発し続けている。一方、同町内は建て直された公共施設や住宅が“近未来都市”のように整然と並び先進的な教育も始まった。日本記者クラブの取材団に参加し、復興に歩みを進める同町と背負い続ける廃炉の困難な道のりを追った。(社会部・吉田史弥) 採取3度延期、廃炉進まず 福島第1原発5号機の原子炉建屋1階の薄暗い通路を進んだ先に重厚な扉が見えてきた。案内役の東京電力ホールディングス廃炉コミュニケーション
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【静岡・消防士殉職火災】現場小隊長の判断は「適正」 元隊員、検証結果に反論
2022年8月に静岡市葵区呉服町の雑居ビルから出火し、市消防局駿河特別高度救助隊の男性=当時(37)=が殉職した事故を巡り、男性に続いて2番手として現場に入った元消防隊員の男性(31)が6日、記者会見を開いて当時の状況を証言し、「(隊を率いる)小隊長の判断や指示は適正だった」と市の検証結果や懲戒処分に異を唱えた。一方、殉職した男性が行方不明になる直前まで一緒だった元隊員は「1度でも振り返っていれば、助けられたかもしれない」と自身の後悔を口にした。 市の検証結果は隊員同士を命綱で連結せずに煙が充満するビルに進入したことなどが事故につながったと指摘し、その活動を「規範通りでない」「合理的ではな
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自転車取り付け可、手提げやリュックにも ヘルメット専用 横断バッグ完成 静岡南署とメーカー連携 着用率アップ期待
自転車ヘルメットの着用努力義務化から1年たつのを前に、静岡南署と管内で「横断バッグ」を製造する宮原商店が連携し、自転車ヘルメット専用の横断バッグを開発した。静岡市駿河区の長田西小で29日、高齢者交通事故防止モデル地区の長田西自治会連合会と同校の代表児童にバッグを寄贈し、署員が活用方法を実演して紹介した。 降車後にヘルメットを入れるための専用バッグで、初めて商品化した。盗難防止のため自転車のかごや後輪にチェーンロックで結べるよう金具付きの穴が三つ開けられている。 ヘルメットを着用しない市民が理由として、降車後の置き場所や持ち運びの不便さを挙げていることから専用バッグの開発を企画した。手に提
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【静岡呉服町火災殉職】上層部の意識変化が不可欠 市長、改善策徹底誓う
静岡市消防局駿河特別高度救助隊の男性=当時(37)=が殉職した雑居ビル火災事故を巡り、市が28日に公表した市消防局の組織的課題などに関する再検証報告書。難波喬司市長は消防局職員に実施したアンケート結果も交え、消防の問題点の数々を厳しい表現で強調し、組織風土などの改善徹底を誓ってみせた一方、消防関係者からは「消防上層部の意識が変わらない限り期待できない」「組織の失敗に何を学ぶかだ。問題点を一つ一つ洗い出し、再発防止策を確実に実行するよう注視する」など、諦めにも近い言葉や改善策実行への注文の声が交錯した。 回答した消防隊員の1人は「事故後、安全管理について厳しく言われるようになったのは確かだが
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SDGsもっと身近に 静岡市葵区で25日「万博」 駿河総合高の有志生徒主催、30団体が日頃の活動発表
駿河総合高(静岡市駿河区)の有志生徒6人でつくる「US(アス)」は25日、県内の企業・団体が持続可能な開発目標(SDGs)にちなんだ活動を発表する「静岡SDGs万博」を静岡市葵区の青葉シンボルロードで開催する。同グループとしては初の大規模イベント。SDGsを身近に感じてもらおうと、県内企業や学校、行政など約30団体がブースやステージで日頃の活動を発信する。 企画から運営までUSの6人が担う。協賛企業を10社以上集め、同市や県の助成を得て開催にこぎ着けた。ステージでは県内を拠点に活動するアイドルグループ「フィッシュボウル」がミニライブやトークショーを繰り広げたり、各団体の活動を紹介したりす
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自転車とヘルメットはセット 静岡中央、南署管内の昨年事故596件 JR静岡駅で着用率向上へ広報
自転車利用者の多い静岡市葵区・駿河区でのヘルメット着用率向上を目指し、静岡中央署と静岡南署は19日、ヘルメット着用の合同広報活動をJR静岡駅構内で実施した。新デザインの啓発用ミニ横断バッグを利用者に配り、「自転車とヘルメットはワンセット」と伝えた。 自転車利用者の多い両署管内では昨年1年間の自転車事故件数は計596件。全人身事故件数のうち26%を占め、県平均を10ポイント近く上回る状況。駅構内に静岡中央署の及川博行署長のほか、両署員、交通安全協会静岡南地区支部の原川久支部長、同支部と静岡中央地区支部の交通安全指導員ら15人が集まった。横断バッグの製造を手がける宮原商店(駿河区)から昨年末に
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静岡まつり 御台所役に大学生の古川さん 上﨟役も決定
静岡まつり実行委員会は12日、4月に開催する同まつりのメイン行事「大御所花見行列」の御台所(みだいどころ)役などの選考会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。大御所徳川家康の正室に当たる御台所役には大学生古川怜さん(19)=駿河区=が決まった。御台所らに仕える奥女中最高位の上﨟(じょうろう)役にはいずれも会社員の青木安奈さん(28)=清水区=と笠井ことねさん(24)=葵区=が選ばれた。 最終選考会には市民ら8人が臨んだ。華やかな着物を身にまとい登場する御台所役に決まった古川さんは「小さい頃から見ていた花見行列で御台所は一番目を引く憧れの存在だった。沿道の一人一人に目を合わせながら活気あふれ
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復元された“祖父の池”生態調査 川自慢大賞に御殿場の団体 静岡で発表
水辺で活動する団体の交流を目的とした「しずおか川自慢大賞」(同実行委、しずおか流域ネットワーク主催)が10日、静岡市葵区のコミュニティホール七間町で開かれた。県内の10団体が日ごろの保全活動などを発表した。参加者による投票で御殿場市で活動する「仁杉・柴怒田ビオトープの会」が同大賞に輝いた。 同会は、新東名高速道新御殿場インターチェンジ(IC)の建設に伴い整備された仁杉・柴怒田ビオトープで清掃や生態調査をしている。 活動内容を発表した御殿場南高2年の勝又悠翔さん(17)は、祖父が自分のために造った池が同IC建設で壊されたが、希少生物の存在が判明してビオトープとして復元された経緯を説明した。
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静岡人インタビュー「この人」 高校生有志団体「US(アス)」の代表 川畠慎之介さん(静岡市駿河区)
静岡県内の地元企業や団体がSDGsにちなんだ活動を発表する静岡SDGs万博を企画し、25日に静岡市葵区の中心部で開く。同じ高校の生徒6人と開催準備を進めている。若者の事業を支援する「若者チャレンジファンド」の選考会で、高校生の団体として初めて採択された。駿河総合高3年。18歳。 -団体の具体的な活動は。 「ワークショップとして廃棄野菜を使ったスタンプでのエコバッグ作りを親子向けに展開するなどSDGsがテーマの活動を続けている。認知症カフェを開催したり、2022年の台風15号では発生数日後に地元企業に協力を得て支援物資をスーパーで配布したりもしてきた」 -大事にしていることは。 「『と
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清水発展の道のり 史料で 静岡市歴史博物館 企画展 三つの交易路軸に変貌紹介
清水地域の発展の歴史を探る企画展「清水 交流の道」が3月10日まで、静岡市葵区の市歴史博物館で開かれている。東海道や水運、鉄道の三つの“道”が重なることで人や物が行き交い、発展を続けてきた清水の歴史を数々の史料で紹介している。 清水の町は東海道の宿場町の一つ「江尻宿」(JR東海道線清水駅周辺)と、水運の一大拠点として物が集まる川湊の「清水湊」(清水港の西側周辺)の二つの町に分かれて発展してきた。別の町として描かれた江戸の絵図や江尻宿に掲げられていた船に関する法令を示す高札などの実物も展示した。 幕末の安政地震に伴う地形変動がきっかけで水運拠点を海に移転し、川湊から海の港になり、明治期を経て国
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災害時の外国人対応 能登教訓に検証 静岡市国際交流協など 人員手薄想定し訓練
能登半島地震を踏まえ、静岡市国際交流協会と同市は27日、市災害多言語支援センターの設置・運営訓練を同市役所で行った。石川県国際交流協会の情報を基に、災害発生から72時間後を想定した訓練を進め、職員や外国人防災リーダーら約30人が初動対応を検証した。同防災リーダー研修の一環。 石川県国際交流協会には安否確認や海外から同県への旅行が可能か確認する問い合わせなどが相次いだという。静岡市国際交流協会は避難所巡回や情報を多言語に翻訳して発信する訓練にこれまで取り組んできたが、能登半島地震で支援の受け入れ態勢が整わない状況が続いた教訓を踏まえて、今回は例年の訓練内容を変更した。運営側も被災して人員が手薄
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リサイクル 落語で学んで 静岡視覚特支で環境出前講座 廃棄物の適正処理呼びかけ
静岡市駿河区の静岡視覚特別支援学校で24日、県産業廃棄物協会による「環境出前講座」が開かれた。協会青年部会員の妻形優介さん(43)=同区=が「リサイクル落語」を披露し、小中等部の児童生徒10人に廃棄物の適正処理の大切さを訴えた。 同講座で落語を披露するのは初めて。清水区で廃棄木材をチップ化し、紙の原料を製造する会社「静岡チップ工業」に勤める妻形さんが楽しく学んでもらおうと、リサイクルをテーマに自作した落語の筋書きを用意した。 破れてしまった自分のズボンについて「もう、はけないな」と語る生徒に、教員が分解した素材から再び洋服を作ることができるなど、身の回りにリサイクルされた商品があふれて
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茶抄紙でしおり完成 お茶の未利用部分活用 駿河総合高と静鉄リテイリング連携
駿河総合高(静岡市駿河区)の3年生6人が静鉄リテイリング(同市葵区)と連携して開発を進めてきたブックマーカー(本のしおり)「茶おり」が完成し、24日に同市葵区内で開いた完成報告会でお披露目された。お茶の未利用部分で作られた「茶抄紙(ちゃしょうし)」を活用し、ほんのりお茶の香りがする静岡らしい商品に仕上がった。 生徒6人は社員のサポートを受けながら、若者を意識した4種類の和柄を考案。「茶」「shizuoka」の文字を切り抜いたデザインや、「たまには急須で入れたお茶飲んでみてこ?」と静岡弁を記したペットボトルのシルエットなどを用意してきた。 報告会では、茶抄紙を考案した別の高校生や市職員を
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能登地震被災地で活動 松山さん報告 「長期の支援必要」
静岡県ボランティア協会は20日、能登半島地震の被災地支援に入った災害対応NPO「MFP」の代表で、静岡市障害者協会職員の松山文紀さん(静岡市清水区)の活動報告会を葵区の県総合社会福祉会館で開いた。道路寸断や降雪などで支援活動が困難な状況を説明し、静岡県関係者に対し、数年単位の長期的な支援の必要性を訴えた。 松山さんは、震災がつなぐ全国ネットワークの要請を受けて4日に静岡市を出発し、15日まで主に石川県珠洲市で活動した。「道路状況が悪く、ゆっくり走らないと簡単にタイヤがパンクしてしまう」と支援活動がままならない現地の状況を解説。発災から約3週間経過した今も、ライフラインの復旧はほど遠く「まだ
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盲導犬ユーザーと共生社会考える 常葉中で講習会 困っていたら「声かけて」 静岡市
障害者差別解消法改正に伴い、4月から民間事業者も障害者への合理的配慮の提供が義務付けられることを受け、日本盲導犬協会は15日、中高生向け講習会「盲導犬ユーザーと共に社会について考える」を静岡市葵区の常葉大常葉中で開いた。3年生36人が誰もが住みやすい社会に向けた心構えを考えた。 富士宮市の日本盲導犬総合センター「富士ハーネス」職員の山本ありささんと盲導犬ユーザー落合敦子さん(62)=富士市=が同校を訪れた。10年以上にわたり盲導犬との生活を続けている落合さんは「視野は100%ない。視力も弱く、暗くなってくると道も白線もあまり見えない」などと自身の見え方を紹介し、盲導犬を使って歩く様子も実演
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移動薬局車が石川へ 静岡県薬剤師会 医薬品不足受け避難所で調剤
能登半島地震による医薬品の供給不足を受け、静岡県薬剤師会は13日、薬局機能を搭載した災害対策医薬品供給車(モバイルファーマシー)と同会所属の薬剤師3人を石川県内に派遣した。2017年に配備された本県の同車両が災害対応で稼働するのは初めて。避難所で医薬品調剤や環境衛生業務などを展開し、被災者を支援していく。 キャンピングカーを基にした同車内には無菌調剤に必要なクリーンベンチや薬品棚、粉薬の分包機などの設備が整っている。自家発電装置も搭載し、ライフラインの途絶えた地域など場所を移動しながら簡易的な薬局として役割を果たす。能登半島への派遣は岐阜、三重、宮城、和歌山の各県に次いで5番目。東日本大震
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SDGs発信、はつらつと 高校生がステージやブース出展 TGCしずおか関連企画
「SDGs推進 TGC しずおか 2024」の開催に合わせて、静岡市は13日、「SDGsコレクション」と題したイベントを駿河区のツインメッセ静岡で開いた。高校生がSDGsを意識したステージ発表、ブース出展などを繰り広げた。 静岡商業高書道部のダンスを交えた書道パフォーマンスでスタートし、干支(えと)の辰(たつ)の絵や「希望」の文字を記した。伏見夢叶部長(2年)は「家族や友達と健康に過ごせる当たり前の平和を守るため、若者が社会問題に関心を持ち、発信をしてほしいとの願いを込めた」と語った。 駿河総合高の生徒有志でつくる「US(アス)」はオクシズ材コースターの製作体験を行い、来場者は廃棄野菜の
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静岡県内から穴水町へ 第2陣到着 支援さらに 能登地震
石川県能登半島地震で静岡県が長期的な支援に向けて現地に置く活動拠点の設備が整い、静岡県が支援する穴水町への応援職員派遣も本格化している。町の災害対応を支える「災害マネジメント支援チーム」や被災建築物の応急危険度判定を行う県職員らの第2陣も10日から現地に入った。 石川県の発表資料によると、穴水町の住宅被害は約千軒という。静岡県の応急危険度判定支援は建築技術職員らを6人ペースで派遣している。 降雪など悪天候が続く中、第1陣は同町内で6日から4日間で役場周辺などの300軒以上の調査を終えた。10日から入った2陣も同町内で13日まで判定作業を続け、第3陣は14日から被害が深刻な輪島市や珠洲市
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静岡県内の医療・福祉職 石川県被災各地の要配慮者支援へ派遣相次ぐ 「寄り添った活動を」
静岡県内の医療・福祉専門職による石川県各地への支援派遣が相次いでいる。静岡県災害派遣福祉チーム(静岡DWAT)は9日までに先遣隊が現地に入り、第1陣の3人が10日に新たに出発する。避難所で高齢者や障害者らの要配慮者に聞き取りを行いながら、必要な支援につないでいく。 静岡DWATの先遣隊は特別養護老人ホームに勤務する社会福祉士兼ケアマネジャー1人が8日から金沢市内に入り、能登半島北部地域などから要配慮者が集まる1・5次避難所で支援活動を開始した。先遣隊は同避難所でテント設営など立ち上げから加わり、より支援が必要な要配慮者を把握して病院や宿泊施設の2次避難所に移すため、体調の聞き取りなどを進め
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静岡県DMAT3次隊、石川県七尾市へ 一部は患者搬送など医療支援開始
静岡県の災害派遣医療チーム(DMAT)の第3次隊が8日、県内各地から支援拠点病院のある石川県七尾市に向けて出発した。早く到着した一部チームは同日から現地で活動を開始した。患者の搬送や物資輸送など被災地のニーズを受けた支援を展開している。 静岡県のDMAT調整本部によると、第3次隊は県内7病院の医師や看護師ら計32人で構成し、14日まで活動する。DMATの活動拠点本部がある七尾市の公立能登総合病院に立ち寄り、チームごと活動を割り振られる。現地の病院では停電は復旧したが、断水などの影響で治療が難しい状況という。3次隊は能登総合病院で本部機能を支援するため重症患者の搬送や物資輸送の調整に当たるほ
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県立大生が4コマ漫画 企業と連携「転生モノ」にアレンジ 富士、富士宮舞台「曽我兄弟のあだ討ち」伝える
鎌倉時代の富士市や富士宮市を舞台にした伝説「曽我兄弟のあだ討ち」を後世に伝えようと、県立大経営情報学部の上原克仁准教授ゼミの学生がインターン先の地元企業と連携し、伝説が題材の「曽我物語」を元にした4コマ漫画の制作を進めている。物語で主人公となる曽我兄弟らが現代に生まれ変わる「転生モノ」に筋書きを変え、懐かしさを感じさせるポップなイラストで趣向を凝らし、地域おこしを目指している。 タイトルは「転生!SOGA BROTHER’s」。曽我兄弟が父の敵だった工藤祐経を追い詰めた際に富士山が噴火し、現代に舞台が突然移り変わる設定とした。現代で女性になった工藤に対し、兄弟が復讐(ふくしゅう)心とともに恋
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静岡競輪場の停電 高圧ケーブル漏電か 4日の営業再開目指す
静岡市駿河区の静岡競輪場で1~3日に開催予定だったミッドナイト競輪や場外発売が停電により中止となったトラブルで、原因は高圧ケーブルの漏電とみられることが1日、同競輪場への取材で分かった。4日の営業再開を目指しているという。 同競輪場によると、12月30日午後7時ごろ、場内全体が停電した。当時、場内でレース開催はなく、客もいなかった。施設西側に埋設された高圧ケーブルの不具合を確認し、接続を切り離して同31日夕に復旧した。点検のため1月1~3日は業務を中止し、夜に開催予定だったミッドナイト競輪と、同期間中の大垣、岸和田、平塚、高知の場外発売を取りやめた。払い戻し業務は正面入場口横の非開催払戻所
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餅つき交流、父から受け継ぎ30年 静岡市の松村さん宅 4年ぶり再開
年の瀬が押し迫る30日、静岡市駿河区大谷の松村皐月さん(81)宅で地域住民を集めた年末恒例の餅つきが4年ぶりに開かれた。新型コロナウイルス禍の一時は親族のみだったが、5類に移行して初の年末に「全力再開」。皐月さんの父・久吉さん(故人)の思いが詰まった75年前の臼や杵(きね)を使い、親族と地域住民で威勢良くかけ声を響かせた。 臼と杵は戦時中に旧厚生省職員で中国・北京に派遣されていた久吉さんが戦後に帰国し、家を建てた75年前に購入したもの。「父は自分の建てた家に近所の人を呼んで餅をつくのが生きがいだった」と皐月さん。大谷の洋光台団地に新居を構えた1989年、父に倣って餅つきを始め、30年以上続
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「ふるさとへ」年末帰省ラッシュ本格化 静岡県内交通機関も混雑
年末の帰省ラッシュが本格化した29日、JR静岡駅を発着する新幹線の乗車率が150%に達するなど県内の公共交通は混雑した。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「5類」に移行し、初めて迎えた年末年始。マスク姿がまばらになり、故郷に向かう帰省客の笑顔が目立った。 JR東海静岡支社によると、新幹線は指定席の予約状況などから、下りは31日午前まで混雑が続く見通し。上りは1月2日午後から3日にかけて混雑が予想されている。 祖父母が住む浜松市に帰省するため、静岡市で暮らす家族と静岡駅で合流した大学生竹内彩華さん(19)=東京都=は「今年はコロナを気にすることなく帰れる」と話した。出迎えた母
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中高年ライダー 静岡県内死亡事故相次ぐ 心は若くても… 体力自覚し安全運転を
若いころ二輪車に親しんだ中高年が再び乗るようになる「リターンライダー」が新型コロナウイルス禍をきっかけに増えた一方、中高年の死亡事故が県内で相次いでいる。今年発生したオートバイの死亡事故8件中6件は50~60代で単独事故が目立つ。事故が増える年末、県警や販売店は速度を控えた走行や防護ウエア着用を呼びかける。 10月上旬、静岡市駿河区の販売店「ホンダドリーム静岡」。静岡南署が店内への掲示を依頼したのは安全装備の徹底や安全運転を求める啓発チラシ。過去5年間のバイク事故死者の多くが頭や胸を損傷していたとして、チラシではヘルメットの顎ひもをしっかり締めることやエアバッグジャケットの着用を訴えた。
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静岡市消防局管内 5市町の経費負担見直し協議 首長ら運営協
静岡市消防局管内の5市町(静岡、島田、牧之原市、吉田、川根本町)の首長らでつくる静岡地域消防運営協議会(会長・難波喬司静岡市長)は20日、本年度2回目の会議を静岡市駿河区の市消防局庁舎で開いた。各首長が5市町間の経費負担ルールの見直しなどについて非公開で意見を交わした。 市消防局によると、広域化した2016年度から10年の節目で経費負担ルールを見直すことを申し合わせで決めていたため、議題に挙げた。年間100億円程度の経費が必要となる中、人口や財政規模に応じた負担ルール案を提示し、継続協議になったという。 見直し前に予算措置が必要な通信指令システム更新費用の負担割合についても議論した。26
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SBSアナ影島亜美さん、一日警察署長 静岡南署 幹部と詐欺電話寸劇も
「年末の交通安全県民運動」と「年末特別警戒」が始まった15日、静岡南署は、SBSアナウンサーの影島亜美さん(26)を一日警察署長に委嘱した。大村彦彰署長から委嘱状とタスキを受けた影島さんは詐欺電話が静岡市駿河区で多発した状況などを想定した寸劇に署幹部と挑戦したほか、出発式で号令をかけたり、犯罪被害や交通事故防止を訴える街頭広報を展開したりした。 寸劇は署長室で行った。杉山慎一生活安全課長から高齢者宅で海外からの不審電話が複数確認されたことが報告されると、影島さんは「特殊詐欺の電話で間違いありません。受け子や出し子が来ているはずです」と指摘した。増田修刑事官と杉山課長に迅速な捜査員の出動や広
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ネットバンク悪用詐欺に警戒を 静岡県内で新手口続発 金融機関に警察依頼
静岡県内で警察官や検事をかたり、ネットバンキングを悪用して高額現金をだまし取る特殊詐欺の新たな手口による被害が相次いでいる中、静岡市内だけでも11日までに計約5千万円に上る被害2件が新たに確認されたことが分かった。静岡中央署と静岡南署は同日、静岡市葵区と駿河区の金融機関が会員となる市金融機関防犯協会に対し、顧客への積極的な声かけなど対策を求める依頼書を提出した。 静岡南署によると、駿河区で11月上旬、70代女性の口座から現金約860万円が、60代女性の口座から約3800万円がそれぞれネットバンキングを悪用して不正送金された。いずれも警官をかたる犯人から「利用する口座が危険にさらされている。
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「地域防災の日」 静岡県内各地で訓練 津波注意報で中止の市町も
静岡県が定める「地域防災の日」の3日、県内各地で地域防災訓練が行われた。新型コロナウイルス感染症の「5類」移行に伴い自主防災組織の活動も活性化の兆しが見えつつあったが、前日深夜にフィリピン付近で発生した地震と津波注意報の影響で、沿岸16市町が急きょ訓練を全面中止した。南海トラフ巨大地震や富士山噴火、風水害など地域特性を踏まえた想定の下、住民は自助や地域で支え合う共助の底上げを図った。 静岡市駿河区の有東高層団地自治会の訓練には、8階建ての集合住宅に暮らす住民ら約50人が参加した。「イチ、ニー、イチ、ニー」「ゆっくりでいいよ」。地震の揺れでエレベーターが停止した状況を想定し、負傷者を2階から
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静岡県立大生 知事に「学生の貧困」訴え 支援専門職の導入提案
経済的に困窮している学生を支援する県立大生の有志グループ「学生助けたいんじゃー」はこのほど、県庁で川勝平太知事に対して学生の貧困状況を説明し、同大での学生支援の専門職「キャンパスソーシャルワーカー」導入などを提案した。 学生の貧困を巡っては一時的な支援金給付やメンタルケアに限らず、生活全体の支援が必要だとして、困窮原因を解決に導くキャンパスソーシャルワーカーの必要性を説いた。県に対しては、困窮学生を支援するための体制整備や当事者らの声を定期的に聞く仕組みづくり、大学生を対象にした生活保護に準じる保障制度の創設なども訴えた。 同大看護学部4年の松本花奈さん(22)は「学生の貧困は県立大だけ
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シラスたたみ干し、丁寧に 用宗で漁業体験 静岡市葵区の3小学校
静岡市葵区の中藁科、清沢、水見色の3小学校は27日、同市駿河区の用宗魚市場とシラス加工業「カネナカ商店」で、漁業体験学習を行った。食育活動の一環で静岡芙蓉ライオンズクラブが企画した。5年生14人が参加し、地元漁業の魅力に理解を深めた。 児童らは、船から水揚げされた新鮮なシラスが次々と魚市場に運ばれ、仲買業者による競りが行われる一連の流れを見学した。清水漁業協同組合用宗支所の担当者から「水揚げしてすぐに競りにかけること」という鮮度を保つ工夫や県内で良質なシラスが取れる要因などの説明を受けた。 カネナカ商店では、生シラスを木枠に敷き詰めて、簾(すだれ)で乾燥させていく「たたみ干し」を体験した
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記者コラム「清流」 終わりに響く音
「クワアアアアアア」。ハロウィーンが近づく10月下旬、悲鳴を絞り出したような鳥の鳴き声が繁華街の空に響いた。あまりの不気味さに新約聖書のヨハネの黙示録(アポカリプス)で世界の終わりを告げるとされる音「アポカリプティックサウンド」を連想した。 街はコロナ禍以降、何かがおかしい。仮装を楽しむハロウィーンでも悪乗りする若者が増えた気がする。ホストクラブで大学生が亡くなる傷害致死事件や美人局(つつもたせ)強盗など若者の凶悪事件も相次ぎ、体感治安の悪化を感じる。 あの異様な鳥の声は現代への黙示録か、時代の変化が生んだひずみに響く誰かの悲鳴か。理想を追う“仮装”ばかりで現実感
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JR東静岡駅南口「ヒガナン」 活性化へイベント 静岡県内7大学生が研究発表
静岡県は23日、JR東静岡駅南口周辺のにぎわい創出を目指すイベント「ヒガナンフェスティバル」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。県内7大学のゼミなどがブースを構え、パネルで研究内容を紹介した。 周遊促進に向け学生が菊川市と連携したサイクリングマップ制作プロジェクトや、消滅危機にあるという静岡市葵区井川地域の方言に関する調査、高齢者の居場所づくりを巡る提言など多様な成果が発表された。 県の「ヒガナン・アンバサダー(大使)」を務めるAKB48の橋本陽菜さんと山根涼羽さんがトークショーで盛り上げたほか、屋外の広場では竹灯籠作りのワークショップなどが展開された。 イベントは県立大経営情報学部
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施設利用者ら500人交流 静岡市の明光会が創立記念祭
静岡市葵区の社会福祉法人明光会はこのほど、創立記念祭「明光祭」を駿河区のツインメッセ静岡で開いた。同法人が運営する17施設の利用者とその家族、地域住民ら500人以上が集まり、交流を楽しんだ。 4年ぶりの開催となった今回は、6月に葵区鷹匠の複合型福祉施設「明光会館レキシア鷹匠」が開所したことも祝った。会場では焼き菓子やパン、キーホルダー、バッグなど各施設の利用者が手作りした商品を販売したほか、魚釣りやボウリングのゲームコーナーも設け、来場者を楽しませた。 同法人が運営する「パン工房あしくぼ」が用意した食パンやレーズンパンなどの商品は、1時間ほどで完売する人気ぶりだった。 (社会部・吉田史
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伊豆で震度1 M4・6
12日午前2時27分ごろ、東海道南方沖を震源とする地震が発生し、静岡県内は伊豆市や東伊豆町などで震度1を観測した。気象庁によると深さは約10キロ、地震の規模はマグニチュード(M)4・6と推定される。
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サテライト会場も盛況 静岡・大道芸W杯3日目 人気パフォーマーら、観衆巻き込み技披露
静岡市で開催中の「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡」は、駿河区と清水区の2カ所に設けられたサテライト会場も盛況となっている。駿河区のアピタ静岡店には4日、2組の人気パフォーマーが登場し、大勢の家族連れやファンを巻き込む芸で沸かせた。 海外を中心に活動する2人組ストリートパフォーマーで、今回が初出場の「Heromacro(ヒロマクロ)」は、風の吹く中で5段に重ねたブロックの上で逆立ちするなどアクロバティックな技を次々と繰り出した。リズム演奏とバラエティーショーを届けるコンビ「りずむらいす」は、コミカルな掛け合いを交えながらバケツや包丁を使った演奏、マジック、ジャグリングなどを披露した。終
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大道芸の技、園児魅了 W杯出場2組が登場 静岡の幼稚園
静岡市で11月2~5日に開かれる「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡」に出場する人気アーティスト2組が1日、プレイベントとしてパフォーマンスを静岡市葵区の横内幼稚園で披露した。園児ら約300人を一流の技で魅了し、W杯の機運を盛り上げた。 マジシャンとジャグラーの2人組で都内を拠点に活動する「イディオッツ」と、名古屋市を拠点とするフラフープのパフォーマー「フーパーまえぴー」さんが登場した。 イディオッツはテンポよくコミカルな動きで、帽子を使ったジャグリングやトランクケースが空中で動かなくなるパントマイムを披露した。まえぴーさんは、自身しかできないという8本のフラフープを体の先端で回す技
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「静岡大空襲を同世代に伝える」 SBS番組参考 静岡東高2年生4人、監修者や博物館取材
静岡市葵区の静岡東高2年生4人が授業の一環で、SBSテレビで放送中の市内の史跡や建造物などを紹介するミニ番組「静岡市歴史めぐりまち噺し」を活用し、戦争教育を巡る探究学習を進めている。番組制作関係者へのインタビューなど各地を訪問したり、同学年へのアンケート調査をしたりして、静岡大空襲を高校生に伝える効果的な発信方法を模索している。 「なぜ歴史を後世に伝えることが大事なのでしょうか」。25日、4人は同番組の歴史考証を担う市歴史博物館の中村羊一郎館長を訪ね、地域の歴史を学んで後世に伝える意義について質問した。真剣なまなざしで回答に耳を傾けたのは長田和佳奈さん(17)、太田明里さん(17)、児玉
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秋の美 27流派が華やかに 第70回静岡県華道展、静岡市で開幕
静岡県内華道の27流派の選び抜かれた作品が一堂に集う「第70回県華道展」(県華道連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が24日、静岡市葵区の松坂屋静岡店で開幕した。29日まで。同連盟の大羽見松斎会長や県スポーツ・文化観光部の横山雅機文化局長らがテープカットで70回目の開幕を祝った。 各流派の家元ら華道家による力作計363点を3部に分けて2日ずつ展示する。ホトトギス、ツルウメモドキ、キク、ケイトウなど秋を感じさせる花材を使い、華やかに仕上げた作品が多く並ぶ。「立華」や「盛花」「文人花」など古典様式のほか、発泡スチロールやステンレスパイプとともにユリやグロリオサの色鮮やかな花を生けた造形作品など、
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掛川・東名10人死傷20年 大事故の危険性、今も 表示板や発炎筒使われていれば…
20年前の2003年10月19日未明、掛川市の東名高速下りの追い越し車線上で立ち往生していたトラックに後続のワゴン車が衝突し、ワゴン車に乗っていた7人が死亡、3人が重軽傷を負う事故が発生した。停止表示板や発炎筒が適切に使われていれば避けられた可能性があった。高速道路上に停止した車への追突事故はその後も後を絶たない。当時発生直後の現場に駆け付けた県警の鈴木淳一交通企画課長が取材に応じ、後方の危険回避措置の重要性を改めて強調した。 事故はまだ暗い午前4時25分ごろ発生した。掛川市上張の東名高速道下りを走行していたトラックがガードレールに接触。弾みで中央分離帯に衝突し、追い越し車線上の暗闇に止
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駿河区の魅力発信 登呂遺跡でフェス 大学生が企画運営協力
静岡市駿河区の魅力を発信する同区主催のイベント「スルガフェス 秋穫祭」が14日、同区の登呂遺跡で開かれた。市内の大学生有志が企画運営に携わり、スタンプラリー「スルガチャ」やクイズ大会、古代の衣装「貫頭衣」の体験ブースなどを展開した。 スルガチャはパンフレットに掲載された「登呂博物館に入館する」「貫頭衣を着る」などのミッションを達成してスタンプを集め、カプセル玩具販売機「ガチャガチャ」でバッジなどの景品がもらえる企画。担当した静岡大3年の山本大翔さん(20)は「子どもだけでなく大人も参加し、景品を喜んでくれた。地元愛を感じた」と語った。 クイズ大会では、日本平動物園のホッキョクグマの名前
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エスパルス選手と環境問題学ぼう 静岡の森下小でエコかるた
静岡市とサッカーJリーグ清水エスパルスは12日、環境問題について学ぶ「クールチョイス環境教室」を同市駿河区の森下小で開いた。エスパルスの大久保択生選手(34)と菊地脩太選手(20)が登場し、4、5年生約120人と「クールチョイスかるた」で遊んで地球温暖化対策を考えた。 サッカー選手と環境問題の関係を巡り、大久保選手は「急な大雨や雷で練習や試合に影響がある」、菊地選手は「地球温暖化で朝でもものすごく暑くて厳しい」などと語り、ごみの分別やマイボトルの活用など実践している環境への取り組みを紹介した。 かるたは市民から募ったエコ活動に有効な行動などが読み句に書かれている。グループに分かれた児童
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詐欺被害防止へ 祖父母と合言葉 静岡南署 駿河区小学生にマグネット配布
静岡南署と静岡南防犯協会は、管内で多発する特殊詐欺被害の防止に向け、家族間で電話口での合言葉の設定を促す「合言葉マグネット」を製作した。全国地域安全運動期間中(11~20日)に、静岡市駿河区内の小学4年生約1600人に配布し、祖父母らに贈ってもらう。 合言葉マグネットの配布は今年で3年目となる独自施策。縦横約10センチで「詐欺にだまされない為に!家族の合言葉は、」に続き、家族で決めた合言葉を記す欄を中央に配置した。ペットの名前など、合言葉を決めて、祖父母が使う電話機の近くに貼ってもらうことで電話を受ける際の特殊詐欺への警戒につなげる。 運動初日の11日、警察官や防犯指導員、地域安全推進員らが
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静岡市街地でサルの目撃相次ぐ 市は注意喚起「餌を与えないで」
28日午前、静岡市葵区の市街地でサルの目撃情報が相次いだ。午前10時15分ごろ、JR静岡駅から北西へ約3キロに位置する同区井宮町の静岡井宮郵便局付近で、同11時半ごろには同郵便局から西へ約600メートル離れた同区辰起町付近の安倍川土手で「サルを見た」との情報が市に寄せられた。市によると、目撃されたサルはいずれも1匹で、同じ個体とみられる。 同郵便局付近でサルを目撃した主婦(39)は道路の中央を走ったり、街路樹や電柱、屋根に登ったりする様子を目にしたという。「結構大きかった。この辺りでサルを見るのは初めて。お年寄りの家も多く、通学路もあるので心配」と話した。 市中山間地振興課によると、サル
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年末商戦に向け水産品展 静岡市中央卸売市場 バイヤーが情報交換
静岡市葵区の市中央卸売市場で26日、年末商戦に向けた水産商材の展示会が開かれた。静岡県内外の水産メーカーなど荷主約300社が計約7千品目を並べた。 展示会は同市場水産協会や卸売業者の魚市静岡魚市と三共水産が主催。新型コロナウイルス禍で本格的な開催は4年ぶりとなった。主催した卸売業者によると、昨年までは燃料や資材の高騰などを受けて全体的に値上げ傾向だったが、今年はマグロやカニ、イクラなど一部商品の価格は緩やかに回復してきているという。 会場には、県内を中心に卸問屋や小売業者、量販店のバイヤーら千人以上が次々と訪れ、ブースを回りながら商談に臨んだり、年末に向けて情報交換したりした。 出展し
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瀬名姫の生涯 英文で絵本に 常葉大橘中生が制作へ 学芸員講義で理解深める
静岡市葵区の常葉大橘中の3年生が、徳川家康の正室・瀬名姫(築山殿)をテーマにした英文の絵本制作を進めている。22日は市歴史博物館の広田浩治学芸課長を同校に招き、瀬名姫に関する講義を受け、その生涯に理解を深めた。 広田課長は、史料が極めて少ない瀬名姫の生きた時代背景や、今川義元の遠縁で重臣の関口氏純の娘として生まれた生涯を時系列で解説。今も謎に包まれている瀬名姫と家康との嫡男・信康が相次いで命を落とした事件などを紹介した。 事件の原因の一つとして考えられる家康との不和を巡っては「いつ仲が悪くなったのか、瀬名姫が本当に悪い女性だったかは分からない。家康と仲が悪くない時期の方が長い」と指摘。「
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障害児の性教育 「情報繰り返し伝えて」 静岡市葵区で講座 家庭でできること紹介
静岡市肢体不自由児保護者家族のサロン「ハナソ」は19日、障害のある子どもへの性教育をテーマにした講座を葵区のあさはた緑地公園センターハウスで開いた。焼津市知的障害者相談員の吉田恵美子さんが講師を務め、家庭や施設でできる性教育を紹介した。 吉田さんは放課後等デイサービスや学校などで性教育をテーマに講演を続けている。自慰行為について「正常な発達(の過程)と捉えることが大事」とし、正しいやり方で適切な時間と場所でできるよう教えることの大切さを説いた。正しい方法を伝えるためには同性が支援したり、入浴時に性器の洗い方を練習したりすることなどを紹介した。 生理(月経)の対応では「大人になる体を祝福で
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権力の横暴忘れない 「甘粕事件」100年、大杉栄ら遺志つなぐ 静岡で最後の墓前祭
関東大震災直後の混乱下で無政府主義者の大杉栄らが憲兵隊に虐殺された「甘粕事件」から100年を迎えた16日、大杉らの眠る静岡市葵区の沓谷霊園で墓前祭(同実行委員会と県近代史研究会主催)が開催された。同霊園での有志による墓前祭は没後100年を節目に最後となる。遺族や研究者、ファン、地元住民ら約50人が参列し、大杉らから受け継ぐ遺志を確かめ合った。 同霊園の墓には大杉とともに甘粕正彦大尉ら憲兵隊に虐殺された内縁の妻で女性解放運動家の伊藤野枝、当時6歳だったおいの橘宗一が眠る。参列者は一人一人墓前に赤や黄色のバラを手向けた。大杉のおい大杉豊さん(84)=千葉県=は「墓前祭は権力の横暴や大杉と野枝の
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大杉栄らの生き方継ぐ墓前祭、最後に 没後100年節目 憲兵隊に虐殺された無政府主義者
関東大震災直後の混乱の中で虐殺された無政府主義者の大杉栄らが眠る静岡市葵区の沓谷霊園で、9月16日の命日に合わせて毎年開かれている墓前祭が今年の没後100年を節目に最後を迎える。遺族の高齢化から没後80年で一時途絶えたが、県近代史研究会会員の小池善之さん(浜松市東区)が中心となって実行委員会をつくり、墓前祭を再開。2013年から没後100年を目指して続けてきた。小池さんは「墓前祭がなくても、大杉らの生き方や思想は何度も振り返らなければならない。新しい形でつないでくれる人がいればうれしい」と願う。 「国家権力恐れぬ姿勢 振り返るべき」 大杉と内縁の妻で女性解放運動家の伊藤野枝、おいの橘宗一
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台風13号 8日午後に静岡県最接近 未明から激しい雨の恐れ
日本の南側を北北東に進む台風13号は8日午後にも静岡県に最接近し、上陸する恐れがある。台風に向かって湿った空気が流れ込み大気の状態が非常に不安定になるため、県内は8日未明から雷を伴う激しい雨が降る可能性がある。静岡地方気象台は土砂災害や浸水、河川増水などに警戒を呼びかけている。 下田市の稲生沢川河口では7日、漁師らが荒天に備え、多くの漁船が係留の縄やアンカーの張りを強固にするなど対策に追われた。伊豆漁協によると7日は漁を中断し、8日も取りやめる船もあるという。漁協担当者は「船に何かあれば仕事にならない。万が一に皆備えている」と強調した。 気象台によると、8日の1時間雨量は多いところで伊豆
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浜松・湖西で静岡県総合防災訓練 南海トラフ巨大地震想定、連携検証
発生から100年が経過した関東大震災にちなみ制定された「防災の日」(1日)に合わせ、静岡県総合防災訓練が3日、浜松、湖西両市を主会場に行われた。南海トラフ巨大地震の発生を想定して住民主体の避難所開設訓練を展開したほか、物資輸送、救護所・救護病院の開設訓練などを繰り広げ、住民や行政、関係機関との連携態勢の検証に取り組んだ。 浜松市中心部の市立小中一貫校「浜松中部学園」(中区)には16町の自主防災隊代表者や市職員ら約170人が集まり、避難所の開設運営訓練を行った。体育館出入り口で次々と訪れる避難者の体温や健康状態を同隊員が確認し、地区ごとに体育館内に案内した。避難所の運営訓練は初めてという同
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総合防災訓練始まる 浜松、湖西で2万人超参加
関東大震災にちなみ制定された「防災の日」(1日)に合わせ、静岡県と浜松市、湖西市の総合防災訓練が3日朝、両市で始まった。両市の会場では257団体計約2万2千人が参加する見込み。住民と行政、関係機関の連携態勢を再確認するほか、各地で住民主体での避難所開設、運営訓練を展開し、地域のつながりや防災意識を見直す。 訓練は3日午前8時ごろ南海トラフ巨大地震が発生し、県内の広範囲で震度7を観測、沿岸部に大津波が襲来する想定で開始した。県広域受援計画に位置付けられる代替拠点での訓練に初めて臨む。拠点の一つ、西濃運輸浜松支店トラックターミナルでは実際に避難所とつないで物資輸送や受け入れの代替機能を検証する
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大道芸通じ友達づくり 静岡市葵区で小中生国際交流
静岡市国際交流協会は2日、外国にルーツのある市内の小中学生らの交流会を同市葵区の市中央体育館で開いた。全3回の初回となった同日は市内を拠点に活躍する大道芸人あまるさんを講師に迎え、国籍やルーツを問わない児童ら約20人が大道芸を通じて交流した。 多文化共生推進に向けた交流会は、子ども同士の友達づくりや自己表現の場にしてもらう初企画。あまるさんはボールジャグリングやバルーンアート、皿回しなど5種類の技を子どもたちに伝授した。それぞれが自分で付けた“芸名”を胸に貼り、挑戦したい技を選んで練習したり、披露したりして楽しんだ。フィリピン出身の竹内美幸さん(14)=葵区=は「皿
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車椅子ソフトボール普及へ 静岡市で体験会、魅力発信 静岡REX
浜松市を拠点に活動する車椅子ソフトボールチーム「静岡REX」が2日、競技の普及とメンバー獲得に向けた体験イベントを静岡市駿河区の東静岡2号調整池で開いた。メンバーや行政関係者ら約30人が集い、競技の魅力に触れた。 講師は日本車椅子ソフトボール協会の下川友暉副会長や協会登録チームの選手ら5人。参加者は車椅子の走り方やボールの投げ方など基本動作の説明を受けたほか、ペアになって少しずつ離れながらキャッチボールに挑んだり、ノックを受けてボールを追いかけたりした。互いに「ナイスキャッチ」と、声をかけ合って和やかな雰囲気で競技を楽しんだ。 車椅子ソフトボールは未経験という県車椅子バスケットボールクラ
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広域受援計画を検証 災害対策本部の運営訓練 静岡県
関東大震災にちなんで制定された9月1日の「防災の日」を前に、静岡県は29日、県総合防災訓練の一環で南海トラフ巨大地震を想定した災害対策本部の運営訓練を県庁などで行った。関係機関と連携し、県広域受援計画の実効性を検証した。 県や県警、各市町、国、消防本部、自衛隊など30機関から約7千人が参加し、地震発生から24時間後の設定で訓練を開始した。県内で震度7~6弱を観測し、建物倒壊や地盤液状化、火災が発生したほか、大津波が襲来して沿岸部で著しい被害を受けると想定した。 県は県庁に設置した災害対策本部で、各地の方面本部を通じて市町から集まる被害状況を集約。会議を重ねる中で関係機関と情報を共有し、応
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静岡南署「ACR隊」 寸劇で詐欺手口再現 高齢者の集まりで注意訴え
おばあちゃんちに僕宛てのはがき届いてる?-。静岡南署の特殊詐欺の電話機対策チーム「ACR隊」が、高齢者の集まりを回って静岡市駿河区で発生した最新の特殊詐欺の手口を寸劇で再現し、注意を呼びかける活動に注力している。孫をかたる軽い電話から始まり、急展開で不安に陥れて現金をだまし取る巧妙な手口を示し、電話に出ない対策の必要性を訴えている。 8月下旬、同市駿河区の東新田公民館。地域の老人会「東新田せきれい会」の会合に杉山慎一生活安全課長らが訪れ、7月に発生した詐欺被害の状況を実際に携帯電話や固定電話を使って伝えた。再現された詐欺の手口はこうだ。 プルルルルル-。高齢女性宅に孫をかたった何者かから
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徳川家康使用の印、御朱印で授与 久能山東照宮、1613年に英国に宛てた通商許可
徳川家康をまつる久能山東照宮(静岡市駿河区)は28日、家康が1613年に英国に宛てた通商許可を示す朱印状の印影を模した御朱印(初穂料700円)の授与を始めた。家康が主人公の大河ドラマが放映される中、朱印状に記された8月28日の日付に合わせた。 御朱印に押した印影は、縦8・8センチ、横8・4センチの原寸大。家康の他国に対する真心と思いやりを表した「源家康忠恕(みなもとのいえやすちゅうじょ)」との5文字が記されている。台紙には英国国花のバラと徳川家家紋の由来となったフタバアオイの絵柄もあしらった。境内の博物館と社務所で台紙に判を押し、日付を入れて授与している。 朱印状は家康が駿府城で英国王ジ
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閉業のホテル改装 静岡の「ニューマスターチ」 “昭和の香り”そのままに再生
静岡市葵区駒形通の通称「しあわせ通り」に面し、昭和レトロな雰囲気で静岡県内外のファンに長年親しまれてきたビジネスホテル「マスターチ」が新型コロナウイルス禍で閉業し、今年3月下旬にホテル「ニューマスターチ」として生まれ変わった。市内のゲストハウス「ヒトヤ堂」が運営を担い“昭和の香り”が漂う建物の内装はそのままに、浴場を読書スペースに改装するリノベーションを施した。世代を問わず幅広い利用客が訪れ、人気を博している。 「懐かしく安らぐ場に」浴場読書室や日替わり喫茶 「女ゆ」と書かれたのれんをくぐると、浴槽の周囲やサウナ室に文庫本や絵本が並ぶ。お湯に漬からない読書室「おふ
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ザコシショウさん爆笑誘う ラジオ生放送に登場 駿府城夏まつり最終日
静岡市葵区の駿府城公園を舞台にした「駿府城夏まつり」(実行委主催)は最終日の20日、同市清水区出身のお笑い芸人ハリウッドザコシショウさんがステージに登場し、会場を盛り上げた。アーティストのライブや100店近い出店などを展開した2日間のまつりは大盛況のまま閉幕した。 SBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」の公開生放送に出演したザコシショウさんは「Mr.マリックでーす」と勢いよく登場し芸人仲間や俳優の「誇張しすぎた物まね」を連発。俳優の福山雅治さん主演のドラマ「ガリレオ」の主人公の物まねを小道具を用いてコミカルに披露し、聴衆の爆笑を誘った。鉄崎さんら4人のパーソナリティーとのトークにも出演し、
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「茶神888」クラウドファンディングで大変身 300万円超集め「かっこよく」
静岡県を拠点に茶を広めるため活動を続けるヒーロー「茶神888(さじん・ハチジュウハチヤー)」が進化した。10年以上にわたり全国の茶畑を回って茶の魅力を国内外に発信してきた888。新型コロナウイルス禍でも「人のため、茶のため」と無償で駆け巡ったヒーローの“体”は気付けばボロボロに…。クラウドファンディング(CF)で300人超から集まった支援を元にパワーアップした姿で茶畑を走る。 2009年の活動開始から今年11月で14年目を迎える。コロナ禍の2年間は県内や県外の茶産地を巡り、自身と茶畑を撮影してSNS中心の発信を続けた。茶畑に入るたびに“生傷
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「甘くて冷たい」人気の茶氷やアイス求め列 駿府城夏まつり最終日
「駿府城夏まつり」の会場にはかき氷やアイスなどの出店が並んだエリア「冷たくしないで」が設営され、「冷」を求める来場者が列をつくった。 島田市川根町の茶販売店「朝日園」は、水出しの川根茶とともに4種の茶氷を用意した。川根抹茶にキャラメルホイップやドーナツを添えた新作の茶氷などが来場者の目を引いた。浜松市を拠点にキッチンカーで各地を回る「アイス・ラボ」は、ライオンやパンダなど愛らしい動物の顔をデコレーションしたアイスを販売。家族3人で訪れた前島丞君(5)=静岡市清水区=はコアラのアイスを手に「かわいくて、甘くて冷たい」と喜んだ。 同エリアでは3Dメガネを着けて楽しむお化け屋敷も展開し、涼を届
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ランタン 明かりは自分色 駿府城夏まつりでワークショップ
静岡市葵区の駿府城公園で19日に開幕した「駿府城夏まつり」で、日本たばこ産業(JT)は「ランタンの森」エリアを展開した。20日まで千個超のランタンを並べたり、ワークショップを開催したりしている。 ワークショップの受付には家族連れや子どもたちが次々と来場。参加者はサトウキビを原料にしたプラスチックケースに好きな絵を思い思いに描いたり、シールを貼ったりしてランタンを彩った。組み立てたケースの中には光のパターンが変わる発光ダイオード(LED)ライトを入れて完成させた。友達と参加した小学1年の広瀬鼓千可[こちか]君(6)=葵区=は自身のランタンを見つめて、「ランタンを持って夜に散歩したい」と喜んだ
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日本平ロープウェイ 4000万人達成 営業開始から67年
静岡市の日本平山頂と久能山東照宮を結ぶ「日本平ロープウェイ」の累計利用者数が2日、4千万人を達成した。同ロープウェイを運営する静岡鉄道が日本平駅でセレモニーを開き、営業開始から67年目に迎えた大台突破を祝った。 4千万人目の来場となったのは、長野県駒ケ根市から訪れた倉田優さん(44)と妻千鶴さん(同)、長女桃羽さん(13)、長男浩成君(10)、次女実和さん(8)の5人家族。久能山東照宮や日本平夢テラスへの観光のため同ロープウェイを利用した。一家はくす玉を割り、静岡鉄道の中村真也鉄道部長らから認定証や記念品を受け取った。優さんは「ドッキリかと思った。ラッキーでうれしい」と喜び、「海の幸を食べ
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企業説明会 留学生どっと 静岡 40社マッチング図る
外国人留学生向けポータルサイトを運営する「AKI」(東京都)は1日、留学生を対象にした合同企業説明会を静岡市内で開催した。採用実績のある地元企業など約40社がブースを構え、来場した県内外の留学生に事業の魅力を伝えた。 同社によると、日本で就職を希望する留学生と、外国人材を求める企業がともに増加傾向にあるという。企業の採用担当者らはそれぞれのブースで事業概要や採用の流れ、求める人物像などを説明し、留学生の質問に応じた。焼津市の水産加工食品メーカー「シーラック」の樋口徹業務部長は「インバウンド需要を取り込みたい。商品開発に外国人の目が必要」と話した。 会場には500人を超える留学生が来場。希望す
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静岡北高チア部 夢の舞台へ 創部17年 「ノーミスで演技」
静岡北高チアリーディング部が6月に地区予選の関東大会を突破し、2007年の創部以来初めて最大規模の大会「ジャパンカップチアリーディング日本選手権」(日本チアリーディング協会主催)への出場を決めた。8月17~20日に都内で開かれる夢の舞台に向け最終調整している。最後の大会となる3年生メンバーは「笑って終わりたい」と全力で臨む。 同選手権での種目は持ち時間2分半の自由演技競技。組み体操のような技「スタンツ」やジャンプ、ダンスなど五つの要素を取り入れた演技を展開する。選手権では3年生のメンバーが希望する技を新たに構成に取り入れ、一つ一つの動きに磨きをかけている。顧問の山口真理子さん(28)は「
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夏描いた風鈴 商店街に「涼」 葵区 静岡大成中・高生が飾る
静岡大成中・高(静岡市葵区)の美術部は27日、部員が装飾した風鈴約100個を地元の鷹匠1丁目商業発展会と駿府町1区町内会・発展会に贈り、北街道の歩道上につるした。個性あふれる風鈴は9月ごろまで、涼しげな音色を響かせる。 中学1年~高校3年の部員約30人が、花火や青空、スイカなど夏をイメージした絵柄を風鈴に描いた。短冊には「いつも通りに」「商売繁盛」「誠心誠意」などと商店街への応援メッセージも記した。風鈴は商店街の街灯の間にひもを渡して、一つ一つつるした。 風鈴のプレゼントは今年で17年目。2年の伊村玲美部長(16)は「伝統をつないでいきたい。風鈴で街行く人に涼しくなってもらえたら」と願った。
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新遊具 心うきうき 静岡大付属幼稚園 クスノキ囲む見晴らし台
静岡市葵区の静岡大付属幼稚園は18日、園舎東の林に新たに設けた「見晴らし台」のお披露目会を同園で開いた。園児や保護者ら約100人が参加し、「うきうきつりー」と園児が名付けた遊具の完成を祝った。 ツリーハウスのような高所で遊べる遊具を園庭につくろうと、2年ほど前から教員や保護者が準備を進めてきた。完成した見晴らし台は大きなクスノキを囲むように設置。鉄骨の土台に2段のウッドデッキを張り、ネットのアスレチックや階段で上ることができる構造にした。お披露目会で年長児が見晴らし台の名称を発表し、「ここで遊ぶと虫や鳥と仲良くなれるよ。だから、うきうきする気持ちになるよ」と説明した。 園児たちは順番に見
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交流の歴史、将来へつなぐ 朝鮮通信使足跡たどる 韓国大学生ら静岡・宝泰寺訪問
江戸時代に朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節「朝鮮通信使」の足跡をたどるため来日している韓国の大学生らの訪問団「青年新朝鮮通信使」は19日、静岡市葵区伝馬町の宝泰寺を訪れた。藤原東演住職(78)に説明を受け、同寺と朝鮮通信使の関わりを学んだ。 同寺は江戸時代、幕府の命令で朝鮮通信使の休息所として使われた歴史がある。藤原住職は1748年に朝鮮通信使の長である正使と当時の住職が交換した漢詩を紹介し、「兄弟として交流したいと書かれている」と説明。全国各地の朝鮮通信使の訪問先を巡ることで、「いかに心の交流をしていたか感じ取ってもらえたら」と呼びかけた。 青年新朝鮮通信使の訪問は在日韓国大使館と韓国
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「牧之原をパラサーフィン聖地に」 経営者ら夢語り合う 静岡
静岡市駿河区のリバティーリゾート久能山でこのほど、夢を語り合う講演会「静岡から夢をカタチに」(同実行委主催)が開かれた。県内の経営者やダンサー・振付師、理学療法士ら7人が登壇し、10分の持ち時間でそれぞれの活動や夢、見据える未来像を発表した。 理学療法士の松下貢汰さん(28)=掛川市=は「パラスポーツを通じて健常者と障がい者の架け橋となる」と題して講演した。障害者の挑戦を支援する一般社団法人「ユニバ」のメンバーとして牧之原市で開催している国際大会「静波パラサーフィンフェスタ」に触れ、「パラサーフィン選手を応援することに本気になっている自分がいる。彼らの挑戦は私たちも前向きにさせてくれる」と
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ミニチュア土器作り挑戦 登呂遺跡発見80周年記念 JR静岡駅地下で出張博物館
静岡市立登呂博物館は9日、登呂遺跡に関連する体験イベントを展開する「出張博物館」をJR静岡駅北口地下広場「しずチカ」で開いた。同所で30日まで開催している登呂遺跡発見80周年記念などのPR展示に合わせて企画。街行く親子連れがミニチュア土器作りに挑戦した。 登呂遺跡では祭祀(さいし)用とみられる小さいサイズの土器が数多く出土しているという。参加した親子は粘土を卵形に丸めた後、回転させて器状に広げながら、おちょこサイズの土器を形作り、縁に模様を付けて仕上げた。家族で訪れた堀越奏太さん(12)=藤枝市=は「昔の人たちの生活を感じた。縄文や弥生時代のことを勉強していきたい」と笑顔を見せた。 市内など
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居場所カフェ 七夕に“出会い”演出 通信制生徒ら集う 静岡中央高
NPO法人しずおか共育ネットは5日、静岡中央高(静岡市葵区)の通信制や定時制の生徒が気軽に通えるよう校内に設けた居場所「きゃりこみゅカフェ」で「七夕まつり」を開いた。集まった生徒は、七夕飾りで彩られた会場で祭りの雰囲気を味わいながら、カフェを運営する地域住民や大学生との交流を楽しんだ。 約50人の生徒が来場した。生徒同士や運営スタッフ、ボランティアと一緒に、短冊の飾り付けやスーパーボールすくい、浴衣の着付けなどを楽しんだ。 カフェは、高校生を支援する県事業の委託を受け同法人が運営。同校1階の食堂で毎週水曜に開設し、季節ごとにイベントなどを企画している。毎週参加しているという杉本咲花さん(17
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ARで未来の体育実践 仮想ボール、スコア競う 静岡西高
静岡市葵区の静岡西高は29日、東京学芸大の鈴木直樹准教授(体育科教育学)との共同研究の一環で、拡張現実(AR)の技術を取り入れた体育の授業を行った。スポーツコース2年生約40人が参加し、頭にディスプレー端末を着けて“未来の体育授業”を体感した。 体育授業への仮想現実(VR)やARの技術活用を研究している鈴木准教授が講師役となり、生徒は仮想のボールをぶつけ合うARスポーツ「HADO(ハドー)」を体験した。体育館に縦10メートル、横5メートルほどの専用コートを2面設け、ディスプレー端末や腕のセンサーを装着した生徒が3人組のチーム戦でボールをぶつけ合い、スコアを競った。
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生き物好きの2人 独自の表現で描く 静岡・葵区で絵画展
静岡市のイラストレーター大島信行さん(55)と焼津市の会社員萩原良一さん(30)による「二人展」が2日まで、静岡市葵区本通のギャラリー樹で開かれている。生き物好きの2人が初めてコラボし、動物や爬虫(はちゅう)類、恐竜などを独自の表現で描いた絵画約30点が来場者を楽しませている。 大島さんは色鉛筆やパステル、ポスターカラーで複数の動物を寄せ集めるように描いたコラージュ作品などを出展した。球場を背景にニホンノウサギやトラ、ツバメ、イヌワシ、キタキツネ、ハイタカなどで構成したコラージュ作品は、プロ野球の各球団マスコットの動物をモチーフに精緻に表現した。 萩原さんはピューマやネコ、ジャガーのほか
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調整池を民間活用 社会実験スタート 東静岡、イベントにぎわう
静岡市は24日、民間事業者による調整池の利活用を探る社会実験を同市駿河区の東静岡2号調整池でスタートさせた。グランシップ東側にあり市が管理する調整池の一部を民間事業者に1年間貸し出し、水のない時に調整池でイベントを開催するなどして、周辺エリアの新たな魅力づくりの方策を探っていく。 市によると、調整池を民間事業者に貸し出すのは全国的にも珍しい。担当する民間事業者は、小学生サッカークラブや放課後児童クラブの運営を展開する一般社団法人グローバルスポーツアカデミー(同区)。草刈りなどの維持管理とともに、当面は月1回のペースでイベントを開催していく。 初回のイベントはかき氷やコーヒーゼリー、ラーメ
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スタントマンが事故再現 静岡・城山中生、交通ルール学ぶ
静岡県交通安全協会静岡南地区支部はこのほど、スタントマンを招いた交通安全教室を静岡市駿河区の城山中で開いた。全校生徒約250人が自転車の危険運転に伴う交通事故の再現を目の当たりにし、ルール順守や安全確認の大切さを学んだ。 東京都の「スーパードライバーズ」のスタントマンが講師を務めた。傘を差したままの自転車同士による事故や乗用車の死角が原因となる衝突など複数のパターンを紹介した。 見通しの悪い交差点で自転車とバイクが衝突する事故再現では講師が事故原因を問いかけ、生徒は自転車が「一時停止をしなかった」「右側通行をしていた」などと答えた。着用が努力義務化されたヘルメットの顎ひもをしっかり締める
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泳ぎ、走り、食べて 用宗・広野を満喫 9月に「しずまえトライアスロン」
9月17日に静岡市駿河区の用宗海岸や広野海岸公園を舞台に開催予定のトライアスロン大会「しずまえトライアスロン」(同実行委主催)への参加受け付けがこのほど、始まった。用宗・広野エリアの活性化を目指して新型コロナ禍前の2018年から準備を始め、21年に初開催にこぎ着けた同大会。制限が明けた今年は広野町内会との連携で選手らに地元グルメを振る舞うなどのおもてなしで盛大に出迎える。 コースは用宗海水浴場を出発して750メートル泳いだ後、自転車で海岸沿いや桃畑を計20キロ周回し、5キロのランニングでゴールの広野海岸公園を目指す。「日本一優しい大会」を目指し、各種目の距離は五輪競技の半分に短くした。過去
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「土砂災害、自分事に捉えて」 静岡でイベント パネルや実験で啓発
国土交通省や県、静岡市は17日、梅雨や台風の時期に合わせて「砂防フェスティバル」を同市葵区の青葉シンボルロードで開いた。静岡県内六つの関係機関がブースを構えて、パネル展示やクイズ、実験などの企画を展開し、土砂災害や砂防事業の取り組みを発信した。 静岡河川事務所は、全長約50キロで約2千メートルの高低差がある安倍川流域での砂防事業や過去の災害をパネル展示で紹介した。山間部の砂防工事を行うことによって土石流災害や河川への土砂流出を防ぎ、市街地で氾濫被害をなくす取り組み内容を解説した。1966年9月に梅ケ島を襲った土石流災害当時の写真をカラー加工したパネルも並べた。 県内では今月の台風2号で、
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茅の輪くぐり 清く正しく 静岡県護国神社
静岡市葵区柚木の県護国神社で16日、地元世話人会が「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)式」に向けた茅(ち)の輪を設置した。半年の罪や汚れをはらい、無病息災を祈る大祓式当日の30日まで設けている。 同神社の行事を手伝う地元世話人会のメンバー7人が作業に当たった。麻機遊水地で刈り取ったカヤを太さ約50センチ、高さ約2.5メートルの円形に束ねた。社殿前の参道中央に設けた竹の骨組みにカヤを固定し、紙垂(しで)を付けて茅の輪を仕上げた。神職は「茅の輪をくぐって次の半年間をより良く過ごしてもらいたい」と話した。 大祓式当日は午前に茅の輪を新しく作り直して神事を執り行うという。
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花や植物の楽しみ方 学生が園児に紹介 静岡デザイン専門学校 うちわなど作り「きれい」
静岡デザイン専門学校(静岡市葵区)フラワーデザイン科の学生は13日、植物を使った作品づくりを園児に指導する実習を同区の安東こども園で行った。同科の1年生19人が年長児に植物の魅力や楽しみ方を伝えた。 学生側は花や植物を使って鉢カバーや押し花、メッセージカードなどを作る4種の企画を用意。園児が好きな企画を選び、体験に取り組んだ。うちわを作る教室では園児がアジサイやカーネーションなどの色鮮やかなの花びらを紙に直接こすりつけて画材のように使ったり、クレヨンで思い思いに絵を描いたりした。園児は同じ種類の花でも色の違いがあることに驚き、「きれい」と喜びながら体験を楽しんだ。 うちわ作りの体験でリーダー
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静岡人インタビュー「この人」 防災拠点化が進む「道の駅朝霧高原」支配人 吉里正臣さん(富士宮市)
災害時に救助や復旧の広域拠点となる「防災道の駅」に県内で唯一選定された「道の駅朝霧高原」(富士宮市)の支配人。2021年6月に就任し、幅広い関係機関と連携した訓練のほか、防災機能強化に向けた取り組みを進めている。富士市出身。50歳。 -防災道の駅の第一歩は。 「昨年、東日本大震災の被災写真や遺物を展示する企画展を1カ月にわたって開いた。災害の恐ろしさを伝えていくことも防災道の駅に課せられた使命。まずはここが防災道の駅だと地域住民や利用客らに知ってもらうことも大切だと考えている」 -道の駅の足元の課題は。 「駐車場の車中泊利用が増加の一途にある。以前から防犯上の懸念もあったが防災の観点
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模擬裁判員裁判を体験 静岡地裁 司法へ理解深める
静岡地方裁判所はこのほど、裁判員制度をテーマにした一般向けの体験イベントを静岡市葵区の地裁本庁で開いた。16人が参加し、模擬裁判の体験などを通じて裁判員裁判の流れや法曹の仕事について理解を深めた。 模擬裁判はコンビニで現金を奪い、店員にけがを負わせて逃走した強盗致傷事件を想定。自宅近くのごみ捨て場から犯行に使われたとみられるフード付きジャンパーや包丁が見つかり、逮捕された男子大学生の被告役を職員が演じた。参加者はグループに分かれて裁判官や裁判員、検察官、弁護士、証人を務めた。 被告が起訴内容を否認する中、被告人質問で、弁護士役はアリバイの証明や第三者が被告宅の包丁を持ち出した可能性を繰り
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75年遅れの卒業証書 ハンセン病元患者の石山さん(御前崎出身) 小学6年で強制退学 友人ら協力し授与式実現
小学6年生でハンセン病と診断され、小学校を強制的に退学させられた御前崎市出身の石山春平さん(87)=川崎市=に1日、75年遅れで小学校の卒業証書が贈られた。病気は後に回復したものの、困難の多い人生を歩んだ石山さん。授与式で多くの友人や親族、当時の同級生らが見守る中、「心の宝にしたい」と喜んだ。 卒業証書授与のきっかけとなったのは昨年10月、静岡市葵区で開かれた石山さんの講演だった。卒業証書を受けていないことを知った石山さんの友人の伊東郁乃さん(64)=三島市=が御前崎市長と教育長宛てに手紙を出し、県の協力もあって実現にこぎ着けた。 「あなたは小学校の全課程を修了したのでこれを証明します」
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「折戸なす」豊作祈願 JAしみず生産者 静岡久能山東照宮に奉納
JAしみず折戸なす研究会(桜田盛己会長)は1日、徳川家康が好み、初物が献上されていたという「折戸なす」を静岡市駿河区の久能山東照宮に奉納した。出荷最盛期を迎える6~7月に合わせて、同研究会の生産者ら7人が参拝し、豊作を願った。 折戸なすは清水区三保・折戸地区の在来作物で、丸い形で肉厚な実が特徴。明治期に栽培は途絶えたが、2005年に国の試験場で種子が見つかり、試験栽培を経て07年に同研究会が発足した。現在6軒の地元農家が生産に励む。今季は5月19日に収穫を開始し、12月ごろまでの全体の収量は計約10トンを見込んでいる。 奉納は今年で17回目。桜田会長は「生育も順調で出だしは良い。大河ド
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中学ラグビー 静岡BR優勝、トライ重ね圧倒
「静岡駿府ライオンズクラブ杯 県ラグビーフットボール中学生大会」(県ラグビーフットボール協会主催、同ライオンズクラブ協賛)の決勝戦が7日、静岡市駿河区の草薙総合運動場で行われた。静岡ブルーレヴズ(BR)RSが静岡聖光学院RSを43対5で下し、優勝した。 決勝に臨んだのは、4月23日から始まった県内5チームによる予選リーグを勝ち抜いた上位2チーム。序盤から静岡BRがトライを繰り返し、圧倒。静岡聖光学院が1トライを取り返すなど粘りも見せたが、静岡BRが計7トライ4ゴールで勝負を決めた。このほか、3位決定戦なども行われた。 表彰式では優勝した静岡BRの代表4選手がカップや賞状を受けた。キャプテ
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難病児支援のアクセサリー 収益はこども病院に寄付へ 静岡市内外の高校・大学生、製作に協力
熊本県に本部を置くNPO法人「日本ゆたかなまちづくり研究会」(新田時也理事長)はこのほど、静岡市の県立こども病院に入院して難病と闘う子どもたちの支援を目的にしたアクセサリー製作を同市葵区の市番町市民活動センターで始めた。完成したアクセサリーの販売収益を同病院への寄付に充てる。 初回は市内外の高校生や大学生ら10人が参加した。参加者は自分で選んだ3色の糸を織り込んでミサンガを作ったり、ビーズをゴムひもに通してブレスレットを作ったりした。 今後月1回程度、同所に集まってアクセサリーを100個以上準備し、11月のイベントで販売する予定。販売収益の全額を県立こども病院に寄付し、一部のアクセサリ
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ブルーライトに照らされ クラゲ幻想的に 松坂屋静岡店水族館
松坂屋静岡店(静岡市葵区)内の都市型水族館「スマートアクアリウム静岡」は開業1周年の27日、新たな生き物4種の展示をスタートした。クラゲや爬虫(はちゅう)類など今まで展示のなかったジャンルの生き物を常設で紹介する。 利用客から求める声が多かったというミズクラゲは約20個体を円形の専用水槽で展示した。ブルーライトに照らされ幻想的に漂う。爬虫類では、貝を主食に強い顎を持つ「ガイアナカイマントカゲ」と、雄の頭が烏帽子(えぼし)状に見える「エボシカメレオン」を用意。陸生甲殻類で最大級の「ヤシガニ」も間近で楽しむことができる。 母親と週1回は訪れるという常連の大石菜瑠実ちゃん(5)=葵区=は「サク
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静岡の匠宿に焙煎カフェ開業 コーヒーで一息 伝統工芸 身近に
静岡市駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」にこのほど、焙煎(ばいせん)カフェ「ザ・コーヒーロースター」がオープンした。店内の焙煎機で火を入れた豆を使い、施設内の工房で仕上げた特製の器でハンドドリップコーヒーを提供する。 ブラジル産豆を中心に仕入れ、浅いりから深いりまで5種類のハンドドリップを展開。店長兼焙煎士の船崎正人さん(36)は「こだわりは浅いりでもしっかり火を入れること」と話す。 看板商品は果物市場を意味するブランド豆「フルッタ メルカドン」を使った、フルーティーな香りと味わいが特徴のコーヒー。船崎店長を含む3人のバリスタが中央のカウンターで仕上げる。メニューには専属パティ
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お茶を身近に 手もみから文化学ぶ 静岡市葵区・駿府学園
静岡市葵区の少年院「駿府学園」は25日、矯正教育活動の一環で、茶の手もみ体験を同少年院で行った。在院する15~20歳の16人が同市茶手揉(もみ)保存会から日本の茶文化について学んだ。 少年らが茶畑で摘んだ本山茶の生葉約3キロを使った。同保存会メンバーの指導を受けながら、手もみの工程のうち、葉ぶるいと回転もみを体験した。茶の香りが広がる中、蒸した生葉を冷ましたり、焙炉(ほいろ)に広げて優しくもんだりした。もんだ茶葉は保存会と職員で仕上げて少年院の給食などで活用するという。
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オクシズから子育て応援 「北極しろくま堂」静岡・葵区に交流拠点 レンタルスペースや休憩所
抱っこひも、おんぶひも専門店「北極しろくま堂」(園田正世代表)は22日、子育て世代を中心とした体験交流施設「こぐまプレイス」を静岡市葵区平野にオープンする。安倍川沿いのオクシズエリアの民宿跡地を改築して新たに整備したセミナー棟やレストラン棟を貸し出して、子育て世代支援のほか、幅広い世代の夢や挑戦を応援していく。 ネット販売を中心に事業展開してきた同社。「子どもが大学に行って急にやることがなくなってしまった」と同世代の母親からの声がきっかけで、誰かの背中を押せるような施設を作りたいと整備を決意した。 2年ほど前から本格的に準備を始め2022年夏に着工し、親戚が営んでいた民宿敷地内の建物2棟
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日本の美しい水族館 一堂に 写真家・銀鏡さん 松坂屋静岡店で個展
松坂屋静岡店(静岡市葵区)の都市型水族館「スマートアクアリウム静岡」で19日、開館1周年記念イベントとして水族館写真家の銀鏡(しろみ)つかささん(28)=東京都=による写真展「日本の美しい水族館」が始まった。6月18日まで。 全国の水族館約100カ所を巡った銀鏡さんが撮影した作品35点を展示した。このうちスマートアクアリウムで撮影した3点は、被写体の生き物と並べて設置。砂地から顔を出す姿で人気のチンアナゴが体を横に倒し、こちらを見つめる様子を撮影した作品は「睨(にら)めっこ」と名付けた。 派手な色彩が特徴的なニシキテグリのひれがなびく瞬間を収めた作品「極彩色」や、肉眼で認識しづらいブラッ
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夢追った16歳の遺作集出版 17年急逝、焼津の中野祥太朗さん 両親「息子の思い伝えたい」
2017年1月14日に16歳で短い生涯を閉じた焼津市の中野祥太朗さんが幼少期から冒険譚(たん)やスポーツ小説、詩の数々を書きためた20冊の学習ノートがある。父裕樹さん(62)と母洋子さん(62)が七回忌に合わせて祥太朗さんの未完の遺作集をまとめ、静岡新聞社から自費出版した。2人は「祥太朗の遺志を伝えたい」と願う。 壮大な冒険物語/スポーツ小説/詩 祥太朗さんは幼少期から劇団に入り、小学6年生までCS放送の番組にレギュラー出演したことも。創作活動は小学5年生のころから始まった。「アリオンたちの冒険」は、小国のアリオンが勇者と悪に染まったガロウズ・ヘブンを救う物語。挿絵もあり、壮大な世界観が
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記者コラム「清流」 城下町巡る物語
徳川家康の大御所時代を再現する今年の「静岡まつり」は天候にも恵まれ、3日間で約93万人が来場して大盛況だった。静岡市中心部は見たことのないような人の数でにぎわっていた。 訪れたことのあるなじみのまつりだったが、取材は初めて。「家臣団結成の儀」で幕を開け、著名人扮(ふん)する大御所が“町民”を駿府城に迎え入れて、メイン行事の「花見行列」で市街地を練り歩く。まつりを構成する「5つの物語」をたどりながら見ていくとより深く楽しめた。 フィナーレの最終章を飾る手筒花火は、駿府城で日本で初めて花火を見たとされる家康にちなんだ行事。火薬の平和利用を願った家康の思いに触れた。そん
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静岡県立大で入学式 新入生926人「視野広げ社会貢献」
静岡県立大は7日、入学式を静岡市駿河区のグランシップで開いた。5学部や短期大学部、大学院の新入生計926人が新たな学生生活をスタートさせた。 尾池和夫学長は式辞で人工知能(AI)による対話型ソフト「チャットGPT」を自身も試した話を紹介し、AIの急速な発展を踏まえて「皆さんの活躍で人類の英知が技術とうまく連携する未来が展開することを期待している」とエールを送った。 新入生を代表して経営情報学部の鈴木涼平さん(18)=沼津市=は「さまざまなことに挑戦し、視野を広げることで社会に貢献できる人間に成長できるよう努める」と誓った。
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常葉大が入学式 2154人が決意「グローバルな視点で積極的に」
常葉大と同大大学院、短期大学部(江藤秀一学長)の入学式が6日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。新入生計2154人が決意を新たにした。 入学式は静岡、浜松両市内の4キャンパスの全新入生が一堂に会して行い、家族も人数を限定して会場に招いた。新入生を代表して同大外国語学部英米語学科の美尾汐璃さん(18)=同市清水区=は、コロナ禍が新たな局面を迎えて以前の日常生活に戻ろうとしているとした上で「グローバルな視点で物事を考え、さまざまな活動に積極的に取り組む」と誓った。 江藤学長は式辞で「真に人類の幸福に貢献できる新しい価値を生み出す礎を築いてほしい」と願った。
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熱気最高潮「余は満足じゃ」 大御所役の別所さんご満悦 静岡まつり最終日
第67回静岡まつり最終日の2日、静岡市中心部を練り歩く「大御所花見行列」は島田市出身の俳優の別所哲也さんが大御所の徳川家康役を務めた。沿道には多くのファンが詰めかけ、駿府の春は活気に包まれた。 扇子を手に厳かな雰囲気で登場した別所さんは、駿府城公園内に設けられた大演舞場で「桜の季節に俳優としても県民としても感無量」と大役を喜んだ。麻機太鼓保存会の迫力ある演奏には、家康さながらに「余は満足じゃ」とご満悦な様子。行列が東御門から出発すると、沿道からは「別所さん」などと大きな歓声がわき上がった。 駿府城を守った鉄砲隊をほうふつとさせる駿府鉄砲衆の火縄銃演武も繰り広げられ、そろいの陣羽織に身を包
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空に幻想的な〝夜桜〟 ピンク色のスカイランタン 静岡まつり開幕
徳川家康の大御所時代の城下町を再現する「第67回静岡まつり」(実行委員会主催)が31日、静岡市葵区の駿府城公園を主会場に開幕した。初日の前夜まつりでは、「家臣団結成の儀」と称してステージで演舞を繰り広げたり、スカイランタンを打ち上げたりして観客を魅了した。 ステージでのイベントやランタンは静岡青年会議所(JC)が企画・運営。市内で活動するバンドやダンスグループ計6チームが登場し、熱気あふれるパフォーマンスで沸かせた。締めくくりには、ピンク色のLED(発光ダイオード)照明を使ったランタン約200個を来場者が一斉にふわりと放ち、空に幻想的な“夜桜”を描いた。 まつりは
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書道家杉浦さん 90歳記念し個展 漢詩など60点 静岡・葵区
静岡県内の書道家らでつくる「龍賓静岡玄燿社」の杉浦太奎会長による90歳記念作品展が31日、静岡市役所市民ギャラリーで始まった。2日まで。 杉浦さんは90歳を迎えた今年、元日から2月末までに、漢詩などを題材に仕上げた新作約60点を制作。元日にしたためた「寿」や自身が大事にしているという「随處楽」、静岡まつりにちなんだ「花舞」、幅2メートル以上の大作「佛戒」などが並ぶ。「節目の個展はおめでたい言葉を中心に書いた」と杉浦さん。「和の心を感じてほしい」と語った。 同会員や小中学生らの力作約150点も展示。特別出展として日本芸術院会員の星弘道さんによる作品が来場者の目を引いている。
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ガチャガチャで家康格言 静岡浅間神社ギフトショップ 静岡サレジオ高生が考案
静岡市清水区の静岡サレジオ高生が考案したカプセル玩具販売機「ガチャガチャ」専用の商品「徳川家康公格言ミニタオルガチャ」の販売が30日、静岡市葵区の静岡浅間神社境内ギフトショップで始まった。 大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて、ギフトショップを運営する静鉄リテイリングが同校の1、2年生から静岡をPRするガチャガチャ商品のアイデアを募ったところ約300件集まった。ミニタオルのアイデアが最も多く、斉藤萌さん(2年)が提案した「格言ミニタオル」のデザインを採用した。格言の監修を静岡大の小和田哲男名誉教授が担った。 ミニタオルのデザインは葵の御紋を背景にした。シークレットを含む5種を用意し
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記者コラム「清流」 金曜日のソワレ
今年初の夏日になった3月の夜、静岡市の繁華街。静けさが戻った深夜0時の青葉シンボルロード。通り中央のベンチからギターやドラムの音と女性の歌声が聞こえてきた。 -歌は自分でつくってるの? そう聞くと、ギターボーカルの彼女が答えてくれた。「重くない…深くない歌をね。メッセージや誰かの背中を押そうとかない。自分が気持ちよく歌える。この景色に合うような」。昼間は経理の仕事をしているという。金曜の夜になるとこのベンチに和太鼓と三味線奏者の3人で集まって思い思いに奏で始める。「じゃあ、もう一曲」 「誰のためでもない」という彼女の歌が心地よかった。「ありのままで」と直接励まされるよりも。
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進学、将来の居住先は U・Iターン増へ課題探る 静岡大でシンポジウム
静岡大の経済学、社会学、法律学の専門教員らでつくる「人口動態と就労環境研究所」は29日、「若者を魅了する地域」をテーマにしたシンポジウムを静岡市駿河区の同大静岡キャンパスで開いた。同研究所が県内15校の高校1年生約3千人を対象に進路や将来の居住地希望を聞いた意識調査結果を報告した。 意識調査では進学先の県外希望は特に東部や伊豆地域の高校生で多かった。一方で、就職や40歳時とライフステージが上がるごとに県内居住希望の割合が高まる傾向が分かった。次年度以降も追跡調査を行う。 報告した人文社会科学部の吉田崇教授は「若者が進路を自由に選択できる環境がどれだけあるか調査で確認していきたい」と語った
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家康の漫画4000冊 静岡県内学校へ寄贈 はごろも教育奨励会
公益財団法人はごろも教育研究奨励会(後藤康雄理事長)は徳川家康の生涯をテーマにした学習漫画計4083冊を静岡県内小中学校と特別支援学校に寄贈する。24日、後藤理事長らが県庁を訪れ、県教委の池上重弘教育長に目録を手渡した。 ふるさとの偉人への理解や関心を高めてもらおうと寄贈事業を計画。公私立小中学校と特別支援学校の計815校を対象に、4月からそれぞれ5冊前後を届けていく。 後藤理事長は「家康公が人生の3分の1を過ごした私たちの郷土の歴史探訪を楽しんでもらえたら」と期待し、池上教育長は「関心を刺激してくれる重要なきっかけになる」と感謝した。
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構成美が際立つ 古典絵画や写実 静岡・葵区で油絵展
藤枝市出身で主体美術協会会員の画家藤田俊哉さん(59)=東京都=の油絵展「コンスティチューション/構成」が28日まで、静岡市葵区の松坂屋静岡店で開かれている。 藤田さんの作品は鮮やかな色の背景に、古典絵画や写実的な花のモチーフ、長方形などを組み合わせた構成美が特徴。個展では新作19点を披露する。「自分だけの構成美を追究している。色と形の織りなす世界を楽しんでほしい」と語る。 会場の中央で目を引く大型の作品は、イタリアのルネサンス期の画家ポライウォーロによる「若い女性の肖像」と、同作品を基にした先輩画家、矢野利隆さんのコラージュ作品をモチーフに引用し、再構成した。「2人の画家から受けたひら
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吸い付く魚と触れ合い 松坂屋都市型水族館1周年 静岡
松坂屋静岡店(静岡市葵区)内の都市型水族館「スマートアクアリウム静岡」で25日、開業1周年を記念し、ドクターフィッシュの通称で知られる魚「ガラ・ルファ」のふれ合い体験コーナーが開設された。 同館によると、ガラ・ルファはトルコや中東の河川に生息するコイの仲間。体験コーナーでは約150匹のガラ・ルファを水槽内で展示する。来場者は水槽に手を入れ、群れて集まるガラ・ルファに吸盤状の唇で吸い付かれる様子を楽しんだ。 水槽に手を入れてふれ合えるのは毎日正午と午後3時半からの各30分間。魚の状態次第で体験や展示を一時中断することもある。体験コーナーの開設は当面継続するという。 同館飼育課の小坂直也課
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要配慮者の災害支援は 静岡市葵区で研修会 台風15号振り返る
静岡県ボランティア協会は18日、災害時の要配慮者支援をテーマにした研修会を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。県内の災害ボランティアや社会福祉協議会、行政職員ら約70人が昨年9月に発生した台風15号災害を振り返り、要配慮者に必要な支援や課題を探った。 特別養護老人ホームの職員やケアマネジャー、被災地で支援を行った認定NPO法人の代表者が「台風15号、あの日あのとき」と題して事例報告した。 清水区の特養「有度の里」の栗田健三所長(40)は、施設1階フロアの利用者44人の垂直避難を職員6人で試みた流れを写真を交えて紹介した。大量の泥水が流れ込み、1階の利用者4人が逃げ遅れたが、ベッドをか
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国際交流「雰囲気が大切」 日韓4県道参加学生 副知事に成果報告
静岡県立大ファシリテーション同好会のメンバーが17日、日韓4県道(静岡、山梨両県と韓国の忠清南道、忠清北道)の大学生で実施したオンライン交流会の成果を県庁で出野勉副知事に報告した。 4県道にとって初めての交流事業で、2月18、19の両日に県立大草薙キャンパス(静岡市駿河区)を拠点に実施した。静岡、山梨両県の大学生が韓国の大学生とオンラインでつながり、ボランティア活動など事例発表や意見交換を行った。 県庁には、同好会の白土優羽さん(国際関係学部2年)、岡野結月さん(食品栄養科学部2年)、浅田琳さん(経営情報学部2年)が訪れ、交流会の様子を振り返るとともに、企画で工夫した点や狙いなどを説明した。
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台風15号で展示機会失う 手作り灯籠、花道彩る 静岡・足久保小で卒業式
静岡市葵区の足久保小で16日、5、6年生63人が昨年の地域の秋祭り用に絵柄を描いた灯籠が校舎前の通路に展示された。台風15号の被害で秋祭りが中止になり展示機会を失っていたため、卒業式に合わせて披露した。 灯籠は昨年10月に開催予定だった秋祭り「おひまち灯ろう」で、夜道を照らすために制作した。絵柄は「足久保小の自慢」をテーマに、地域に生息する動物や魚などを思い思いに障子紙に描き、木組みに貼り付けた。 式典を終えた卒業生らは通路の両側に並んだ灯籠を眺めながら、学校生活を振り返った。ヤマメやアユ、カワセミを描いた卒業生の西村成治朗さん(12)は「豊かな自然と触れ合いながら学校生活を送ることがで
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理想の自分へ新たな門出 葵、駿河区で卒業式 静岡英和学院大・短期大学部 自己実現へ努力続ける
静岡英和学院大と同大短期大学部の卒業式が15日、静岡市駿河区の同大で開かれた。晴れ姿やスーツに身を包んだ卒業生300人が決意を新たに、門出を迎えた。 同大と同短期大学部は午前と午後に分かれて式典を行い、保護者らは別室からオンラインで参加した。同大の卒業生を代表してあいさつした人間社会学科の佐野優理香さん(22)=富士宮市=は「人と人のつながりを大切にしながら自己実現への努力をし続ける」と力を込めた。 永山ルツ子学長は各学科の代表者に卒業証書を手渡し、「知識や経験を生かし、多様性を大切に平和な社会をつくっていくために活躍してほしい」とエールを送った。 (社会部・吉田史弥)
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力作一堂 蘇峰会書道展 26日まで駿府博物館 前後期で展示入れ替え
第46回蘇峰会県書道展(蘇峰会、静岡新聞社・静岡放送、駿府博物館主催)の入賞作品展が14日、静岡市駿河区登呂の同博物館で始まった。26日まで。 最高位の徳富蘇峰賞6点と県知事賞、市長賞の計8点は通期展示し、ほか入賞作品の大賞と優秀賞の計307点は前後期に分けて紹介する。14~19日の前期は園児から小学6年生までの作品を展示。園児は指定語句の「よいこ」をのびのびと記し、小学生は「えがお」「ぬくもり」「出発の春」などの楷書を端正に力強く表現した力作が目を引く。 20日の休館日を挟み、21~26日の後期は中高生から一般の入賞作品を展示する。
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新福祉職員、意欲高める 静岡市葵区で合同入職式 17法人37人参加
静岡県社会福祉協議会は7日、県中部で福祉関係の仕事に就く新入職員を対象にした「県福祉職合同入職式」を静岡市葵区で開いた。対面では3年ぶりの開催。17法人37人が式典に臨み、意欲を高めた。 共催した県社会福祉法人経営者協議会と県社会福祉事業共済会の寺田千尋副会長は「たくさんのありがとうを言ってもらえる職員になってもらいたい」と期待を寄せた。社会福祉法人清承会に就職する介護職の松本美紀さん(21)=静岡市清水区=は新入職員を代表し、「若さを武器にチャレンジ精神を持って何事にも全力で取り組む」と意気込んだ。 聖隷クリストファー大社会福祉学部の野田由佳里教授の記念講演もあった。東部地区は3日に開
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海野さん(付属静岡中)に理事長賞 静岡倶楽部 小中生の科学研究表彰
静岡市の経済人や有識者でつくる「静岡倶楽部」(杉山義郎理事長)は6日、市内の小学5年生~中学3年生を対象にした科学研究奨励賞の表彰状授与式を同市葵区で開いた。2022年度は10作品を表彰した。最高賞の理事長賞は静岡大付属静岡中3年の海野遥光さん(15)が輝いた。 海野さんの研究タイトルは「水ロケットをより遠くに飛ばせver.3」。飛距離を延ばすために適したロケットの先端形状を実験を通じて検討し、成果をまとめた。熊野善介審査委員長(静岡大名誉教授)は「自分で実験装置を組み立て、データを取って比較している。発表も大変素晴らしい」と講評した。 このほかの受賞者は次の通り。 静岡ロータリークラ
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電車の防火確認 静岡・葵区で市消防局が査察
春季全国火災予防運動(7日まで)に合わせ、静岡市消防局は2日、葵区の静岡鉄道長沼営業所で停車・運休中の車両への査察を実施した。公共交通機関の利用増が見込まれる新入学期や行楽シーズンを前に、電車の防火設備などを確認して回った。 千代田消防署員7人が同営業所を訪れ、車両12両に立ち入り検査を行った。各車両の消火器の維持管理状況や、非常口が適切に確保されているかなどを確認した。 市消防局は同運動の期間中、管内各地で電車やバスなど公共交通機関の査察を行う。4日には駿河区国吉田のコジマ×ビックカメラ静岡店で啓発イベントを予定している。
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79個人2団体を表彰 静岡市スポーツ協会 スポーツ振興に功労
静岡市スポーツ協会(小長谷重之会長)は3日、2022年度の表彰式を駿河区のホテルで開いた。22年4月に市体育協会から名称変更して初めての表彰式。功労章や優秀指導者章、優秀選手章などスポーツの普及・振興に努めた功労や優れた功績のあった79個人と2団体を表彰した。 受章者は次の通り。 功労章 鈴木春枝(市弓道連盟)望月茂彦(市剣道連盟)牧野静男(市山岳連盟)白井利之(市サッカー協会)秋本佳代子(市水泳協会)石川実(市ソフトテニス協会)清水正弘(市テニス協会)藤井英二(市バレーボール協会)柏原英二(市野球連盟)片瀬惇(市陸上競技協会)池ケ谷康男(市ソフトボール協会)奥田郁夫(市スケート協会)水
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富士宮市 子育て支援と少子化対策【東部23年度予算案①】
少子化問題が叫ばれる中、富士宮市は2023年度、子育て支援施策で多数の新規事業を盛り込んだ。病後児保育に取り組む市立大宮保育園では23年秋ごろをめどに、市内公立保育園で初となる病児保育を新たに始める。保護者が働いている場合などで病気の子どもを一時的に預かる病児保育、病後児保育の運営費として880万円を計上。病児、病後児保育の一貫した提供により、子育て世帯へのサービス向上を図る。 大宮保育園内にあった子育て支援センターが新児童館に移設したことで空いた約80平方メートルのスペースを活用して、病児保育室や安静室など専用の環境を新たに整備していく。入り口も通常の保育園部分とは別に設ける。 病児、
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自転車で健康に 学生がコース提案 静大、富士宮市と連携 利用率向上へ企画も
静岡大地域創造学環スポーツプロモーションコースの杉山康司教授(スポーツ・健康科学)のゼミ生が富士宮市と連携し、研究を進めてきた「市民の健康づくりにつながるサイクリングコース」がこのほど完成した。市役所で開いた報告会で、ゼミ生は実走実験などを通じてまとめた六つのコースを紹介し、見えた課題や提言までを市職員らに説明した。 ふじのくに地域・大学コンソーシアムが実施するゼミ学生等地域貢献推進事業の一環。ゼミ生は「運動不足解消コース」「味わい大満足コース」などターゲットを意識した六つのコースを用意。メリットとデメリット、片道距離、所要時間、最大勾配、標高差、信号機の数などもそれぞれ記載した。いずれも
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富士山の日晴れ晴れ 山麓から世界平和の願い 富士宮・人穴 キッズゲルニカ26枚
富士宮市立人穴小関係者らでつくるキッズゲルニカ人穴実行委員会は23日、児童や保護者、地域住民で制作したキッズゲルニカ作品を、国内外で制作された他25枚とともに同市人穴の草原に並べた。ロシアのウクライナ侵攻から1年を迎えるのを前に、富士山の日に富士山麓から世界の平和を願った。 児童の発案で制作が始まった。各地で制作に関わる市内在住渡辺実さんの協力で、ウクライナやガザ、ゲルニカ、上海、福島、長崎、広島など国内外の子どもたちが手がけた作品を一堂に集めた。会場には児童や保護者、地元住民、他地域の関係者らが集まり記念撮影をしたり、平和への願いごとをボードに記したりした。 実行委の村沢宏樹委員長は「
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富士山の日楽しんで 富士宮で23日催し スイーツ販売、かぶと作りも
富士山の日に合わせて、富士宮市は23日、富士山の恵みに育まれた地元スイーツの販売や富士山にちなんだ体験ブースなどを展開するイベント「富士山にトキメクふじのみや」を同市浅間町のイオンモール富士宮で開く。 竜王戦おやつ選びコンテストに応募した菓子店など10事業者以上が出店し、藤井聡太竜王や広瀬章人八段がおやつの時間で味わったスイーツなど集まる。富士山や市公式キャラクターさくやちゃんのグッズも数多く並ぶ。 富士山を学ぶワークショップとして富士宮ゆかりの戦国武将のかぶとを作る体験コーナーや観光絵本「こめたの ふじのみや みーつけた」の作者・ふくだのぞみさんによる読み聞かせなども予定している。市
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“歴史”巡りスコア競う 神社や古墳、石碑… 富士宮でアウトドアeスポーツ
地域の神社や遺跡などを巡りスコアを競うアウトドアeスポーツ「フィールドディスカバリーゲーム(FDG)in富士宮」(FUJIYAMA DAYS実行委主催、一般社団法人フィールドディスカバリー協会共催)が19日、富士宮市で開かれた。地元住民や県外から計約400人が出場し、富士宮の歴史巡りに繰り出した。 愛知県内で始まった同スポーツは静岡県では初開催。事前に設定された「ディスカバリースポット」を巡ることで得られる得点を競う。観光誘客に加え、地元住民にも地域の魅力を再発見してもらおうと企画した。 参加者は市内南北10キロ東西6キロの範囲に設定された神社や古墳、道祖神、石碑など47カ所の各スポット
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富士宮移住希望者を支援 経験者、企業、市が「サポーターズ」 新生活描ける環境に
富士宮市はこのほど市内への移住希望者の新しい暮らしを応援する仕組み「フジノミヤライフサポーターズ」を立ち上げた。サポーター登録した市内の先輩移住者や企業などと市が連携して、移住希望者が富士宮での暮らしを想像しやすい環境づくりを進めていく。 “人”に焦点を当てたフジノミヤライフサポーターズの取り組みは地域全体で移住を推進する仕組みをつくろうと企画。市やサポーター同士での連携により、移住希望者に先輩移住者をつないだり、生活上での相談を受けたりするほか、企業側には物件や求人情報の案内、移住体験ツアーを企画してもらうことなどを想定している。 サポーターの登録は随時受け付け
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「豊かな食が魅力」 富士宮で移住者パネル討論
富士宮市職員有志と中小企業経営者らによる意見交換会「未来創造塾」がこのほど市役所で開かれた。20回目となる今回のテーマは「グレートレジデントから学ぶ富士宮の魅力とこの街で生きていく意味」。移住者4人を招いたパネル討論などを通じて富士宮の未来について語り合った。 登壇した移住者は高木宏昭さん(七富チーズ工房)、後藤香緒里さん(ハハラッチライター)、中村史織さん(移住&住まいアドバイザー)、篠原健史郎さん(洋菓子店モンサンフジ)。富士宮に暮らして感じたまちの魅力や思いをそれぞれ語り、豊かな食資源に触れる声が目立った。 意見交換会には約50人が参加し、移住者を交えたグループワークも行った。参加
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富士宮中心街を観光で活性化 インバウンド誘致、キャンプマップ作成… 東洋大生が研究発表
富士宮市を舞台に研究活動を展開する東洋大国際観光学部のゼミ生がこのほど、「観光まちづくりを通した中心市街地活性化」をテーマに実施した2022年度の研究成果報告会を市役所で開いた。大学生ならではの視点や発想で考案・実践した観光による地域再生プランを市や地元商工観光関係者に発表した。 研究に取り組むのは同市出身の佐野浩祥教授が指導するゼミナール生。2019年度から継続し、4年目。ゼミには富士宮高校会議所で第4代会頭を務めた地元出身の伊東竜輝さんも参加している。本年度は3年生16人が3グループに分かれて調査研究を進めた。資料文献調査のほか、実際に市内を訪れて市内の観光関係者らに対する聞き取り調査
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富士宮の80年 紙芝居に 製糸業や食文化、観光、富士山世界遺産登録… 3月5日披露
富士宮市地域女性連絡会(土屋善江会長)がこのほど、地域の歴史や民話などを基に毎年制作している大型紙芝居の新作を完成させた。今回は市制施行80周年を記念し、まちの歩みを後世に残そうとテーマは「ふじのみや誕生80年」。3月5日に市総合福祉会館で開催される「地域文化をほりおこす市民のつどい」でお披露目する。 最新作は1942年に大宮町と富丘村の合併で誕生した富士宮市の歩んできた歴史を振り返る中で当時盛んだった製糸業や社会問題などのほか、富士山の恵みで育まれた豊かな食文化や観光、富士山の世界文化遺産登録などを紹介した。地元郷土史家の渡井正二さんらの協力で昨年5月から準備を進めてきた。 同連絡会の
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8代目会頭に勝亦さん(富岳館) 富士宮高校会議所が認証式
富士宮市内の高校生らでつくる富士宮高校会議所はこのほど、新体制のメンバーに対する認証式を同市の西町レトロ館で開いた。8代目会頭には富岳館高2年の勝亦海吏さんが就任し、新体制のかじ取り役を担っていく。 認証式では出席したメンバーが須藤秀忠市長から認証状を受け取った。チーフ副会頭に就いた坪井琥珀さん(富士宮西2年)は「地道な活動と高校生の視点で新たな取り組みを積極的に行い、持続可能な社会づくりを目指す」と力を込めた。 このほか副会頭には馬飼野朱李さん(星陵2年)、加藤将典さん(富士宮東2年)、野田夏帆さん(富岳館2年)、鈴木優さん(同)、小野将虎さん(同)、渡辺樺恋さん(同)、渡辺紫帆さん(
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静岡人インタビュー「この人」 バタフライガーデンの統括責任者 高瀬文江さん(富士宮市)
芝川ギフチョウ保護の会が富士宮市下柚野の興徳寺敷地内につくったバタフライガーデン。きっかけは地元中学生から「アサギマダラを柚野に呼びたい」と相談を受けたこと。昨年5月からガーデンを37区画に分けて、手入れに参加する市民らの有志(区画オーナー)とチョウが集まる庭づくりに励む。同会の会計担当。72歳。 -1年目の感触は。 「びっくりするほどたくさんの人がガーデンに遊びに来てくれた。保育園が遊びのフィールドに使ってくれたこともうれしい。ギフチョウの広報活動にもつなげられた。自然観察の入り口になったな、という感触がある。成功の理由は想定を超える約70人もの有志が区画オーナーに参加してくれたことと
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竜王戦盛り上がり総括 富士宮対局 実行委員会 将棋のまちへ教室開催
昨年10月に富士宮市内で指された将棋のタイトル戦「竜王戦第3局富士宮対局」の実行委員会は9日、第3回会合を市役所で開いた。地元関係者でタイトル戦の盛り上がりを振り返り、将棋のまちに向けた今後の取り組みを共有した。 第3局は市制施行80周年記念事業の一環として昨年10月28、29日に割烹(かっぽう)旅館「たちばな」を会場に開催された。須藤秀忠市長は「記念事業にふさわしく、多くの市民が盛り上げに参加してくれたことを市長として大変うれしく感じている」とあいさつ。竜王戦を契機に市長杯将棋大会や子ども将棋教室を継続開催したい考えを明らかにし、「将棋の文化が富士宮にしっかりと根付き、市民の将棋熱がさら
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つるし雛 松崎町に寄贈へ 富士宮・本町商店街 レディース会が手作り
富士宮市の本町通り商店街のおかみさんらの本町商店街レディース会が22日、富士宮市と「ヒメの里交流都市」提携を結んだ松崎町を訪問する。都市提携締結を受け、富士山本宮浅間大社の祭神・木花咲耶姫(このはなさくやひめ)をあしらったレディース会メンバーの手作りつるし雛(びな)「木の花さくや姫ひな飾り」を交流を続ける同町に届ける。 つるし雛の寄贈は、両市町での都市提携を記念して市内の旅行会社が企画した22日の日帰りツアーに参加する形で同町に届ける。用意した一対のつるし雛はメンバーが商売の傍ら班ごとにパーツを制作し、一つにつないで仕上げた。サクヤヒメや富士山、鳥居が描かれた絵馬も飾った。 7日、レディ
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世界遺産10年「着実に歩み」 富士宮市長が施政方針
富士宮市議会2月定例会は8日開会し、須藤秀忠市長が2023年度の施政方針を述べた。新年度は富士山の世界文化遺産登録から10年の節目に当たることから「富士山の国際的な知名度、文化的な価値をさらに生かし、これからも元気に輝く富士宮市を目標に、着実に歩みを進めていきたい」と力を込めた。 23年度は第5次市総合計画後期基本計画の2年目となる。須藤市長は「折り返し地点を過ぎたことから、25年度のゴールに向かって次の一歩を力強く踏み出し、将来都市像の実現に向けて取り組みを一層加速させなれけばならない年」とした。重点施策を紹介する中では特に婚姻件数や出生数が激減するなど少子化は危機的状況にあるとして「働
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牧野酒造と富士正酒造 合同蔵開きで新酒マルシェ 富士宮・上野地区
上野の里まつり「おうちで新酒マルシェ」(同実行委主催)が5日、富士宮市上野地区で開催された。地域の牧野酒造と富士正酒造が合同で蔵開きをして蔵出し新酒や限定酒の販売を行い、「富士宮やきそば」などご当地グルメや雑貨の出店も数多く並び、多くの家族連れでにぎわった。 両酒造のほか「土井ファーム」の三つの会場でテイクアウト中心のマルシェ形式で展開。今年で創業280年を迎える牧野酒造は「2800円」以上の購入者に本醸造のたる酒を小瓶に詰めた記念品をプレゼントした。猫の「ふじお店長」が出迎えた富士正酒造は子ども向けのクイズラリーや抽選会を企画した。 土井ファームは限定品として両酒造の生原酒を使ったシャ
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在京外交官ら富士宮視察 富士山麓の食文化に理解
静岡県が各国の在京大使館関係者らを招く「静岡県視察ツアー」が2日、富士宮市内で行われた。五つの国と地域から実務担当外交官ら7人が訪れ、富士山の湧水の恵みに創出された市内の食文化や産業の現場を巡りながら地元関係者と交流した。 同視察ツアーは県内の魅力や可能性をPRし、各国との信頼関係深化を目的に18回目。今回は日本酒の輸入伸び率が高い国や地域の外交官らを招いた。参加者は県富士山世界遺産センターで富士山の湧水について説明を受けた後、フランス料理店「レストラン・ミツ」でブランドニジマス「紅富士」や地元野菜を味わった。「富士錦酒造」の酒蔵見学したほか、県水産・海洋技術研究所富士養鱒場では紅富士の開
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「やさいバス」好評 地元農家から直接集荷 富士宮市のMV東海
富士宮市内のマックスバリュ(MV)東海店舗で、農業流通ベンチャー「やさいバス」(牧之原市)と連携した富士、富士宮地域の農産物を並べた専用の売り場展開が進んでいる。静岡や浜松でスタートしていた両社の連携は県東部では初めて。地元の登録生産者を順次増やしているほか、14日には市内4店舗目での展開も始まる。 「やさいバス」ではバス停に見立てた集出荷の拠点を冷蔵トラックで巡回し、地域の生産者と消費者らをつなぐ配送システムを運営している。富士宮での展開は、以前から付き合いのあったネギ生産法人「アドリ」の小河麦人代表に相談し、小河代表が生産者仲間に声をかけるなどして昨年11月に開始。当初5人ほどだった
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花手水、参拝者出迎え 期間限定フォトスポット登場 富士宮・村山浅間神社
富士宮市村山の世界遺産富士山構成資産の村山浅間神社にこのほど期間限定のフォトスポットが登場した。同神社では10日まで。参拝客が手水(ちょうず)場を花で装飾した「花手水」の撮影を楽しんでいる。 花手水は県富士山世界遺産課が主催し、各山麓市町などが協力している観光促進キャンペーン「富士山ぐるっトリップ」の一環。冨士浅間神社(小山町)を皮切りに世界遺産富士山構成資産の四つの神社で順次、花手水を展開している。村山浅間神社では手水場の縁を竹で囲んで、色とりどりの花を浮かべた。 このほか、須山浅間神社(裾野市)でも3日まで開催している。4~17日は山宮浅間神社(富士宮市)の手水を花で飾る予定。
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文筆家・甲斐みのりさん 二つの故郷 富士宮と和歌山・田辺を案内 都内でマルシェやトークショー
富士宮市はこのほど同市出身の文筆家・甲斐みのりさん(本紙夕刊「窓辺」執筆者)が第二の故郷と慕う和歌山県田辺市と共同で、両市をPRするイベントを東京都調布市で開催した。マルシェやトークショーを通じて、甲斐さんが愛する“二つの故郷”を首都圏在住者らに案内した。 富士宮市とまちの案内冊子「みやめぐり」を制作した甲斐さんからの提案を受け、富士宮市と田辺市での共催イベントを企画。マルシェは両市のブースを構え、市職員らが地元のお菓子などを紹介し、まちの魅力を伝えた。 トークショーで富士宮市については「みやめぐり」の徒歩で楽しむ「まちなか編」と、車で出かける「富士山編」の2冊を
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子育て情報発信「ベビ*ステ」サイト開設 富士宮市とNPO 登録店検索、お出かけを応援
富士宮市内で子育てにやさしい店舗や施設を認定する「ふじのみやベビーステーション(ベビ*ステ)」事業の専用サイトが新たに完成し、27日の会合でお披露目した。「パパとママのお出かけ応援サイト」として、ベビステ登録店・施設が検索できる機能のほか、お勧めのお出かけコースを紹介。乳幼児を育てるパパママをメインターゲットに外出時の不安解消につなげる。 ベビ*ステは富士宮市とNPO法人母力向上委員会が協働で進めている事業。認定を受けた登録店・施設では粉ミルク用のお湯提供や紙オムツの販売、オムツ交換台があるなど子育て世帯を応援する設備やサービスを提供している。市内のコンビニや公共施設など92カ所が登録して
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農業資材館 富士宮で開業 JAふじ伊豆
JAふじ伊豆はこのほど、富士宮市外神のファーマーズマーケット「う宮~な」西側に、新たな農業資材専門店「JAふじ伊豆ふじのみや資材館」をオープンさせた。地元関係者がテープカットを行い、開業を祝った。 資材館は鉄骨平屋建て延べ床面積963平方メートル。屋外にも売り場を設けた。プロ用農業資材から家庭菜園用まで約8千種類の道具をそろえ、常駐する地区購買課の職員が相談にも応じていく。オープニングセレモニーで鈴木正三組合長はあいさつで「地域農業の情報交換・発信基地として、農業振興の一助となるよう努めたい」と力を込めた。営業時間は午前8時~午後4時。火曜定休。
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水道管凍結 広域断水の石川県へ 富士宮市職員派遣
富士宮市は28日から、寒波に伴う水道管の凍結で広域断水が発生した石川県かほく市に向けて、職員2人と2トンの給水トラック1台を派遣する。 日本水道協会県支部からの依頼に伴う対応。富士宮市は静岡県支部内の第1陣として28日に出発。29~30日に現地作業に入り第2陣の静岡市に引き継ぐ。 派遣する職員は水道工務課の望月克朗さんと佐野圭吾さん。27日の出発式で2人は須藤秀忠市長から激励を受けた。望月さんは「困っている方々に円滑に水を配りたい」と語り、佐野さんは「不安解消につなげたい」と力を込めた。
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高級ネギ「産地化へ」 県農林漁業奨励賞の小河さん(富士宮)
「ふじのくに未来をひらく農林漁業奨励賞」を受賞した富士宮市でネギを生産する小河麦人さん(36)=アドリ代表=がこのほど、富士市の県富士農林事務所を訪れた。西室康二所長に受賞を報告し、展望を語った。 2017年に新規就農した小河さんは前職の農業アドバイザーの知見や富士山の恵み、富士宮市内の高低差を生かして計10ヘクタールでネギの生産に励む。一般向けには高級ネギブランド「富士の雅ネギ」を立ち上げて、産地化を目指している。小河さんは「『社長良かったね』と、スタッフみんなが喜んでくれたことが自分はうれしかった」と受賞に感謝する。 富士宮の新名物をつくろうと、富士宮やきそば・鉄板焼き店「うるおいて
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コロナ検査キット 2月10日まで配布 富士宮市、期間延長
富士宮市は24日までに、発熱などの症状がある市民を対象に配布している新型コロナウイルスの抗原検査キットについて、2月10日まで配布期間を延長すると発表した。 当初は1月25日までを想定していたが、富士、富士宮地域でも新規感染者数は高止まりが続き、市内の医療機関(発熱外来)も逼迫(ひっぱく)している状況などから延長を判断。日曜日を除く1月26日~2月10日の期間中、1日最大120セットを配布していく。 配布場所は救急医療センター敷地内。受け取りには事前予約が必要。予約は市ホームページ内専用フォームまたは市相談窓口<電0544(22)1250>へ。
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中丸さん(富岳館)最優秀 富士地域高校生給食コンテスト
静岡県富士農林事務所主催の「富士地域高校生による給食コンテスト」表彰式がこのほど、富士宮市の富岳館高で開かれた。富士、富士宮市内の6校から計61点が集まった。最優秀賞には富岳館高3年の中丸純菜さんが輝いた。最優秀、優秀の上位入賞は同高が独占した。 中丸さんが考案した献立は「野菜たっぷり栄養満タン給食」。主菜にドライカレー、副菜に海藻サラダやカリフラワーのポタージュをそろえた。中丸さんは「好き嫌いを減らしてもらいたいなと思って野菜を小さくして、みんなが大好きなカレーと組み合わせた。サラダはさっぱりさせたいなと海藻サラダを取り入れた」と語った。中丸さんの献立は調理しやすくアレンジされ同事務所管
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警察業務の協力者4人に署長感謝状 富士宮署
富士宮署はこのほど、部外協力者4人に対する署長感謝状の贈呈式を同署で開いた。警察業務や交通安全への長年の貢献をたたえた。 署長感謝状を受けたのは警察官友の会富士宮支部会員の佐野浩一さん、理容店経営の勝又勇樹さん、県交通安全協会富士宮地区支部の常任監事の山崎且枝さん、同地区支部万野二区分会長の遠藤秀和さん。佐野信浩署長は一人一人に感謝状を手渡し、「今後も皆さんに協力してもらいながら、署として地域の安全活動にまい進していく」と力を込めた。
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富士宮特産ニジマス料理 ミツバツツジと楽しんで 開花期へ庭園整備も
富士宮市猪之頭地区で静岡県指定天然記念物の「猪之頭のミツバツツジ」が敷地内にある古民家を活用して、田舎蕎麦(そば)と富士宮特産のニジマス料理を提供する「お食事処みつばつつじの家」が営業を始めている。ミツバツツジが開花する春に向け、天然記念物を囲む庭園の整備も進めている。店主の佐野友和さん(43)は「地域の憩いの場所をつくりたい」と意気込む。 古民家は佐野さんの母方の実家。毎年春のミツバツツジの開花時期に訪れる見物客から古民家の活用を求める声を受け、佐野さんが飲食店を計画。母らとメニューを考案し、発案から約2カ月後の昨年10月に開業した。庭園整備は親族が担い、歩きやすい道や丸太ベンチ、遊具の
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平和願うキッズゲルニカ 富士宮・人穴小で完成 全校15人の思い表現
富士宮市立人穴小児童が地域住民や保護者らと制作を進めてきたキッズゲルニカの作品がこのほど、完成し、学習発表会に合わせてお披露目した。2月23日の「富士山の日」には他の作品と合わせて計約25枚で人穴地区の牧草地に一堂に並べ、平和や明るい未来へのメッセージを富士山麓から世界に発信する。 完成した作品は校庭で手を取り合って並ぶ全校児童15人を中心に大きく描き、足元に光り輝く未来が伸びる様子を表現。自然豊かな地域の様子や動物たちなどで彩った。バックには雄大な富士山と地球を描き、世界に発信するため、作品の隅に「HITOANA JAPAN」と記した。発表会では制作の様子をまとめた映像を流して児童や保
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小学校入学控え防犯意識高める 富士宮で教室
富士宮署などはこのほど、富士宮北幼稚園の年長園児でつくる「子ども安全隊ヨウチエンジャー」を対象にした防犯教室を富士宮市光町の同園で開いた。小学校入学を控える年長園児26人が参加し、防犯意識を高めた。 年長園児はお面をかぶり、かけ声とポーズを決めてヨウチエンジャーに変身。署員や同署地域安全推進協議会女性部「富士宮さくや姫」のメンバー、防犯指導員から、防犯標語「いかのおすし」の説明を受けた。「知っている人でも、ついていかない」「車の進行方向の反対に逃げる」などのポイントに理解を深めた。2月には園外訓練を計画している。
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経費高騰の厳しい冬 暖房費、エサ代助けて 富士花鳥園呼び掛け
富士宮市根原の富士花鳥園が、厳しい冬を乗り越えるため暖房費やエサ代の支援金を募るクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。500万円を第1目標に掲げ、20日午後11時までCFサイト「レディーフォー」で支援を募っている。 富士宮市北部の山梨県境近くに位置する同園は今冬の最低気温が氷点下11度まで下がる日もあるほど寒さが厳しく、鳥たちに暖房設備が欠かせない。例年は春から夏の繁忙期に蓄えをつくってきたが、コロナ禍で客足の落ち込みや重油代、エサ代の高騰も響き、冬越しが困難な状況が続いている。冬を乗り越えるためのCFは昨年度に続き2回目。 園内はボイラーやストーブ、赤外線ヒーターで鳥たちや花
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松崎町からポンカン100キロ届く 交流発展へ「気持ちつなぐ」 富士宮市と都市提携
富士宮市内の商店街に松崎町内からポンカン100キロが届いた。官民で交流を深めてきた両市町は昨年11月に「ヒメの里交流都市」提携を締結した。16日には富士宮市中心部の駅前通りで開催された定期市「十六市」で、来場した地域住民らにポンカンが配られた。 同町商工会が地元農家の協力で栄久ポンカン、今津ポンカン、太田ポンカンの3種計100キロを詰めて送った。都市提携締結後の交流第1弾として、季節の味を楽しんでもらおうと町内で最盛期を迎えたポンカンを選んだ。商工会の高橋良延事務局長は「いろんな分野で交流がもっと盛んにできたら」と願った。 十六市では富士宮商店街連盟の増田恭子会長らがブースで来場者にポン
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高齢者のごみ出し支援 富士宮の協議体が市に提言 地域社会再構築へ一歩【解説・主張しずおか】
高齢者のごみ出し支援をテーマに議論を重ねてきた富士宮市地域支え合いプロジェクト第一層協議体が自助や互助、共助、公助の在り方を整理し提言書にまとめた。2015年の改正介護保険法施行を受けた取り組みの一環。地域での助け合いだけでは限界がある中、公的支援に依存しない地域社会の再構築に向けた新たな一歩となることを期待したい。 国は15年施行の改正法で介護予防や生活支援サービスの一部を住民主体にシフトさせる方向性などを示した。市は16年に自治会や福祉関係者、民間企業などと協議体を組織し、高齢者の困り事やニーズを掘り起こし、仕組みの模索を続けている。市福祉企画課の稲垣康次課長は「自助、互助、共助、公助
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新理事長に市瀬さん 富士宮青年会議所 防災切り口に事業計画
1月1日付で新体制が発足した一般社団法人富士宮青年会議所(JC)の理事役員らが13日、富士宮市役所を訪れ、須藤秀忠市長に抱負を語った。第52代理事長には市瀬龍平さん(38)=龍亜産業=が就任した。「目まぐるしい情勢の中だからこそ、前向きにチャンスと捉えて進んでいく」と意気込んだ。 市瀬理事長はスローガン「大切な人が住まう まちのために 今こそ変わろう JCI富士宮」を発表した。その狙いを「住んでいるまちのために行動する気持ちを醸成していきたい」と説明した。 まちの変化に向けては「防災」を切り口にした事業を計画していると紹介。「防災を切り口に、もっとまちが好きになる機会を提供しながら、有事
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絵画“隠し味”にコーヒー 飲み残しを顔料に使用 美術家・橋本さん、富士宮で個展
東京都青梅市の美術家橋本俊宣さん(75)による静岡県内初の個展「明かりを求めて」が2月25日まで、富士宮市中央町のARATAギャラリーで開かれている。橋本さんが30年ほど前からため続けているコーヒーの飲み残しを顔料に使った一点物の絵画作品を大小約30点並べた。 「もともとコーヒーは顔料に使えると目を付けていた」と橋本さん。以前は版画を中心に手がけていたが、コーヒーを使った絵画制作に移っていった。当初はコーヒーを使っていることは明かしていなかったという。「コーヒーは隠し味」と語る。 しっくいで凹凸を表現した下地に岩絵の具を混ぜたコーヒーを流し込むなどして、そこに広がる模様から得たインスピレ
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新年賀詞交歓会 経済発展に決意 富士宮商議所
富士宮商工会議所(河原崎信幸会頭)は12日、新年賀詞交歓会を富士宮市内で開催した。役員・議員ら関係者約100人が出席し、地域経済の発展を誓った。 須藤秀忠市長は市や同商工会議所、芝川商工会、富士宮信用金庫の4者で連携した「ビジネスコネクトふじのみや」について2022年度の相談対応実績が11月までに約2800件と、前年度を上回るペースで推移していると説明し、「大きな手応えを感じている」と述べた。河原崎会頭は役員改選で22年11月に新たに就任した副会頭の3人を紹介した。 元新橋芸者でエッセイスト・講演家の千代里さんを招いた新春招福講演会も開いた。
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認知症と車の運転テーマ 当事者ら、思いや体験語る 富士宮市がフォーラム
富士宮市はこのほど認知症と運転免許をテーマにした認知症啓発フォーラムを市役所で開いた。富士宮署交通課による講話のほか、認知症当事者らが体験や思いを語った。 認知症と診断されている、または診断されていないが不安のある当事者、家族ら6人が登壇。運転をやめなさいと言われたときの気持ちを「車をこすったこともないのに悲しかった」と振り返ったり、運転できないイライラやさみしさは「運動して気分転換するのがいいと思っている」と話したりした。「(運転に不安を感じる前に)なるべく車に乗らない生活を今からやっておこうと思っている」との心構えを語る人もいた。 交通課の担当者は、運転免許自主返納件数や高齢者事故発
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富士で「招福展」 伝統技術に触れる 麦わら細工体験も
伝統技術に触れる展示販売会「和でつながる日本のお正月 招福展」(伝統屋暁主催)が7日、富士市今泉のふじさん住宅モデルハウス「庭の棲」で始まった。15日まで(火・水曜休み)。初日は麦わら細工を体験するワークショップを開いた。 麦わら細工職人辻紀子さんと享子さん(伊豆市)はひし形に編み込む大森細工の技法で制作したウサギやだるまの作品などを出展。ワークショップでは享子さんが2種の編み方を使ったリースの作り方を来場者に教えた。 このほか伝統屋暁(富士宮市)は玉鋼や越前和紙のアクセサリーなどを並べた。日本人形や郷土玩具の収集家でもある凧(たこ)絵師林直輝さん(富士市)は自身のコレクションから招き猫
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富士宮で消防出初め式 威勢良く一斉放水
富士宮市の消防出初め式が7日、市中心市街地で開かれた。消防団員や消防職員ら約700人が参加し、防火意識の高揚を図った。 式典で鈴木英之消防長や風間友明消防団長らの訓示後、長年の功労をたたえる表彰を行った。神田通りでは、はしご隊演技のほか団員や職員らによる分列行進を展開した。神田川沿いには消防団の車両などが集結し、一斉放水を繰り広げた。 主な表彰対象者は次の通り。 【県消防協会表彰】特別功績章 佐野誠一(団本部分団長)松浦武彦(同)小林成嘉(同)土井治(第12分団団員)▽功績章 小泉英康(団本部分団長)鈴木充悦(同)後藤勝央(第12分団副分団長)秋山弘樹(第16分団副分団長)植松国士(第
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地方創生推進へ連携 富士宮市と日本生命が協定締結
富士宮市はこのほど、日本生命保険相互会社と地方創生の推進に向けた包括連携協定を締結した。健康増進や市民の安全安心、高齢者支援、教育スポーツ振興など5分野で連携を強化していく。 具体的には市が作成した健康増進や高齢者支援に関するチラシを同社の顧客に配布するほか、スポーツイベントの開催、地域見守り活動、市公式LINE(ライン)の周知などを想定している。 市役所で締結式が行われた。同社沼津支社富士宮・鷹岡営業部の責任者らが出席し、十河健二支社長と須藤秀忠市長が協定書を取り交わした。 市が民間事業者と包括連携協定を締結するのは16社目となった。
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「高校生議員」市政に提案 富士宮で模擬議会 広報や福祉議論
富士宮市内の高校生が“市議”となって一般質問に臨む「高校生議会」がこのほど同市議会議場で開かれた。日ごろ感じている疑問や地域課題を高校生ならではの視点で取り上げながら、自身の提案を市当局にぶつけた。 星陵、富岳館、富士宮東、北、西、富士宮高等専修学校の6校から17人が登壇。議長は三沢実理さん(星陵高2年)が、副議長は手塚裕美子さん(同)が務めた。壇上に上がった「高校生議員」からは広報や福祉、防災、環境など、幅広いテーマの質問が上がった。 映画やドラマの市内ロケ地を発信する市公認高校生SNS運営委員会の立ち上げ、中心部でのサイクルステーション開設、市立病院のアプリ開
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丹精の村山蕎麦「おいしい」 1年の活動締めくくりに試食会 富士宮「育てて味わう会」
富士宮市村山の遊休農地で、在来蕎麦(そば)の「村山蕎麦」を栽培し“おいしく”継承する活動に取り組む「育てて味わう会」がこのほど、1年の活動を締めくくる試食会を同市粟倉の蕎麦店「どあひ」で開催した。同会のメンバーら約25人が順番に来店し、自分たちで育てた村山蕎麦を深く味わった。 夏に種をまき、11月に約20キロ収穫した。2022年は開花時期の降雨が影響し、収量は前年の約半分だったという。12月に入って脱穀した村山蕎麦を「どあひ」に預けた。試食会では石臼でひいた十割蕎麦や蕎麦がきを味わい、村山蕎麦特有の香りを楽しんだ。 同会を立ち上げた山岡徳次さん(70)=富士市=は
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ジャンボ門松設置 道の駅「朝霧高原」 富士宮市
新年を前に、富士宮市根原の道の駅「朝霧高原」は28日、従業員が手がけたジャンボ門松を正面玄関に一対設置した。20年ほど前のオープン当初から続く年末年始の恒例行事。 ジャンボ門松は高さ約3メートル。上野製菓から提供を受けたモウソウダケを中心に据え、道の駅周辺で採取したササや松、紅白のナンテンを従業員で飾り付け仕上げた。吉里正臣支配人は「来年はより多くのお客さんを迎えられるようソフト・ハードの両面で施設拡充を図っていく。朝霧高原の情報発信拠点として盛り上げていきたい」と意気込む。大みそかの営業は午前8時~午後4時。元日は午前7時~午後4時となる。
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日本代表・井上さん(富士宮) ボディビル世界選手権3カテゴリ入賞
富士宮市外神東町でトレーニングジム「ラビッチョ」を営む井上裕章さん(50)がこのほど、スペインで開かれたボディビルの世界選手権に日本代表として出場し、3カテゴリで入賞した。50歳になる節目に集大成として挑んだ世界選手権。「ここまで何度も辞めようと思った。傷つくだけ傷ついたが癒やしてくれたのもボディビルだった」と厳しい1年を振り返った。 4カテゴリに出場した井上さんはボディビルマスターズ50~54歳80キロ以下で6位、男子ボディビルマスターズゲームスクラシック45歳以上は4位、男子ボディビルマスターズクラシック50歳以上で3位に入った。「一番うれしかったのは体重別の6位」。体重差もある各国の
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大しめ縄、新調し奉納 富士宮・浅間大社 地元住民で仕上げ
富士宮市の世界遺産富士山構成資産・富士山本宮浅間大社で25日、新調した大しめ縄が奉納された。浅間大社大しめ縄奉賛会や青年会、西富士中生徒ら地元住民が編み込み仕上げた長さ約3・6メートル、直径約1メートルの新しい大しめ縄を取り付けた。 奉納には同奉賛会や青年会のメンバーら約50人が集まった。大しめ縄を拝殿に設置した後、神職が紙垂(しで)を取り付けた。楼門や祈祷殿前、社務所前、参集所にもそれぞれ長さ約4メートル、直径約15センチのしめ縄を掲げた。奉賛会の佐野孜会長は「無事新調できてほっとしている。出来栄えもばっちりだ」と見上げた。同浅間大社の甲田吉孝宮司は「しめ縄は神社の顔。身も心も新しい気持
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富士山噴出物、間近で観察 富士山世界遺産センター 火山学・防災エリア一新 被害予想マップ立体投影
開館5周年に合わせて富士宮市の静岡県富士山世界遺産センターは23日、火山学・火山防災関連の展示エリア「受け継ぐ山」をリニューアルし、公開した。同エリアは過去の噴火などから富士山と人との未来を考える内容。新たに宝永噴火の噴出物を露出展示したほか、富士山周辺の赤色立体模型に改定版富士山ハザードマップを投影するプロジェクションマッピングを用意し、読み解き方を解説した。 火口付近で見つかった噴出物は宝永噴火初期から末期までの時間経過や火口からの距離で分類し、種類や大きさが異なる様相を視覚的に紹介した。最末期に噴出した重さ約80キロのアーモンド形の火山弾(富士砂防事務所寄贈)などが目を引く。宝永噴火
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手軽に一服「タブレット茶」 煎茶を凝縮、新しい飲み方提案 富士、富士宮の茶農家など開発
富士、富士宮地域の茶農家7軒や茶販売業などでつくる「PGT協議会」は、富士山麓で生産した茶葉をそのままタブレット(錠剤)状に固形化した「たまちゃ」を開発し、12月から販売を始めた。各農家が手がける個性豊かな煎茶を凝縮した7種を詰め合わせた。 気分や予定に合わせて日替わりで親しんでもらおうと、商品名は「今日のご予Tea(ティー)」とした。茶製造機械販売の金森機械(富士市)が持つ独自の圧縮技術を使って茶葉100%のタブレットを作り、お茶本来の風味や味わいが満喫できるように仕上げた。タブレットは直径2・5センチで3グラム。計量せず、湯に入れるだけで飲める手軽さも特徴。同協議会会長を務める同市の茶
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グッドデザインしずおか 特別賞を受賞 富士宮高校会議所が報告
富士宮高校会議所は22日、富士宮市役所を訪れ、デザインの優れる県内の「モノ」や「コト」をたたえる「2022グッドデザインしずおか」で特別賞を受賞したことを須藤秀忠市長に報告した。 今年は76点の応募があり15点が入賞した。同高校会議所では「コト」部門で「SDGs実践マスマス元肥を使って、富士宮を元気に‼」の取り組みが特別賞に輝いた。1~3年のメンバー9人が「持続可能な社会づくりの実践例として継続的にビジネス的視野を取り入れている点を評価された」と説明した。 このほか、同高校会議所の活動が全国の小中高校に配られる書籍「未来の授業 SDGsパートナーシップブック」に掲載されたことも伝えた。
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交通安全呼びかけ フォトブースを設置 富士宮で静岡県対策協
静岡県交通安全対策協議会はこのほど、富士宮市浅間町のイオンモール富士宮で交通安全を呼びかける広報活動を実施した。年末の交通安全県民運動の一環。 同モール1階にのぼり旗を立て、同協議会の交通安全啓発動物マスコットを使ったフォトブースなどの特設会場を用意した。県やJAF静岡支部、富士宮市の職員で啓発チラシを配った。来年春から自転車利用時のヘルメット着用が努力義務化されることや夕暮れ時から夜間の事故防止などを来場者に紹介した。「ふじっぴー」も登場し、交通事故ゼロのまちを呼びかけた。
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母親ライター ハハラッチデビュー 富士宮の魅力発信
富士宮市公認の母親ライターが母親目線で情報発信するハハラッチ事業で、第7期母親ライター候補生の修了式がこのほど、市役所で開かれた。養成講座を終え、市から公認を受けた8人は地域の魅力発信に向け、ハハラッチライターとして街に繰り出していく。 須藤秀忠市長は7期生に修了証や腕章、名刺を授与し、「自分らしく伸び伸びと活躍されることを期待している」とあいさつ。7期生は「お母さんを笑顔にする記事を書いていきたい」「子どもたちが大きくなった時に、このまちに生まれて良かったと思える活動をしたい」「ほかにはない富士宮の魅力を発信したい」などと一人一人が抱負を語った。 7期生の参加でハハラッチメンバーは48
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企画展「博士の愛した富士山」 スタール氏の生涯たどる 富士宮・世界遺産センター、2月5日まで
富士宮市の県富士山世界遺産センターは23日から、開館5周年を記念した企画展「博士の愛した富士山」を同センターで開催する。富士山を愛した米国の人類学者フレデリック・スタール博士と、その助手兼通訳を務めた九十九黄人(豊勝)氏が集めた富士山関連資料などを紹介する。 スタール博士は1933年に他界するまでに10回以上来日し、日本の研究に没頭。富士山研究にも取り組み、登山は5回経験したという。企画展は黄人氏の息子で東洋民俗博物館(奈良県)の九十九弓彦理事長から寄託された資料など計140点を用意し、博士の生涯や黄人氏との交流を振り返る。 「お札博士」とも呼ばれたスタール博士自身の「千社札」や書のほか
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交通事故 総量削減へ宣言書 安協富士宮地区支部
年末の交通安全県民運動に合わせて、交通安全協会富士宮地区支部(岩見文恵支部長)はこのほど、交通事故総量削減宣言書を富士宮署の佐野信浩署長に提出した。 今年は交通事故総量削減に向けた実践を誓った会員や地域住民から計3万504人分の署名が集まった。宣言書は「夕暮れ時から夜間の外出時は反射材の着用や明るい服装に努める」など5項目の実践を誓う内容。岩見支部長や副支部長が同署で宣言書を読み上げ、署名の束を手渡した。
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自分で作る卒業証書 富士宮の白糸小児童 伝統の和紙 手漉き挑戦
来春卒業を控える富士宮市立白糸小児童がこのほど、同市上柚野の内藤恒雄手漉(す)き和紙記念館で卒業証書に使う和紙の手漉きに挑戦した。 白糸地区は和紙の原料となるミツマタの計画栽培が日本で初めて行われた地域。伝統を卒業証書の作成に生かした取り組みは今年で18年目という。6年生9人が参加し、駿河半紙技術研究会長で同館の内藤恒雄さんから指導を受けた。 児童は内藤さんから和紙の製造工程について説明を受け、実際の漉き槽や簀桁(すげた)などを使って1人2回ずつ手漉きを体験した。和紙は圧搾や乾燥を経て完成となる。参加した村松天子さん(12)は「どんな卒業証書ができるか楽しみ」と話した。
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東海リーグ2部昇格を報告 サッカークラブ「岳南Fモスペリオ」
岳南地域を拠点とする社会人サッカークラブ「岳南Fモスペリオ」は19日、富士宮市役所を訪れ、東海リーグ2部への昇格を須藤秀忠市長に報告した。 岳南Fモスペリオは12月3~4日に三重県で開かれた東海リーグ昇格を懸けた「第57回東海社会人サッカートーナメント大会」に静岡県1位として出場。1回戦では「FCV可児」(岐阜県2位)を6対0で下し、決勝も「伊勢YAMATO FC」(三重県1位)に6対0で勝利した。東海リーグへの昇格は岳南地域で初めて。県リーグ所属チームの昇格は11年ぶりという。 報告に訪れたゼネラルマネジャーの佐野勇樹さん(41)は次の目標を「ストレートで東海リーグ1部昇格」と見据え、
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アートで富士宮を元気に 高校会議所、絵画展示や演奏会
富士宮高校会議所は17、18日、音楽や絵画のアートで地域を元気にするイベント「みやわんプロジェクト」を富士宮市のイオンモール富士宮で開催した。絵画展示や演奏会を企画し、SDGsを実践する同高校会議所の活動内容を紹介した。 同モール1階に富士特別支援学校富士宮分校卒業生らによるアートクラブ「アトリエクオッカ」の絵画作品を一堂に並べた会場を設置。ステージでは同高校会議所の大木春菜副会頭(3年)も参加するミュージックサークルが7人で息の合ったミュージックベルの音色を響かせ、高校会議所メンバーの杉山栞奈さん(1年)がキーボード演奏を披露した。 リサイクル堆肥「マスマス元肥」の試供品を配ったほか、
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地域安全へカレンダー 富士宮防犯協会など製作
富士宮防犯協会、富士宮署、富士宮地区職域防犯協会がこのほど2023年地域安全カレンダーを製作した。 表紙は富士宮市内4カ所から撮影した富士山であしらい、カレンダーは月ごとに防犯啓発のイラストや22年の1年間の活動写真を掲載した。コンクールで入賞した万引や詐欺被害の防止などを呼びかけるイラストのほか、タケノコ王と連携した広報、子ども安全隊ヨウチエンジャーなどの活動写真で彩った。カレンダーは500部製作し、学校や関係団体などに配布した。同防犯協会の担当者は「日常的に使ってもらい、防犯意識を高めてもらえたら」と語った。
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万引絶対ダメ! 児童が広報活動 富士宮の大宮小
富士宮市立大宮小5年生の代表児童6人が務める万引防止活動の推進役「大宮M0(エムゼロ)広報官」がこのほど、校内での広報活動を実施した。 ベストを着た広報官の6人が下校時間に合わせて校舎出入り口に並び「万引被害をゼロにしましょう」などと呼びかけた。広報官の任期の来年3月まで。メンバーは今後も広報活動や掲示物作成などに取り組む。リーダーを務める塩川智己さんは「誰も万引をしないように活動を続けたい」と力を込めた。
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クリスマスマスツリーに願い事 富士宮の園児 交通安全、防犯も学ぶ
富士宮署と交通安全協会富士宮地区支部、富士宮防犯協会は16日、「安心・安全クリスマスツリー点灯式」を富士宮市のにしふじのみや幼稚園で開いた。園児79人が交通安全や防犯の心得を学び、願い事を書いたカードをツリーに飾り付けた。 園児は署員や防犯指導員の講話で防犯標語「いかのおすし」を確認。同協会富士宮地区支部のマスコットキャラクター「もんた」君も登場し、交通安全指導員から道路を歩く際の注意点などの説明を受けた。年長児がカードをツリーに飾り付けた後、「ライトオン」の掛け声で点灯した。ツリーは25日まで同署1階に展示している。
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SDGs実践で社会づくり 富士宮市 地元団体が事例発表
富士宮市はこのほど「富士山SDGs推進イベント」を市民文化会館で開いた。富士宮高校会議所とホールアース自然学校によるSDGsの事例発表のほか、時事ユーチューバーたかまつななさん(笑下村塾代表)を招いた記念講演を展開し、身近にあるSDGsのヒントを紹介した。 同高校会議所からはメンバー8人が登壇した。ニジマス残さと朝霧高原の牛のふんで開発したリサイクル堆肥「マスマス元肥」を活用した取り組みや、使わなくなったベビーカーをリユース・リサイクルするプロジェクト「ベビーカーの2R」を紹介。「SDGsを実践した持続可能な社会づくりを通して、富士宮をマスマス元気にしたい」と語った。ホールアース自然学校の
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音楽や食 湖畔にぎわい 富士宮の田貫湖でまつり
富士宮市北部地域の活性化を目指す花火・音楽・食の祭典「田貫湖まつり」(同実行委員会主催)がこのほど同市の田貫湖北サイトで開催された。日中から地域住民らが湖畔に集まり、音楽や食を楽しんだ。夜には花火を打ち上げ、富士山を背に冬の夜空を彩った。 湖畔のフードコートに“宮グルメ”が12店舗出店し、湖畔が家族連れでにぎわった。音楽フェスには、本門寺重須孝行太鼓保存会や地元バンドの4団体が登場し、冬の湖畔に熱気を響かせた。会場では田貫湖を起点に猪之頭や白糸地域の食と文化の活性化事業を展開する「カルチャーバレー」の一環で、新たに制作した田貫湖周辺の注目スポットをまとめた「田貫湖水
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富士宮の七富チーズ工房 モッツァレラ最高賞 静岡県審査
富士宮産の生乳を使った「富士山麓 潤いモッツァレラ」が、静岡県内産農林水産物の個性を生かした加工食品のコンクール「ふじのくに新商品セレクション2022」(県主催)で最高金賞に輝いた。同モッツァレラの製造販売を手がける七富チーズ工房(富士宮市下条)の高木宏昭代表がこのほど、須藤秀忠市長に受賞を報告した。 北海道から富士宮市に移住し、2021年1月にチーズ工房を立ち上げた高木さん。同モッツァレラは設立当初から手がける人気商品。地元の酪農家と提携を結び、高品質な生乳を個別に仕入れる。ミルク感あふれるジューシーさや、とろける柔らかさが特徴だ。これまでに2万個以上を販売してきたという。 高木さんは
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年末年始も電話窓口 富士宮市、コロナ在宅支援
富士宮市は14日、医療機関が休みに入る年末年始の期間中、発熱者らの相談を電話で受け付ける「新型コロナ在宅支援相談窓口」を開設すると発表した。医療資源が限られる時期にも診療を要する市民が必要な支援を受けられる態勢を整える。市担当者は「年末年始も切れ目ない支援態勢を提供する」とした。 体調不良に伴う困り事など相談を幅広く受けるほか基礎疾患の有無や症状を聞き取り、受診が必要な場合には救急医療センターや市立病院を案内していく。自宅療養者には食料支援も行う。 合わせて市は12月4日から救急医療センターを受診した市民に抗原検査キットを配布している。配布期間は2月28日までの毎週日曜と祝日、年末年始。
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富士山の価値、次世代に 世界遺産センター5周年で式典
23日に開館5周年を迎える富士宮市の県富士山世界遺産センターは13日、記念式典とコンサートを同センターで開いた。地元関係者らが出席し、世界遺産富士山の普遍的価値を次世代に継承する拠点施設の節目を祝った。 これまでに国内外から115万人を超える来館者を迎えてきた同センター。1階に5年間の歩みをまとめたパネルを1月9日まで展示している。遠山敦子館長は「早くも5年がたち、非常に多くの方に楽しんでもらった。さまざまな形で文化を盛り上げ、日本の中心として静岡がさらに輝くよう協力していきたい。今後も前進していきたい」と見据えた。 コンサートは前東京芸術大学長の国際的バイオリニスト沢和樹氏(同大・英国
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富士宮の魅力、体験型企画で 地元有志らが10件考案 エイチ・アイ・エスと連携
富士宮市を中心に活動するまちづくり団体「チームロコ」と地元有志がこのほど、地域の魅力を探求するツアーやイベントなど10件の体験型企画を立ち上げた。旅行大手「エイチ・アイ・エス」と連携し、クラウドファンディング(CF)サイト「キャンプファイヤー」で、21日まで参加者を募集している。 タイトルは「富士山の麓で地域を活用した富士宮のプロジェクトを体験しよう!メンバー募集!」。富士山噴火口を周遊する本格的なトレッキングツアーや富士宮移住者がコーディネートした1日移住体験ツアーなど、それぞれ地元有志らが考案、運営する。グルメセット付きオンラインツアーなども用意。CFは13日現在で第1目標を達成し、4
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食文化継承、次の使命に 富士宮やきそば学会(富士宮市)渡辺孝秀代表【キーパーソン】
富士宮市民有志で2000年に発足し、ご当地グルメ「富士宮やきそば」を全国区に広めてきた同学会。今年は文化庁の新制度「100年フード」に富士宮やきそばが認定を受けた。地域の活性化、地域で愛される食文化を次世代にどのようにつないでいくのか、道筋を聞いた。 -認定の受け止めは。 「学会の新たな使命に一致した。富士宮やきそばを全国に広めるという使命を果たしてきたが、これから、どう次世代にバトンタッチするか活動の方向転換を模索していた。地域には頑張っている若い事業者がたくさんいる。若い世代の応援が100年先の未来をつくる。学会での経験や培ってきたノウハウや人脈をつないでいきたい」 -地元のクラフ
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浅間大社で献香式 富士宮弄静教場 志野流家元ら奉納
伝統芸道の一つ香道の教室を富士宮市で開く「志野流香道富士宮弄静教場」はこのほど、献香式を同市の富士山本宮浅間大社で開いた。和服姿の生徒や地元関係者ら約70人が見守る中、志野流香道二十世家元の幽光斎宗玄氏らが香りを奉納した。 室町時代に栄えた香道は香りを「嗅ぐ」ではなく「聞く」と表現する。幽光斎宗玄氏が香炉の灰をかき上げ整えた後、かぶせた銀葉の上に香木を静かに置くと豊かな香りが拝殿に広がった。参加者は奉納された香りを心静かに聞き、味わった。 献香式は市制施行80周年を記念し、葬祭請負・仏具販売会社「藤原」で運営している同教場が初企画。同日は市民文化会館に香りを聞き当てる組香席や茶道裏千家渡
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イチゴ最盛期へ 富士宮で農家ら目ぞろえ
JAふじ伊豆富士宮苺(いちご)部会はこのほど、イチゴの目ぞろえ会を富士宮市の同富士宮地区本部で開いた。生産者や市場関係者、JA担当職員ら約20人が参加し、出荷ピークを迎えるクリスマスや年末年始を前に、いちごの着色や果形の基準などを確認した。 同部会では近年、2軒の新規就農農家が加わり、現在5軒でブランド化を進めている。「きらぴ香」に品種を絞り、基準を統一した高品質ないちごを主に首都圏に出荷している。今季は早い農家で11月末から出荷が始まり、ピークは12月中旬に迎える。昨年に続き完熟冷凍イチゴの出荷販売を今季も計画している。荻真教部会長は「部会が小さい分、ニーズにも対応しやすい。(シーズンが
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初のコワーキングスペース 富士宮市中心部、創業支援やマッチング
富士宮市中心部に12日、市内初となる本格的なコワーキングスペース「コネクティッド スタジオ アイ ハブ」が開業する。人と人がつながるきっかけを提供し、創業支援やビジネスマッチングなどを展開していく。 沼津市の人材派遣会社サン・プランナーが富士宮市の補助金を活用して同市大宮町のJR富士宮駅近くに整備し、運営を担う。1階部分に受付や一時利用が可能なカフェスペース、レンタル本棚を設けたエントランスフロアと、イベントスペースの2部屋を用意。2階にはメインフロアとなる会員専用のワークスペースを広く設けた。施設内でイベントも定期開催していく。 12月初旬に同施設前でセレモニーを開き、地元関係者とテー
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スペイン空手道連盟「交流団体」に任命 富士宮市、五輪の絆確認
東京五輪でスペイン空手チームのホストタウンを務めた富士宮市はこのほど、金メダリストのサンドラ・サンチェス選手ら同チームを招いたセレモニーを市民文化会館で開いた。同市はスペイン空手道連盟をホストタウン交流団体に任命し、互いの絆を確かめ合った。 来日中の同チーム関係者5人と在日スペイン大使館特命全権大使がステージに登場し、須藤秀忠市長が「東京2020オリンピックの感動を再び分かち合いたい」と出迎えた。同市は交流団体任命によりスペインとのスポーツ、文化、観光、産業などの分野における交流のきっかけづくりやシティプロモーション推進につなげる。サンドラ選手や銀メダリストのダミアン・キンテーロ選手、コー
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高校生 マイナカード普及へ動画 富士宮北高、校内放送で発信準備
富士宮北高の生徒会が富士宮市と連携し、マイナンバーカードの普及啓発活動に取り組んでいる。市デジタル推進課職員による講義を受けた生徒会メンバーが同カードの申請方法やメリットなどをまとめた動画制作を進めて、12日から校内での放送を計画している。 同カードの普及活動は、元生徒会長望月弥咲さん(3年)が昨年の高校生議会でデジタルディバイド解消に向けた質問をしたことがきっかけ。望月さんと現役の1年生メンバーの計6人で動画の構成や分担を話し合いながらスライドや原稿などの制作を進めている。動画は計5本準備し、12日から5日間に分けて、昼の時間に全クラスに放送していく。 望月さんは「まず自分たちが理解し
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子ども記者が取材や編集 富士宮版コロマガ「ミソラ」制作進む
富士宮市の子どもたちが地域情報誌をつくる富士宮版「コロマガプロジェクト」で、創刊号の制作作業が進んでいる。同地域情報誌のタイトルを「富士宮の空」や音階が上がっていくイメージを込めた「misora(ミソラ)」に決定した。 コロマガは全国10地域超で展開されているプロジェクト。富士宮市ではデザイン事務所「アイムデザイン」が中心となり、実行委を立ち上げ、今夏から地元小中学生約20人のメンバーで1年目の活動をスタートした。“記者”となったメンバーは各地での取材を秋までに終え、現在は酪農や富士宮やきそば、歴史、県富士山世界遺産センターなどのテーマでグループに分かれて各ページの
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2脚型で安定性実現 スマホスタンド「ドコス」 リキュアライズ(富士宮市)【静岡ものづくり最前線】
スマートフォンに装着する2脚型のスタンドを開発した。代表の石川弘紀さんはIT企業でシステムエンジニアとして働く傍らアイデア商品の開発に挑んでいる。2脚型スタンドは実用新案技術評価「6」を取得。これまでにない2脚型を採用し、置きたい場所に置きたい角度で安定するスタンドを実現した。 開発のきっかけはスマホやスタンドに自身が感じていた不便さ。「満足できるスタンドが見つからなくて、自分で作ってみようと思った」と石川さん。2脚型の着想は植木職人の三脚を偶然見かけたことがきっかけ。安定性が確保できる3点支持をスタンドに応用しようと、自身ですぐに試作に取りかかった。 「知的財産権が無いと個人は太刀打ち
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給食費据え置き方針 富士宮市長答弁 上昇分は市が補塡
富士宮市の須藤秀忠市長は8日の市議会11月定例会一般質問で、物価高騰の影響を受ける小中学校の給食食材費について、2023年度も上昇分を市が補塡(ほてん)し、給食費を据え置く方針を示した。村瀬旬氏(至誠)への答弁。 市は22年度、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、2学期分から上昇分の食材費を補塡している。須藤市長は答弁で国からの交付金などがない場合にも、市単独事業として継続する考えを示した。市は小中学校のほか公立保育園でも補塡を継続し、保護者の負担軽減を図る方針。 同日は臼井由紀子(富岳会)、若林志津子(日本共産党議員団)、仲亀恭平(育成)、松永孝男(同)の各氏
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将棋・藤井竜王の師 杉本八段に挑戦 富士宮で小中生指導対局
将棋の杉本昌隆八段がこのほど、10月に竜王戦第3局が指された富士宮市を訪れ、小中学生を相手に指導対局を行った。富士宮富士山子供将棋大会で入賞した児童らが藤井聡太竜王の師匠に挑んだ。 富士宮中央ライオンズクラブが9月に開いた杉本八段の講演会で同将棋大会の入賞者に杉本八段が直接賞状を手渡す予定だったが、台風の影響で来場がかなわなかったことから、本人の申し出で指導対局の機会を設けた。日本将棋連盟富士宮支部が準備に当たり、入賞者のうち13人が参加した。 杉本八段は4人を同時に相手しながら指導対局を行い、一人一人にアドバイスした。杉本八段は「藤井さんも将棋を楽しむことでここまできた。竜王戦を契機に
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朝霧高原にホテル計画 道の駅隣接地で民間事業者 富士宮
富士宮市は7日の市議会11月定例会一般質問で、道の駅「朝霧高原」隣接地に民間事業者がホテル建設を計画していることを明らかにした。深沢竜介氏(無会派)への答弁。 道の駅「朝霧高原」隣接地は富士箱根伊豆国立公園に位置する。環境省が同国立公園の保全活用に向けた公園計画を一部変更し「朝霧高原宿舎」を位置付けたことで、ホテル建設が可能になった。ホテルの最大宿泊者数は200人規模とみられる。建物は、高さを抑えた2階建てが検討されている。篠原晃信企画部長はスケジュールについて「民間事業者の事業活動上の理由により、まだ公表できる段階ではないと聞いている」とした。 同日は佐野和也(育成)、渡辺佳正(日本共
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サンドラ選手再訪 富士宮市民と交流 東京五輪スペイン空手チーム
東京五輪で富士宮市をホストタウンにしたスペイン空手チームが4日、同市のイオンモール富士宮を訪れた。東京五輪空手女子形で金メダルに輝いたサンドラ・サンチェス選手が地元住民や空手ファンとの記念撮影会に臨み、交流を楽しんだ。 イオンモール富士宮2階に用意された特設コーナーに金メダルを首にかけたサンドラ選手が登場。撮影会でサンドラ選手はポーズを決めたり、参加した地元住民らの握手に応じたりした。同市の会社員望月良典さん(30)は美沙さん(28)と千煌君(0)の家族3人で参加し、「金メダルを生で見られた」と喜んだ。美沙さんは「富士宮にまた来てくれてうれしい。サンドラ選手は強くてカッコイイ。これからも頑
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キャッシュレス決済の運用開始 富士宮市役所
富士宮市は市役所本庁舎1階の市民課と収納課窓口で証明書など交付手数料の支払いにキャッシュレス決済を導入し、1日から運用を始めた。 キャッシュレス決済はクレジットカードや電子マネー、コード決済の利用が可能。初日の1日午前、須藤秀忠市長がデモンストレーションを行い、「窓口での待ち時間の短縮につながる」と語った。市民課によると初日は証明書などの交付に訪れた来庁者の約3割がキャッシュレス決済を利用したという。
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犯罪被害者支援 情報共有図る 富士宮署で協議会
富士宮署はこのほど犯罪被害者支援連絡協議会を同署で開いた。新たに富士宮市福祉総合相談課の新谷久美子課長を委員に委嘱したほか、今年4月に制定された同市犯罪被害者等支援条例の内容や管内での支援状況を共有し、関係機関と意見を交わした。 会長の佐野信浩署長は管内の犯罪や交通事故発生状況を説明し、「件数は減少傾向にあるが痛ましい交通事故や凶悪事件は根絶されていない。適宜適切に被害者等の支援を実施していく必要性がある」と強調。同署や市、認定NPO法人静岡犯罪被害者支援センターで連携協定を締結したことに触れ、「富士宮市が犯罪被害者等に優しい安全安心なまちとして発展していくことを願う」と語った。 管内で
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縄文時代の生活体験 富士宮・大鹿窪遺跡で「柚野の里まつり」
縄文時代をテーマにした「柚野の里縄文まつり」(富士山まつり推進委、芝川日和実行委主催)がこのほど、富士宮市の国指定史跡・大鹿窪遺跡で開かれた。富士山信仰が始まったとされる1万3千年前の遺跡周辺に縄文時代の生活が味わえる体験ブースなどを展開し、動物の毛皮をまとった2人の“縄文人”が会場を盛り上げた。 土器作りに挑戦できるブースは陶芸家の今野登志夫さんが指導に当たった。来場者は粘土から縄文土器や生き物など思い思いの形でオリジナル作品の制作を楽しんだ。“縄文人”の2人が点火のパフォーマンスを披露し、昨年のまつりで制作された土器を焼成する場所に火を入
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道路開放「自転車天国」 富士宮・貴船小100周年で復活
富士宮市立貴船小の創立100周年を記念して、地元児童が自転車の楽しさに触れるイベント「自転車天国」(同100周年実行委主催)が27日、市内で開催された。同校50周年の時にも開催された同イベント。貴船小や富丘小の児童約120人が参加し、開放された道路で自転車を自由に乗り回した。 同市淀川町の幅12メートルの道路を通行止めにし、「自転車天国」と記したボードを掲げ、コーンを並べて特設会場を用意した。「チームブリヂストンサイクリング」のプロ選手が力強い走りを披露した後、交通ルールの説明を受けた児童らは自転車に乗って1周800メートルほどのコースを回り続けた。会場では補助輪なしで自転車に乗れるように
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白糸ノ滝 紅葉と共演 ライトアップで幻想的な雰囲気に 富士宮
富士宮市の世界遺産富士山構成資産の一つ白糸ノ滝で26日、ライトアップが始まった。紅葉が彩る白糸ノ滝周辺が色鮮やかに照らし出されている。ライトアップは27日まで。 「白糸の滝観光組合」が主催した。音止の滝上流付近や白糸ノ滝の滝つぼ、岩壁などを柔らかな光が照らし、幻想的な雰囲気を演出している。好天日には展望台から富士山と白糸ノ滝の共演が楽しめる。点灯時間は午後5~8時。白糸ノ滝周辺のライトアップの写真にハッシュタグ「#白糸ライトアップ」を付けたSNSでの投稿を呼びかけている。
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ユニークかかし 笑顔誘う 富士宮で祭り
富士宮市大鹿窪の田んぼで26日から「柚野の里かかし祭り」が開催される。同日開催される「縄文まつり」に合わせて企画。25日までに地元関係者らが34体のユニークなかかしを並べた。天候により変更の可能性もあるが12月10日までの予定。 地域活性化を目的に4回目の開催。地元住民や福祉施設利用者、団体などが制作した作品を福石神社周辺の田んぼの縁に並べた。10月に市内で開かれた竜王戦第3局にちなんで将棋の対局に臨む様子のかかしのほか、地域安全推進員やハワイアンバンド、牛と酪農家を模した作品などアイデアあふれる力作が通行人の笑顔を誘っている。 「縄文まつり」は国指定史跡・大鹿窪遺跡で26日午前9時~午
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浅間大社、湧玉池、神田川…幻想的に 富士宮市がライトアップ
富士宮市は19日、市制施行80周年に合わせて世界遺産富士山構成資産の一つ富士山本宮浅間大社の歴史や文化的価値を広く知ってもらおうと、同大社(同市宮町)と神田川周辺のライトアップを始めた。23日まで。点灯時間は日没~午後9時。 初日の19日は午後5時ごろ点灯式を開催。カウントダウンで点灯スイッチが押されると境内の参道や湧玉池、神田川ふれあい広場などが鮮やかに照らし出された。楼門前には色とりどりのあんどんが並び、広場の木々は柔らかな光に照らされ、幻想的な雰囲気を演出している。近隣の県富士山世界遺産センターでも開館5周年を記念して23日までライトアップを実施している。
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みんなで子育てにやさしいまちへ NPOなど街頭啓発活動 富士宮
NPO法人母力向上委員会は20日、富士宮市と協働実施している「ふじのみやベビーステーション事業」をPRする「ベビ*ステマーチ」を産業フェアに合わせて実施した。市内で子育て中の家族らが「みんなで子育て・みんなが仲間」のメッセージをイベント会場や街頭で呼びかけた。 マーチには同法人や協力企業、富士宮YEGのメンバー、高校生、子どもたち約30人が参加した。市民体育館で開かれた産業フェアで出発式を行い、付近のベビ*ステ登録コンビニまで練り歩いた。同事業は粉ミルク用お湯の提供や紙オムツ販売、講習会への出席を満たすコンビニなどを登録し、子育てに優しいまちづくりを進めている。同法人のベビ*ステ事業担当の
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火縄銃 日本一を報告 佐野さん(富士宮)「来年は世界に挑戦」
火縄銃射撃競技選手の佐野翔平さん(32)=富士宮市=がこのほど同市役所を訪れ、火縄銃射撃競技の日本一を決める全日本前装銃射撃競技選手権大会の長筒競技(立射)で優勝したことを須藤秀忠市長に報告した。「来年は世界大会に挑戦したい」と力を込めた。 西山本門寺で開かれている「信長公黄葉まつり」の火縄銃演武を見たことがきっかけで日本の伝統や文化、歴史に興味を持ったという佐野さん。2017年に射撃競技選手として活動をスタートし、19年と22年に中島流砲術射撃大会で優勝を経験した。22年は「鉄砲名人」の称号も得た。同選手権大会では立ち姿勢で50メートル先の的を狙い、13発中上位10発の合計点を競った。7
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富士宮市と松崎町が調印 「ヒメの里交流都市」提携
富士宮市は19日、交流を続けてきた松崎町との「ヒメの里交流都市」提携調印式を市民体育館で開いた。両市町の行政、教育、商工観光関係者らが出席し互いの発展に向け幅広い分野での交流と協力を誓った。産業フェアに合わせて実施した。 木花咲耶姫(このはなさくやひめ)=富士宮市・富士山本宮浅間大社の祭神=と、磐長姫(いわながひめ)=松崎町・雲見浅間神社の祭神=の2人の「ヒメ」が姉妹とされる伝説を縁に、官民で交流を深めてきた両市町。須藤秀忠市長は「富士山が持つさまざまな縁(えにし)をきっかけに結ばれたこの都市提携は両市町の発展につながると確信」と力を込め、深沢準弥町長は「本当の姉妹のように寄り添い、助け合
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地元商品や技術一堂に 富士宮産業フェア、人気グルメもにぎわう
5年に1度のイベント「富士宮産業フェア」(商工フェア実行委主催)が19日、富士宮市民体育館で開幕した。工業や商業、農業の幅広い地元企業や事業所、団体などが一堂に集まり、地域産業の魅力を発信している。20日まで。 産業フェアは市制施行80周年と富士宮商工会議所創立75周年の記念事業。地元企業や団体がブースを設け、事業内容や商品、技術を紹介する体験コーナーなどを展開した。 同商工会議所の富士宮雇用対策実行委員会は求人企業と求職者の相性診断などが可能なポータルサイト「富士宮ジョブマッチング」の体験コーナーを構え、会場内のサイト掲載企業を案内した。屋外の飲食物販ブースは地元の人気店などが集結し、
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母親記者デビューへ腕磨く 富士宮「ハハラッチ」7期候補生 市職員らとグループワーク
富士宮市公認の母親ライターが母親目線で情報発信するハハラッチ事業で、新たに第7期の候補生8人がライターデビューを目指して技術を磨いている。市役所でこのほど開かれたタウンセールス講座は候補生が市職員や新聞記者とグループワークに臨み、富士宮の新たな魅力を探した。 グループワークは市外在住者に向けたテレビの模擬番組を発表する内容。それぞれのチームで「オススメ!記念日デートコース」「藤井聡太竜王と巡る勝負メシ&おやつ食べ歩きツアー」などの切り口やコンセプトを決めて、富士宮の魅力を番組風に発表した。富士市シティプロモーション課職員や「ふじ応援部」「長泉ママラッチ」のメンバーもオンラインで参加し、それ
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静岡人インタビュー「この人」 富士宮版コロマガプロジェクトを立ち上げた 望月悟さん(富士宮市)
子どもたちが好奇心を伸ばしながら地域情報紙をつくるコロマガプロジェクトが今夏、富士宮市でスタートした。地元小中学生約20人が記者や編集者として、ボランティアメンバーと富士宮版創刊号の制作を進めている。運営を担うデザイン事務所アイムデザインの代表。46歳。 -立ち上げの経緯は。 「伊豆のコロマガプロジェクトに関わったことがきっかけ。子どもたちの良い経験になると実感した。もともと、『デザイン』の考え方が子どもたちの将来に役に立つという思いを持っていて、それがコロマガにつながった。昨年冬、デザイン事務所内に女性目線のブランディングチームを立ち上げたことで始める土壌ができた」 -大切にしている
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富士宮と富士山 スペインでPR ポスターを掲示
東京五輪でスペイン空手チームのホストタウンを務めた富士宮市は、スペイン・セビリア市で開催中のイベントに世界遺産富士山や富士宮をPRするポスターを出展している。 イベントは国際親善協会主催「ジャパンウイーク」の一環。セビリアと交流を続ける富士宮市在住の渡辺実さんの紹介で、同協会から同市にポスター出展の提案があった。市は富士山を背景にした県富士山世界遺産センター、市内の世界遺産富士山構成資産をまとめた2種のデータを用意した。ポスターは場所を変えながら10月下旬から11月下旬ごろまで掲示される予定。 セビリア地域は東京五輪金メダリストのサンドラ・サンチェスさんの夫でスペイン空手ナショナルチーム
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居合道 鍛錬の技を披露 太鼓演奏で「四方浄め」 富士宮
富士宮市狩宿の井出館でこのほど、伝統文化や芸能を披露する「狩宿井出家秋の祭典」(神刀流神風館と劇団つくし主催)が開かれた。市指定文化財の井出家高麗門前を会場に地元10団体が参加し、居合道や詩吟、琴、フラメンコなどを披露した。 井出館で19日まで開催されている「インスタ映えする菊花展」に合わせて秋の祭典を企画。同祭典は神刀流神風館の土屋正直館長の居合道と劇団つくしメンバーの小泉誠さんによる太鼓のコラボからスタート。東西南北にわらを置いて刀で清める「四方浄(きよ)め」を太鼓のリズムで力強く見せた。各団体が日頃の成果をそれぞれ発表したほか、詩吟と琴の演奏に合わせて居合道や剣道、詩舞道、フラメンコ
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平和の輪、富士山麓から 富士宮・人穴小、キッズゲルニカプロジェクト
富士宮市立人穴小児童が地域住民や保護者と協力し、キッズゲルニカを制作するプロジェクトを進めている。5、6年生の発案から地域を巻き込み、平和や明るい未来に向けたメッセージを富士山麓から世界に発信する。 今年9月に中村隼織さん(6年)が授業の一環で「学校をよくするために」をテーマに校内でアンケートを行ったことがきっかけ。同じく上級生の小笠原楽さん(5年)や丸山馨太さん(同)と3人で話し合う中で、キッズゲルニカの制作を発案した。15人の全校児童で作品のモチーフ案を出し合い、講師として迎えた市内在住の画家・長田佳代さんが1枚の下絵にまとめた。 校庭で手を取り合う15人とバックの地球が一つの輪にな
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「富士山SDGs」普及へ 富士宮市が12月初イベント 記念講演や事例発表
「富士山SDGs推進パートナー制度」を立ち上げた富士宮市が身近なところにSDGsのヒントがあることを感じてもらおうと、初の一般向け富士山SDGs推進イベントを12月12日に市民文化会館で開く。時事ユーチューバーで笑下村塾代表のたかまつななさんを招いた記念講演のほか、市内団体による事例発表を企画した。 市では富士山を守り未来につなぐ「富士山SDGs」の普及に向け、6月に同制度を立ち上げた。市内に拠点を置く事業所や団体、学校などから富士山SDGsに関する取り組みをまとめた宣言書を募っている。市担当者は同制度について「富士山麓に暮らす住民や企業、団体などが富士山SDGsを契機に、つながり、学び合
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女性への暴力根絶訴え 紫色にライトアップ 富士宮市役所
富士宮市はこのほどパープルライトアップを市役所庁舎玄関口で実施した。女性に対する暴力根絶のシンボル「パープルリボン」にちなんだ紫色の照明で暴力防止を訴えた。 「女性に対する暴力をなくす運動」(12~25日)に合わせた啓発活動の一環。同市では初めて企画した。パープルライトアップは女性に対するあらゆる暴力の根絶を広く呼びかけ、被害者に向けては「ひとりで悩まず、相談を」とのメッセージが込められているという。玄関口に無数のリボンを飾り紫色のライトで周辺を照らした。
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家族連れがきこり体験 富士宮、森林や林業に理解深める
富士地区林業研究会はこのほど、間伐や木工の体験イベント「杣人(そまびと)体験」(富士農林事務所と富士宮市共催)を同市山宮の山林などで開催した。地元の家族連れなど約30人が参加し、森林や林業に理解を深めた。 参加者は富士森林組合が管理する印野財産区の山林を訪れ、グループに分かれて間伐を体験。職人らの指導を受けながら、直径約15~20センチのヒノキをノコギリで切り、ロープで引いて倒した。 間伐体験後は同市粟倉の富士山環境交流プラザに移り、木工体験でひのき舞台の制作に挑んだ。昼食には、しし汁が振る舞われた。
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火縄銃演武ごう音響く 富士宮で信長公黄葉まつり
織田信長の首塚伝説がある富士宮市の富士山西山本門寺で13日、「信長公黄葉まつり」(同実行委員会、同市主催)が開かれた。火縄銃演武や信長公天下布武の舞などを繰り広げ、安土桃山の時代絵巻を演出した。 まつりでは芝川おどり保存会の奉納踊りや日本舞踊梨香の会による舞扇、塩川翔平さんの信長公天下布武の舞で会場を盛り上げ、フィナーレを「駿府鉄炮衆」の火縄銃演武が飾った。「放て」の合図で銃口から勢い良く火と白煙が噴き出し、ごう音が境内に響いた。 会場では信長家臣団にふんした「遠州鎧仁會(がいしんかい)」の登場や二胡(にこ)演奏、グルメや雑貨が出店した「信長夢の食街道」などもあり、家族連れでにぎわった
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馬と共にSDGs 社内研修に活用も 富士宮で講習会
奈良県の一般社団法人はたらく馬牧場はこのほど、富士宮市のNPO法人EPOの協力で、地域での馬の利活用を考える講習会を同市粟倉のスポーツビレッジ村山ジャンボ敷地内の「カフェこばっちょ」で開いた。2日間の講習に県内外の企業の人事担当者や地域住民ら計約40人が参加し、身体障害者の雇用や社内研修での馬の生かし方を学んだ。 同市内で馬を通じた障害者の就労支援や療育支援を手がけるEPOの高橋智理事長が、奈良県内で馬とともに循環型の里山整備などに取り組む同牧場を視察したことがきっかけで企画した。「はたらく馬と共にSDGsに取り組もう」をテーマに、馬に触れる体験を交えながら、講師陣が馬の基本的な扱い方や馬
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朝霧JAMで地域活性を 実行委がアフタートーク 富士宮
野外音楽フェスティバル「朝霧JAM(ジャム)」の実行委員会は12日、富士宮市で4年ぶりに開催した同フェスのアフタートークイベントを富士宮市の富嶽温泉花の湯で開催した。同フェスを支える地元関係者ら7人が登壇し、「音楽フェスと地方創生」をテーマに意見を交わした。 首都圏などから家族連れの来場が多い同フェス。市はNPO法人母力向上委員会に委託し、富士宮のPRブースを構えた。同法人の小野麗佳理事はブースを約2千人が利用し、オムツ替えコーナーのニーズが高かったことを報告。市の篠原晃信企画部長は同フェスを「首都圏シティーセールスの大事なフィールド。現場に来てもらえる大きな価値がある」と捉えた。 市内
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新聞配達中に高齢者保護 富士宮署 佐野さんに感謝状
富士宮署は9日、高齢者の交通事故防止に貢献した富士宮市田中町の新聞販売店「ツタウェル」の新聞配達員佐野満男さん(72)に対する署長感謝状の贈呈式を同署で開いた。 佐野満男さんは10月5日未明、配達で市内を回っている際に道路に座り込んでいる高齢者を発見し、声をかけた後、近くの消防署に通報したり、高齢者のそばで警察官の到着を待ったりして交通事故を未然に防いだ。 佐野信浩署長が感謝状を手渡し「今後も積極的に声かけや通報をしてもらえたら」と語った。ツタウェルは高齢者見守り隊に参画している県新聞販売連合会の加盟事業所の一つ。佐野満男さんは「引き続き、注意して配達に臨みたい」と話した。
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少年剣士90人熱戦 富士宮で剣道大会
「富士宮少年剣道大会」(富士宮剣道連盟少年部育成会主催、富士宮市など後援)がこのほど、同市外神東町の市民体育館で開かれた。市内6団体から小中学生計約90人が出場し、熱戦を展開した。 主な結果は次の通り。 【団体】小学生・低学年 ①栄浩会②富士宮剣道連盟少年部A③芝川剣道スポーツ少年団▽小学生・高学年 ①富士宮剣道連盟少年部②芝川剣道スポーツ少年団③上井出剣道スポーツ少年団▽中学生 ①富士宮剣道連盟少年部A②芝川剣道スポーツ少年団③文武館 【個人】小学1・2年生 ①須藤遥馬②橋本龍輝③佐藤雅紀、田上啓▽小学3年生 ①杉浦悠斗②三村准太郎③佐藤湊、三井豪太郎▽小学4年生 ①山崎恵大②須藤絢
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ミス富士山・秋山さんが一日消防長 富士宮で火災予防フェスタ
富士宮市消防本部は6日、火災予防フェスタ(日本防火・防災協会、市幼少年婦人防火委員会、市防火安全協会共催)を同市浅間町のイオンモール富士宮で開催した。第33代ミス富士山グランプリの秋山真南帆さんを一日消防長に委嘱したほか会場で多彩な体験コーナーなどを展開し、火災予防を呼びかけた。 同フェスタは9日から始める秋季全国火災予防運動に合わせて初企画。秋山さんは鈴木英之消防長からたすきを受け取り、イオンモール内の消防設備や避難経路などを確認する特別点検に臨んだ。体験コーナーでは119番通報のほか、AR(拡張現実)で火災や煙が疑似体験できる装置を用意した。はしご車も駆け付け、来場者が乗車や撮影を楽し
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井之頭中生がビブリオバトル 新井さん(3年)富士宮大会へ
富士宮市立井之頭中でこのほど、本のプレゼンテーション大会「ビブリオバトル」の決勝大会が開かれた。おすすめの本を紹介して、投票で一番読みたくなったチャンプ本に新井麻由さん(3年)が紹介した芥川賞作家宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」が選ばれた。 全校生徒17人が予選から参加し、決勝には新井さんのほか加藤春羽さん(2年)、川久希さん(1年)が登壇した。新井さんは自身も男性アイドルの「推し」がいることから、実体験を絡めてプレゼンした。富士宮大会に向け、「選んだ本の面白さを伝えつつ感情もうまく伝えたい」と意気込んだ。 新井さんは10日に富士宮市民文化会館で開かれる小中学生ビブリオバトル富士宮大会(富
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井之頭中生「井中屋」盛況 育てた大根や落花生販売 富士宮
富士宮市立井之頭中の生徒が運営する模擬会社「井中屋」がこのほど、生徒が育てた野菜やオリジナル商品などの販売会を同校敷地内で開いた。全校生徒計17人が社長のほか、管理部、営業部、広報部のチームで約1年かけて準備。今年はコケ玉作り体験の初企画も取り入れ、開店から大盛況だった。 毎年多くの地元住民でにぎわう井中屋は今年で17年目。今年も開店前から300人以上の地元住民らが詰めかけ、長い列ができた。 社長を務める新井麻由さん(3年)が午前11時の開店時刻に合わせてカウントダウンし、「井中屋開店です。いらっしゃいませ」の発声でオープンさせた。生徒たちは各販売ブースで来場者を元気よく出迎えた。 販
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山車、屋台が競り合い 太鼓響かせ最高潮 富士宮まつり「本宮」
富士宮市の富士山本宮浅間大社の秋季例大祭に合わせた「富士宮まつり」(同委員会・同青年協議会主催)は中日の4日、最大の見せ場となる「本宮(ほんみや)」を中心市街地で行った。山車や屋台が目抜き通りに勢ぞろいし、激しい競り合いを繰り広げた。 浅間大社周辺に参加区全ての山車や屋台が集結した。同青年協議会の望月巧会長が「準備は良いか」と呼びかけた後、望月会長の長男・宝さん(18)の前唄で、県指定無形民俗文化財「富士宮囃子(ばやし)」を一斉に奏でて祭典ムードを盛り上げた。各所で互いの山車や屋台を寄せ合い太鼓や笛、かねの音色を響かせ、勇壮な競り合いを披露した。共同踊りは「富士宮音頭」などを展開し華やかな
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浅間大社に奉納囃子 富士宮まつり開幕 「魂の音色」響く
富士宮市の世界遺産富士山構成資産・富士山本宮浅間大社の秋季例大祭に合わせた「富士宮まつり」(同委員会・同青年協議会主催)が3日、中心市街地で開幕した。5日までの3日間、地元20区が山車や屋台を引き回し、県指定無形民俗文化財「富士宮囃子(ばやし)」をにぎやかに響かせる。 収穫と一年の無事に感謝をささげる伝統行事。時間短縮など感染防止対策を講じ、3年ぶりの開催となった。初日の祭典の皮切りとなる「宮まいり」には地元20区から計約千人が前組・後組に分かれて浅間大社に集まり、お囃子を奉納。「清らかな魂の音色を響かせてください。用意はよろしいか。奉納囃子始めー」のかけ声で一斉に太鼓や笛、かねを響かせた
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浅間大社西側の市有地 江戸屋本店開業「24年春」 富士宮市
富士宮市は2日の市議会全員協議会で、富士山本宮浅間大社西側市有地の整備事業で江戸屋本店による商業施設建設を巡り、開業延期に伴う新たな建設スケジュールを報告した。江戸屋本店は2024年春に新店舗での営業開始を目指す。 浅間大社西側市有地整備事業では2019年のプロポーザル審査で整備事業者を江戸屋本店に決定。カフェやギャラリーが入った商業施設の建設に向けた準備を進めている。江戸屋本店は当初、21年春開業を目指していたが新型コロナ感染拡大に伴って都内の設計業者との作業が中断し、開業時期を22年11月に変更した。その後も円安に起因する建築資材の高騰などを受け、同5月から資金計画や実施設計を見直して
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星陵高に特別奨励賞 静岡中央銀行「富士山フォトコンテスト」
静岡中央銀行は2日、同行が主催する「富士山フォトコンテスト」(静岡新聞社・静岡放送協力)で、「特別奨励賞」に輝いた富士宮市星山の星陵高写真部への表彰を同校で行った。 同校写真部の部員26人が計34作品を同コンテストに応募した。授与式では同行営業企画部の沢田武嗣部長が写真部の大原隆聖部長(2年)と小笠原竜太副部長(同)に表彰状と記念品を手渡した。 会場では星陵中・高写真部の生徒に向けた写真の撮り方講座も行った。静岡新聞社東部総局編集部のカメラマンが写真撮影が面白くなるこつを紹介した。
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富士宮ネぎネぎ 新名物に名乗り 高級ブランド使用、市内3店で提供
富士宮の新名物をつくろうと、富士宮市で生産されている高級ブランドネギ「富士の雅ネギ」を使ったネギ焼きを広める取り組みが進んでいる。名称は子どもにも親しみやすいようにと、「富士宮ネぎネぎ」で統一。富士宮やきそば・鉄板焼き店うるおいてい(高野勝也代表)が企画し、10月から市内の飲食店3店で提供がスタートした。関係者は「富士宮やきそばのライバルに」と意気込む。 富士宮ネぎネぎの名称で提供するためのルールは農業生産法人アドリ(小河麦人代表)が市内で生産する富士の雅ネギを使い、富士山型に盛ること。「うるおいてい」のほかに「三日月三園平店」と「お食事処とし」で提供している。それぞれ味や見た目、調理法は
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木造の移動式販売所 富士宮・内房地区に開所 地元野菜など並ぶ
富士宮市内房の新長田橋付近で10月30日、地元野菜などを並べる移動式販売所が開所した。同日開かれた内房の里秋祭り「ざる菊とクラフト&マルシェ」に合わせてお披露目。隣接する遊休農地にはざる菊(クッションマム)も見頃を迎え、地域住民でにぎわった。移動式販売所は今月8日まで設置している。 移動式販売所は富士ヒノキを活用した高さ2メートル奥行き3メートル幅4メートルの木造。タイヤを付けたほか、半分に分けられトラックなどに乗せて運びやすい構造に設計した。内房里づくりの会、IAI、丸大製材所、内房小で、内房の里地域活性化推進協議会を組織し、準備を進めた。県の地域・企業等連携型農村再生デザイン事業の一環
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“最高級”富士宮やきそば 販売スタート 「さのめん」とブランド牛コラボ
富士宮やきそば学会公認の富士宮市野中東町の製麺所「さのめん」(佐野裕社長)が高級麺「金麺」に改良を加え、同市人穴の富士山岡村牧場(岡村千代次代表)のブランド牛「富士山岡村牛」とコラボした新メニューを開発した。“最高級富士宮やきそば”と銘打ち、29日から同工場直営「お食事処こころ」で提供を始める。 金麺は富士宮産の小麦に、山芋を練り込んだ高級商品。「ブランド牛に負けないよう一層コシを強く風味豊かな麺に改良した」と佐野社長。柔らかい肉質に加えて甘みとうま味のバランスが優れる富士山岡村牛と合わせて甘めのオリジナルソースで仕上げた。岡村代表は「(さのめんの)のれんを借りて岡
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富士宮で竜王戦第3局始まる 指導対局、プロの一手は? 関連行事にぎわう
藤井聡太竜王と挑戦者・広瀬章人八段による将棋の第35期竜王戦第3局(日本将棋連盟など主催)が28日、富士宮市内で始まった。市民文化会館では、指導対局や子ども将棋教室、富士駒の会作品展示など関連行事が展開され、将棋ファンや親子連れでにぎわった。 子ども将棋教室では初心者向けに、動物の絵柄で将棋を簡略化した「どうぶつしょうぎ」が紹介された。会社員の川口拓馬さん(43)=同市=は「親子で将棋ができるようになれば」と娘の花さん(8)と参加した。花さんは他の参加者との対戦を繰り返し、「駒がいろんな場所に動く将棋は楽しい」と笑顔を見せた。 将棋経験のある子どもたちは同連盟富士宮支部メンバーらと対局を
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藤井竜王、広瀬八段が選んだおやつは? どらサンドや雲海ゼリー 竜王戦富士宮対局初日
竜王戦第3局富士宮対局初日は、富士宮市民らが藤井聡太竜王と広瀬章人八段におやつの時間に食べてもらおうとコンテストで選んだ計7品のうち、洋菓子3品と和菓子1品が両対局者に注文された。 藤井竜王は午前のおやつの時間に「幻の‼『黒いちじく』シュークリーム」(モウデルコーヒー)を、午後は「どらサンド」(お菓子の家もちのき)を注文した。広瀬八段は午前に「富士のくに雲海ゼリー」(富士見荘)を、午後は「タヌキのケーキ」(長崎屋洋菓子店)を選んだ。
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富士宮でざる菊開花 心和ませ 30日秋祭り
富士宮市内房の遊休農地で、秋を彩る色とりどりの「ざる菊(クッションマム)」が咲き始めている。30日には内房の里秋祭り「ざる菊とクラフト&マルシェ」を同所で開く。 今年はエリアを拡大し、約2千株のざる菊を用意した。4月から苗作りを始め、内房里づりの会や芝川花そう会のメンバー、内房小児童らで遊休農地に移植した。満開は11月10日ごろの見通し。好天日には富士山との共演が楽しめる。場所は内房小北側で、県道清水富士宮線の新長田橋付近。無料駐車場を設けている。同秋祭りは午前9時~午後3時。内房タケノコや手作りみそ、新米、地元野菜のほか、陶器やアクセサリーなどが並ぶ。
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藤井竜王、広瀬八段抱負 前夜祭で児童から花束 竜王戦富士宮対局
28、29日に指される将棋の第35期竜王戦第3局(日本将棋連盟など主催)の前夜祭が27日夜、富士宮市内で開かれた。藤井聡太竜王と挑戦者の広瀬章人八段が決意を語った。 藤井竜王は「おやつコンテスト開催など多くの方に対局を盛り上げてもらえて本当にうれしい。第1局、2局の反省を生かしたい」と意気込む。ここまでの対戦成績は両者1勝1敗。広瀬八段は「第2局は不完全燃焼。見せ場なく終わってしまった。持てる力を出し切って良い将棋を見せたい」と力を込める。特産品のほか、将棋ファンの石川喜愛さん(芝富小4年)と鬼頭慶君(富士見小1年)から花束が贈られた。 対局会場は「割烹(かっぽう)旅館たちばな」。28、
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竜王戦富士宮対局 地元大沢さんの将棋駒、大舞台に
28、29日の将棋のタイトル戦・竜王戦第3局富士宮対局に、富士宮市在住の駒師大沢建夫さん(79)=雅号・富月=が制作した将棋駒が使われることが決まった。「駒の産地として富士宮を発信できる」と大沢さん。両日は関連イベント会場で自身が顧問を務める「富士駒の会」(笠井敏雄会長)が制作した作品を展示販売する。 「ずっと前から将棋駒でまちおこしがしたいと思っていた」。大沢さんは長距離トラック運転手の傍ら3人の息子との将棋がきっかけで、独学で始めた駒作りは35年を超えた。手がけた駒は1500セット以上。「まだまだ満足できるものはない」と常に改良や工夫を重ねている。第二の人生は駒作りに専念。棋王戦や名人
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勝負メシ顔ぶれ決定 藤井竜王と広瀬八段に提供 竜王戦富士宮対局
28、29日に富士宮市内で指される将棋のタイトル戦・竜王戦第3局富士宮対局で藤井聡太竜王と広瀬章人八段に提供される「勝負メシ」のラインアップがこのほど決まった。市は勝負メシ8品とコンテストで決まったおやつ7品をまとめた冊子「こめたの 勝負メシ&おやつ みーつけた」を作成。関連イベント会場などで来場者らに配布し、富士山の恵みに育まれた富士宮の食の魅力をPRする。 勝負メシ8品は対局会場の「割烹(かっぽう)旅館たちばな」が考案。富士宮を代表するB級ご当地グルメとして全国的に有名な富士宮焼きそばといなり寿司のセットのほか、ブランド豚・ルイビ豚の「勝つカレー」や「ロース勝つ」、朝霧高原の霜降り牛を
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副会頭3氏新任 富士宮商工会議所 臨時議員総会
富士宮商工会議所は26日、臨時議員総会を富士宮市内で開催し、任期満了に伴う役員改選を行った。副会頭3人全員の新任案や河原崎信幸会頭(シンコーラミ工業取締役会長)の再任案などを承認した。副会頭には角入一典氏(富士設計顧問)、高崎尚紀氏(ミヤマ工業代表取締役社長)、佐藤憲和氏(佐藤工機代表取締役)の新任を決めた。世代交代に向けた改選という。専務理事と3人の監事はいずれも再任を決めた。任期は11月1日~2025年10月31日。
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富士宮市長杯 将棋熱戦 S級優勝は岡村さん(沼津)
将棋のタイトル戦・竜王戦第3局富士宮対局を前に、地元の実行委員会はこのほど、富士宮市長杯将棋大会を同市の富士根南公民館で開いた。市内外から50人が出場して4クラスに分かれて熱戦を繰り広げた。最上位クラスS級は沼津市の岡村正文さんが優勝した。来年以降も市長杯将棋大会を企画していく。 S級優勝者には市長杯と日本を代表する駒師の一人、大沢建夫さん(富月)作の駒が贈られた。A、B、C級はふれあい将棋大会として実施した。いずれも総当たり戦の上位者が決勝トーナメントに進み、順位を争った。 主な結果は次の通り。 S級 ②清水克真(静岡市葵区)③林部春輝(山梨県)④小原高伸(三島市)⑤茂原正幸(神奈川
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万引防止広報官に大宮小児童を任命 富士宮署など
富士宮市立大宮小でこのほど万引防止の広報活動を推進する「大宮M0(エムゼロ)広報官」の任命式が行われた。富士宮署と富士宮防犯協会から5年生の有志6人が任命を受け、校内外での啓発活動に励んでいく。 佐野信浩署長は任命状と活動で使う専用ベストを手渡し、「皆さんの活動でこの町から万引が一件でも減ることを願う」と語った。リーダーを務める塩川智己さんは「万引被害ゼロを目指し、活動することをここに表明します」と誓った。6人のメンバーは、校内での呼びかけや市内の商業施設に出向いたパトロール活動などを計画している。 リーダーのほか任命を受けたのは、鈴木仁さん、公文楓さん、伊東大智さん、清継実さん、山田葵
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富士宮・井之頭中の疑似会社、井中屋 29日開店 手作りそば粉や大根販売
富士宮市立井之頭中の生徒が運営する疑似会社「井中屋」による販売会が29日に同校敷地内で開かれる。今年はコケ玉作り体験の初企画も取り入れ、約1年かけて準備してきたオリジナル商品を地元住民らに販売する。 毎年多くの地元住民でにぎわう井中屋は今年で17年目を迎える恒例行事。計17人の全校生徒が、社長のほか、管理部、営業部、広報部のチームに分かれて準備を進めてきた。 当日会場で販売するそば粉は、生徒が学校近くの畑で種まきから収穫や脱穀まで行い、準備を進めてきた。このほかにも生徒が育てた根原大根や落花生、お菓子セットも用意して販売会に並べる。 社長を務める3年の新井麻由さん(15)はチラシを広げ
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防犯イラストコンクール 舘野さんら最優秀 富士宮署で表彰式
富士宮署と富士宮防犯協会はこのほど、防犯啓発イラストコンクールの表彰式を同署で開いた。最優秀賞は学生の部に舘野穂歌さん(富士宮東高)、一般の部に加藤美羅さん(県交通安全協会富士宮地区支部)が輝いた。 防犯意識向上を目的に市民や市内に通勤・通学する人を対象に防犯に関するイラストを募集し、学生、一般の両部門に計44点の作品が集まった。審査委員長を務めた佐野信浩署長は受賞者に「一見して相手に訴えるものがあった。防犯啓発に活用する」と述べた。 優秀賞には、学生の部で須藤美穏さん(富士宮東高)と辻村一樹さん(星陵中)が、一般の部で酒井悦子さん(富士心身リハビリテーション研究所)と望月千奈さん(県石
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将棋の竜王戦富士宮対局、盛り上げへ 藤井竜王、広瀬八段描く アトリエクオッカ
28、29日の将棋の竜王戦富士宮対局を盛り上げようと、富士特別支援学校富士宮分校卒業生らでつくるアートクラブ「Atelier QUOKKA(アトリエクオッカ)」が対局者の藤井聡太竜王と広瀬章人八段を描いた絵画の制作を進めている。完成した作品は、29日に市民文化会館で開かれる関連イベントの大盤解説会で展示する。 同クラブは2021年4月に結成し、現在約20人の卒業生らが参加する。富士宮高校会議所や西町商店街の協力で空き店舗などを拠点に毎月第4日曜に創作活動に励んでいる。 企画は「竜王戦応援プロジェクト」と題して同クラブメンバーのほか、同富士宮分校在校生や藤枝特別支援学校卒業生らを中心とする
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補選当選5人「富士宮クラス」立ち上げ 富士宮市議会、超党派で
昨年10月の富士宮市議補選で当選した市議5人が24日までに超党派グループ「富士宮クラス」を立ち上げた。当選から1年の節目を迎えた同日、5人そろって街頭に立ち1年の振り返りや市政の課題などを語った。 メンバーは臼井由紀子氏(富岳会)、船山恵子氏(同)、仲亀恭平氏(育成)、佐野和也氏(同)、望月芳将氏(無会派)。5人は昨年相次いだ市議の不祥事に伴う補選で議会改革などを掲げて立候補し当選。所属会派や政党を越えて勉強会を重ねてきた。立ち上げの経緯についてメンバーの一人の臼井氏は「市民目線で市民と一緒につくる議会を一層進め、新しい風を吹かせたい」と語った。今後も合同街頭演説を定期的に続ける。
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山極さん環境問題語る 明社協富士宮50周年 高校生と交流も
明るい社会づくり運動県連合会富士宮地区協議会はこのほど、設立50周年記念大会を富士宮市の市民文化会館で開催した。ゴリラ研究の第一人者として知られる総合地球環境学研究所の山極寿一所長を招いた講演や、小中学生の作文コンクールの表彰などを行った。 山極所長は「地球環境問題を地域から考えるために~ゴリラからの提言~」と題して講演した。ゴリラと人間のコミュニケーションの類似点や違いに触れ「言葉は共感能力、音楽的なコミュニケーションの上に出てきた」と説明。加速する情報通信革命の中で「人間の身体や心は付いて行けていない。今考え直すべきは命と命のつながり」と指摘した。一方で現在の社会では「生活が定住から遊
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小型ポンプ操法全国出場 富士宮市消防団「必ず日本一に」
29日に千葉県で開かれる全国消防操法大会で小型ポンプ操法の部に出場する富士宮市消防団のメンバーらがこのほど、市役所を訪れ、須藤秀忠市長に全国への決意を語った。 メンバーは指揮者の後藤勝央さん(第12分団副分団長)、1番員佐野和希さん(第14分団班長)、2番員高橋廉さん(第13分団班長)、3番員望月敬介さん(第13分団班長)、補助員町貴仁さん(第12分団団員)。2019年に開かれた県大会で優勝し、全国大会への出場が決まった。 後藤さんは「必ず日本一になって帰ってくる」と決意表明した。須藤市長は記念品を手渡し、「富士宮の名誉を背負って最善を尽くしてほしい」と送り出した。
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登校しやすい環境を 公立中制服、選択制へ提言書 富士宮市議会
富士宮市議会(鈴木弘議長)は19日、公立中学校の制服選択制導入についてまとめた提言書を須藤秀忠市長と池谷真徳教育長に提出した。総務文教委員会(斎藤和文委員長)が政策課題として調査して、提言にまとめた。 提言書では「防寒対策や自転車通学時の利便性に配慮するため、生徒の制服にスカート・スラックスの選択制を導入すること」とした上で「トライアル制度や中古服の活用などスムーズな導入ができるような仕組みを取り入れていくこと」と指摘。このほか性差に影響されない制服制の導入検討や、進学時に制服などジェンダーに関する悩みの相談体制整備、小中学校や関係機関で連携した対応、ジェンダー教育の推進などを提言にまとめ
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5合目施設充実など市に13件を要望 富士宮商議所
富士宮商工会議所(河原崎信幸会頭)はこのほど、住宅リフォーム宮クーポンの事業継続や富士山5合目来訪者施設の充実などを求める要望書を富士宮市に提出した。河原崎会頭らが市役所を訪れ、新規3件を含む計13件の要望を須藤秀忠市長や市幹部に伝えた。 新規要望は、富士山富士宮口5合目来訪者用レストハウスの代替施設の充実▽SDGs推進窓口の設置▽富士宮駅北口周辺の歩道整備―の3件。このほか、新東名高速道路のアクセス道路「岳南北部地区幹線」や国道469号の早期実現など、10件を継続して求めた。 河原崎会頭から要望内容の説明を受けた須藤市長は自身の考えを交えながら回答した。市側からは住宅リフォーム宮クーポ
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木工など家族連れ盛況 富士宮でくらしフェスタ
暮らしにまつわる四つの祭りを同時開催する「富士宮くらしフェスタ」がこのほど、同市役所で開かれた。市民団体や企業、市担当課などが多彩な体験イベントやブース出店を繰り広げて、多くの家族連れでにぎわった。 同フェスタは3年ぶりの開催。市制施行80周年記念事業の一環。緑化祭花木市は花木や盆栽、園芸品の展示販売、出生記念樹の配布など多彩な催しを展開した。林業祭では日本建築専門学校が親子木工教室を開き、生徒がミニ椅子や万能台の制作を指導した。 市民生活展ではクイズラリーを企画した。選挙、人権、防災、紙芝居などのコーナーを展開し、市選挙管理委員会事務局は投票箱や投票用紙交付機の機材を並べて政治や選挙制
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里山にチョウ アサギマダラ30頭、産卵も確認 富士宮・興徳寺
芝川ギフチョウ保護の会(高瀬幹雄会長)が富士宮市下柚野の興徳寺敷地内に整備したバタフライガーデンに、アサギマダラなどさまざまなチョウが飛来している。珍しい雌のアサギマダラも多く飛び交い、ガーデン内に産卵も確認された。メンバーは「まさかこんなうまくいくとは」と驚く。連日、見学者でにぎわっている。 同保護の会では地元柚野中2年の平野真央さん(14)から「アサギマダラを柚野に呼びたい」と相談を受けたことがきっかけで、同寺から無償で借りた敷地約300平方メートルにガーデンを整備。5月から市民有志ら協力者と手入れを続けている。 10月初旬に初めてアサギマダラの飛来が確認され、徐々に数が増えてきた。
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富士宮市 本庁舎証明発行窓口 12月からキャッシュレス化
富士宮市は18日の市議会9月定例会一般質問で、本庁舎内の市民課と収納課の証明発行窓口でのキャッシュレス化運用開始時期について12月1日予定と明らかにした。仲亀恭平氏(育成)への答弁。 決済手段についてはクレジットカード、電子マネー、コード決済に対応する方針。証明書発行を実施している出先機関でのキャッシュレス決済導入については、市民課と収納課での実績を踏まえて、検討していくという。 このほか行政手続きのオンライン化を巡っては、今年4月~8月末までに計131件のオンライン申請や受け付けのフォーム公開実績があったと説明。主な手続きは竜王戦おやつ選びコンテストでのウェブ投票、マイナンバーカード受
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恵み豊かな食材を発信 富士山麓で「肉フェス」 富士宮
富士宮市の「ふもとっぱら」でこのほど、富士山麓の恵み豊かな食材を発信するイベント「富士山肉フェス」(同実行委主催)が開かれた。富士山麓で生産されている牛や豚、鶏、鹿の食肉のほか特産品が集まり、家族連れの地元住民やキャンパーらでにぎわった。 2日間で行われた富士山肉フェスは今回初の試み。事前予約は両日満員だった。食肉関連では、さの萬、FUJIBOKU、富士山岡村牛、青木養鶏場、朝霧高原放牧豚、ふもとっぱらの6社が出店。さの萬はドライエイジングビーフのバーガーやステーキを提供。ふもとっぱらは鹿肉の竜田揚げやステーキを販売するなどした。食欲そそる香りが漂う会場にはクラフトビールやニジマス、ピザな
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SDGsの取り組み紹介 山小屋とふとん店の経営者が講座 富士宮・大宮小
富士宮市立大宮小でこのほど、富士山頂の山小屋「頂上富士館」と同市宮町の「宮崎ふとん店」を営む宮崎哲也社長を招いた講座が開かれた。総合学習の一環でSDGsをテーマに学ぶ6年生約60人が参加し、地域に根付く専門店の強みを生かしたSDGsの取り組みや、富士登山に欠かせない山小屋での仕事内容に理解を深めた。 同市の富士山SDGs推進パートナーに登録した同ふとん店。宮崎社長は「SDGsの根本はもったいないという日本の考え方」と指摘。体形に合ったオーダーメード枕の販売やメンテナンス、羽毛リフォームなど、商品を長く使ってもらうことで寝具ごみを減らす取り組みを説明した。 山小屋については山頂生活のほか、
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下校時、児童見守り強化 富士宮 静岡県警OBら声かけ
静岡県警OBでつくる富士宮警友会が富士宮市内で、小中学校の下校時に合わせた警戒や見守り活動に取り組んでいる。10月11日と6月11日が「子ども見守り強化の日」に制定されたことを受け、11日は富士宮署員らと合同で通学路を見回った。 11日は午後2時半ごろから警友会メンバーや署員のほか教職員、PTA、防犯指導員、地域安全推進員ら計約20人が参加し、2チームに分かれて大富士小を出発した。下校時間を前に不審者の有無など通学路の警戒を行った後、自宅に向かう児童に声をかけながら見守り活動を展開した。 長年、富士根南小・中学区でパトロールを実施してきた同警友会は、今年9月から新たに大富士小・中学区でも
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事業承継セミナー初企画 ビジネスコネクトふじのみや
富士宮市、富士宮信用金庫、富士宮商工会議所、芝川商工会の4者はこのほど、「事業承継セミナー」を市内で実施した。4者で連携した中小企業の総合支援窓口「ビジネスコネクトふじのみや」の一環。コロナ禍で事業をたたむ企業が出てきていることから、事業承継をテーマにしたセミナーを初企画した。 講師は弁護士法人立石塩谷法律事務所(富士市)の代表社員・立石健二弁護士、塩谷知一弁護士、平山周恒弁護士の3人が務めた。参加した地元事業者ら約40人に経営を円滑に引き継ぐポイントを紹介。親族承継、社員承継、第三者承継(M&A・事業引継)、経営委任の類型を説明し、実情を踏まえ、類型ごとの手順やメリット、留意点などを伝え
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市民文化会館の改装費用 試算35億~40億円程度 富士宮市議会一般質問で市側答弁
富士宮市は14日の市議会9月定例会一般質問で、リニューアルを検討している市民文化会館の工事費用について、35億~40億円程度との試算を明らかにした。現状では「ごく粗い試算」として、市は来年夏にかけて実施するリニューアル工事実施設計の中で詰めていく方針。近藤千鶴氏(無会派)への答弁。 市によるとリニューアルは2017~18年度に実施した施設の耐震診断で耐震性が劣るとの結果を受け、施設の長寿命化や設備更新と合わせて検討している。工事費の試算は20年度の設備健全度調査と、22年8月までに実施した耐震補強計画策定業務での検討を踏まえて算出した。現状では設備の改修箇所など不明確な点も多い中での試算と
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アジア遊牧民の伝統敷物「キリム」魅力を紹介 富士宮
アジア遊牧民の生活用具として作られてきた伝統敷物「キリム(平織り)」の魅力を紹介する展示会が16日まで、富士宮市野中のスペースワゾーで開かれている。会場の「和」の空間に色とりどりの幾何学模様が広がる。 輸入業を営む浦田浩之さん(60)=静岡市葵区=がアフガニスタンやパキスタンから集めたキリムなど約60点を用意した。中には50年以上前に織られたオールドキリムもある。キリムは軽く湿気が抜けやすく日本の気候にも適しているという。配色やデザインも多様で“床に敷く絵画”とも呼ばれる。会場は午前11時~午後5時(16日は午後3時まで)。
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藤井竜王×広瀬八段 28、29日に富士宮対局 等身大パネル設置
28、29日の将棋の竜王戦富士宮対局盛り上げに向けて、富士宮市は13日、対局者の藤井聡太竜王と広瀬章人八段の等身大パネルを市役所1階に設置した。14日、市民文化会館にも置く。 等身大パネルは腕を組む対局者2人の間に入って撮影できるフォトスポットとして、楽しむことができる。市地域政策推進室の担当職員らは市役所1階の市民ホールに等身大パネルやのぼり旗などを並べながら、「いよいよ感が出てきた」と気持ちを高めた。足を止め、等身大パネルを見つめる来庁者の姿もあった。市担当職員の杉村浩之さんは「対局者と写真を撮ってもらいながら、竜王戦を身近に感じてもらえたら」と願いを込めた。
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タケノコ王「詐欺注意を」 防犯広報音源を制作 富士宮署、ボイスパトロールに
富士宮署は12日、「タケノコ王」として親しまれる富士宮市長貫の風岡直宏さんの協力を得て広報用の音源を制作した。同署特別広報官を務める風岡さんが特殊詐欺被害防止や交通事故防止を訴える内容を収録した。ボイスパトロールや防犯教室などで活用する。 特殊詐欺被害防止を呼びかける音源は2パターン収録。パトロール用と富士宮の方言バージョンを用意した。生活安全課と風岡さんで練った原稿では、被害が多発していることを踏まえて、還付金やキャッシュカード、手術、重要な書類などのキーワードが出たときには詐欺の可能性が高いと訴える。トレードカラーがピンクの風岡さん。「不審に思ったらタケノコ王のピンクを思い出し、被害に
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朝霧JAM 富士宮PRエリア人気 ジャムズなどがブース
富士宮市で8日、4年ぶりに開幕した野外音楽フェスティバル「朝霧JAM」で、地元のボランティアチーム「朝霧ジャムズ」などが来場者の“おもてなし”や富士宮をPRするエリアが家族連れに人気を集めている。フェスは9日まで。 エリア入り口では大ステージでトップバッターを務めた本門寺重須孝行太鼓保存会が演奏や太鼓のワークショップを展開した。旗飾りで朝霧JAMへのメッセージを集めるジャムズのコーナーには、「やっと家族みんなで来られたよ」「赤富士に感動 最高の1日」「またあの場所で朝日を見たい」などと来場者の思いがあふれた。 枝や葉っぱでつくる秘密基地や自然の中で自由に遊べるキッ
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富士宮愛「こめた」絵本 地元出身作家が制作 市に7000冊寄贈
富士宮の魅力を伝える観光絵本「こめたの ふじのみや みーつけた」(作・絵ふくだのぞみさん)の完成セレモニーが7日、富士宮市役所で開かれた。市制施行80周年を記念して制作を企画した富士宮信用金庫から市に7千冊が寄贈された。今後、市内の未就学児世帯に配る。8、9日に市内で開催される野外音楽イベント「朝霧JAM」でも早速活用し、首都圏からの来場者らに魅力を伝える。 観光絵本は、ふくださん(富士宮出身)を作者に旅行読売出版社が発行するシリーズ作品の富士宮版。主人公「こめた」が富士山の恵みを軸に広がる富士宮の魅力を探しに出かけるストーリー。構想から信金や市の職員も携わり、ふくださんや出版社と詰めてき
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交通安全体験車で事故予防意識向上 富士宮市職員
富士宮市はこのほど、市職員を対象に安全運転講習会を同市役所駐車場で開いた。富士宮署の担当者や交通安全指導員を招き、安全運転や事故予防に向けた意識向上を図った。 講習会には新規採用職員や各課代表ら計100人が参加した。座学で安全運転の留意点や事故防止のポイントなどを同署交通課の担当者から聞いた後、駐車場に用意した交通安全体験車に順番に乗り込んだ。事故予防を学ぶ車のシミュレーターでは自身の運転を振り返りながら、署員から「飛び出す人がいるかもしれない。速度を落として走ろう」などとアドバイスを受けた。自転車の利活用推進施策を進める同市。安全運転やルールを確認できる自転車のシミュレーターなども体験し
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ボディビル全国3冠 富士宮の井上さん(49) 挑戦「まだ途中」
富士宮市外神東町でトレーニングジム「ラビッチョ」を営む井上裕章代表(49)がこのほど、ボディビル全国大会に3週連続で出場し、3冠などの成果を挙げた。「まだ自分が作った“トーナメント”の途中。一息つける時間はない」。9日に開かれる無差別級日本一を決めるJBBF日本ボディビル選手権に向けて、厳しいトレーニングに励む。 8月14日に開かれたJBBF日本クラシックボディビル選手権171センチ以下級で優勝、同21日のJBBF日本クラス別ボディビル選手権75キロ以下級で2位。続いて同28日のJBBF日本マスターズ選手権は、オーバーオール40歳以上・50歳以上・60歳以上級などで
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地元牛乳でチーズ作り 富士宮、上野小児童が体験
富士宮市立上野小は、「七富チーズ工房」を同市下条で営む高木宏昭さん(29)を招いた体験講座を同小で実施した。総合学習(富士山学習)で地域の魅力を学んでいる3年生約30人が参加し、高木さんのチーズ作りに掛ける思いに触れ、モッツァレラチーズ作りに挑戦した。 高木さんは富士宮に移住してチーズ工房を開業した経緯を説明し工房で製造販売しているチーズを紹介した。「朝霧高原の風景が伝わるような笑顔になるチーズを提供していきたい」と語った。体験では上野地域で生産された牛乳を使ったチーズの原料(カード)を用意した。チーズの製造では衛生管理に最大限注意を払っているとし、「片付けまでがチーズ作り」と伝えた。
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エベレスト麓の“表情”写真に 村や街道、少数民族の生活… 川口さん(伊豆)富士宮で企画展
伊豆市の写真家川口敏彦さんが世界最高峰エベレストの麓の村に滞在し、少数民族の生活や文化などを捉えた写真を並べた「エベレスト写真展」が15日まで、富士宮市の富士山環境交流プラザで開かれている。初日は在日ネパール大使館ドゥルガ・バハドゥール・スベディ特命全権大使が訪れた。 川口さんは2018~19年の半年間、ネパール・クンデ村に滞在し、そこで見たエベレスト街道の風景やシェルパ民族の生活、信仰を収めた写真を並べた。音楽を奏でて読経するプジャ(祈とう)やマニ・リンドゥ(仮面舞踏劇)のほか、水くみに向かう少女の写真などが目を引く。市は富士山や構成資産に関する写真を用意し、「信仰の対象と芸術の源泉」
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富士宮活性化プロジェクト「キャン×スポ」 初の「一般向け」マルシェ
富士宮市の若手生産者や移住者らが集い、2年目を迎えた地域活性化プロジェクト「キャン×スポ@あさぎり」でこのほど、地元農畜水産物や加工品を集めた一般向けマルシェを同市根原のあさぎりフードパークで開いた。これまでは「ふもとっぱら」を会場にキャンプ場利用客限定で開催してきたマルシェを新たな試みとして誰でも利用可能な一般向けに初めて企画した。 フードパークに店舗を構える富士正酒造の酒蔵前に会場を設営した。同酒造は生みかん酒などを試飲で、富士山ワイナリーはシゼンスパークリングなどを提供。富士山白糸ファームは出来たてのおにぎりを販売し、曽我めんは同酒造の純米酒を使った富士宮やきそばを用意し
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富士山と武家の関係ひもとく 清見寺の宝物一堂 富士宮・世界遺産センターで特別展
富士宮市の県富士山世界遺産センターは1日から「士(サムライ)たちの富士山」と題し、富士山と武家の文化的関係を2部構成でひもとく特別展を開催する。第1部(30日まで)は「清見寺と武家政権」がテーマ。富士山や三保松原ゆかりの名刹(めいさつ)、静岡市清水区の清見寺の宝物などを一堂に並べて、足利将軍や豊臣秀吉、徳川家康らと同寺の関わりを紹介している。 足利尊氏によって再興された清見寺。会場入り口では尊氏の実際の容姿に近いとされる「木造足利尊氏坐像」が出迎える。同寺仏殿背部の開山堂に安置されている僧の木像2体を用意。このうち中興開山の大輝祥暹禅師は豊臣秀吉や徳川家康ら天下人と交遊を持ち、戦国時代の混
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災害廃棄物処理へごみ収集車を派遣 富士宮市と清掃会社
台風15号で大規模な浸水被害に見舞われた静岡市からの要請を受け、富士宮市は30日、一般廃棄物収集運搬業の委託先2社とともに10月1日から、ごみ収集車2台や社員、市職員を静岡市内に派遣していくと発表した。 派遣期間は10月1~15日。委託業者は富士宮清掃と芝川清掃。災害廃棄物の円滑な処理を支援する。9月30日に市役所で開いた出発式で、須藤秀忠市長はは「隣の富士宮市として困っている静岡市を助けるために早急な支援が必要と考え、この支援要請を受け入れることを即決した」と語り、清掃会社社員や市職員を激励した。
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道の駅 災害に備え連携訓練 16日まで展示企画も 富士宮
近年頻発化、激甚化する自然災害に備え、富士宮市根原の道の駅「朝霧高原」はこのほど、関係機関と連携した防災訓練を同道の駅で実施した。道の駅を運営する会社「富士山」の従業員のほか、国土交通省静岡国道事務所や市、県、県警、市消防本部の関係者が参加し、BCP(事業継続計画)に示した災害時対応や被害状況伝達の手順を確認した。 想定は最大震度5弱の地震発生。従業員が施設利用者らの安否確認を行い、負傷者救護や避難誘導を行った。作成したチェックリストを基に人的被害や設備被害を集約し、市に状況を報告。市から順々に国道事務所、県災害対策本部、県警へ被害状況を伝達する流れを確認した。災害トイレ設営や消火訓練も実
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コロナ陽性の若者相談に注力 富士宮市、独自窓口を継続
全国一律に新型コロナウイルス感染者の全数把握が簡略化されたことを受け、富士宮市は28日、独自に設けている在宅支援相談窓口を継続し、届け出の対象外となった若い軽症者らの相談に注力すると発表した。国の全数把握見直しに伴い若者らが陽性になった場合の対応が複雑化したとして市の窓口で必要な支援につないでいく。 全数把握見直しを巡っては国が26日から全国一律で発生届が必要な対象者を高齢者ら高リスク者に限定。医療機関の負担軽減が期待される一方、届け出が不要になった若い軽症者らについては年齢や症状、医療機関のひっ迫状況などによって問い合わせ先が異なるなど複雑化したという。 窓口では、相談者に応じた陽性登
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藤井竜王の師匠講演 竜王戦控え富士宮 子供将棋大会表彰も
富士宮市で10月28~29日に指される将棋の竜王戦富士宮対局を前に、富士宮中央ライオンズクラブ(渕本晃司会長)がこのほど、藤井聡太竜王の師匠・杉本昌隆八段とオンラインでつないだ講演会を市民文化会館で開いた。会場では8月の富士宮富士山子供将棋大会の表彰式も行い杉本八段がプレゼンターを務めた。 杉本八段は講演で藤井竜王の入門当時の様子を写真を交えて紹介し、「師匠に勝てたことが自信になった」などの藤井竜王の言葉を振り返った。藤井竜王ら弟子との関わり方では、弟子にも頼って意見を聞いたり「期待している」という言葉を本人や外でも伝えたりしたことを明かした。藤井竜王の強みについては「とことん考え抜く姿勢
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農業クラブ発表 関東大会最優秀、全国へ 富岳館高生、練習に励む
富岳館高農業クラブの生徒がこのほど、関東地区学校農業クラブ連盟大会の2分野(プロジェクト発表の部、意見発表の部)で最優秀を獲得し、全国大会の出場を決めた。10月25~27日に開かれる全国の舞台に向け、発表に磨きを掛けている。 意見発表は「彼岸に咲く花火」と題して彼岸花をテーマに選んだ山本花菜さん(3年)が全国に臨む。「小さいころから気になる存在だった」と振り返る山本さん。彼岸花の怖いイメージを払しょくし、観光資源や地域活性化に活用する提案や実現に向けた活動をまとめた。「彼岸花が怖くないことや富士宮の良いところを全国に届けたい」と意気込む。 プロジェクト発表はメンバー10人が参加。テーマは
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「蕎麦の清涼感楽しんで」 富士宮・富士山手打ち学会記念講演
富士宮市田中町の新聞販売店「ツタウェル」が運営する富士山手打ち蕎麦(そば)学会は25日、受講者千人達成を記念し、日本蕎麦保存会の片山虎之介会長を招いた記念講演会を同市の駅前交流センターきららで開いた。同学会の受講者ら約60人が参加し、蕎麦研究家の片山さんが語る日本蕎麦の基礎知識や奥深さに耳を傾けた。 片山さんは蕎麦の本質を「清涼感を楽しむこと。本来、大切な人をもてなすためのごちそう」と説明。在来種と改良品種の違いに触れた後、在来種の魅力を「いろんな音域が交ざった合唱のような幅の広い豊かな味わいがある」とした。おいしい蕎麦を“デザイン”するには「粉の状態をコントロール
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自然と向き合い、企業課題を解決 首都圏社員ワーケーション 富士宮市などモニターツアー検証
エコツーリズム開発支援を手掛ける富士宮市の一般社団法人エコロジックと同市がこのほど、首都圏企業社員らを招いたワーケーションのモニターツアーを2泊3日で行った。ワーケーションのノウハウを有する民間団体と市による初めての合同企画で「富士山SDGs」をテーマに企業ニーズに合わせた具体的なプログラムを用意し、企業の課題解決につながるか検証した。 日本航空が自治体や企業を集めたワークスタイル研究会の一環で実施。同研究会に参加するIT企業のコミクリとJALグループの社員が訪れた。最終日には参加者が2泊3日を振り返った。富士宮ならではのワーケーションについて、「アイデアが生まれやすい」「地域に暮らす人の
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富士宮の観光 課題は 東洋大ゼミ生、高校会議所と意見交換
富士宮高校会議所はこのほど、富士宮をフィールドに研究活動を展開する東洋大国際観光学部佐野浩祥教授のゼミ生との交流会を富士宮市の西町レトロ館で開いた。高校会議所メンバーが大学生と富士宮の観光について意見を交わした。 同ゼミには同高校会議所第4代会頭を務めた伊東竜輝さんも所属している。現地調査で市内に入ったゼミ生のうち伊東さんのチームの5人が高校会議所を訪れた。ゼミ生それぞれの出身地の観光課題を語った後、富士宮の観光に話題が移った。滞在時間が短いとされる課題について「宿泊につなげるため、夜に楽しめる富士宮を売り出すのもありでは」などの意見が上がった。 高校会議所からは開発したリサイクル堆肥「
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マンガで詐欺の手口紹介 富士宮署など冊子作製、防犯講習で配布へ
富士宮署と富士宮防犯協会は、特殊詐欺被害の実態を紹介する冊子「マンガでわかる特殊詐欺被害」を作製した。防犯講習の受講者に「さくらパスポート」を発行し、地元協力店で特典が受けられる独自企画に合わせて用意。講習でパスポートと合わせて配布する。 漫画の主人公は65歳の女性。実際に富士宮市内で起きた被害状況をもとにストーリーを組み立てた。自宅でテレビを見ている時に市職員を名乗る犯人からの非通知電話が鳴る場面から始まり、還付金に関する話をされた後、訪れた金融機関の職員を名乗る男にキャッシュカードをすり替えて盗まれてしまう様子を詳細に描いた。 冊子は署内でイラストやデザインが得意な地域課の三ツ谷崇志
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安倍氏国葬 弔意表明、半旗掲揚へ 富士宮市役所本庁舎
都内で27日に営まれる安倍晋三元首相の国葬を巡り、富士宮市は21日、弔意表明として国葬当日に市役所本庁舎で半旗の掲揚を行うと発表した。 市は政府が国の儀式として実施を閣議決定した国葬について、地方公共団体として尊重すべきと判断し、対応を決めたという。須藤秀忠市長から職員に黙とうを求めることや、市教委などに弔意表明を求めることはしないとした。
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ウクライナ侵攻 避難の子らが描いた「キッズゲルニカ」 富士宮市役所に展示、9月30日まで
日本に避難するウクライナの子どもらが平和を願って太陽や伝統的刺しゅうの模様などを描いた作品「キッズゲルニカ」3枚の展示が20日、富士宮市役所で始まった。制作に携わったウクライナ出身オクサーナ・ピスクノーワさん(横浜市)が同日来庁し、講演した。 1996年にロシア語講師として来日したピスクノーワさんはロシアの軍事侵攻以降、避難民の支援に力を入れている。市役所に並べた3枚のうち1枚は今年7月、首都圏などで生活する避難民の子どもらが描いた。 講演では自身が8月に滞在して見たウクライナの現状を語った。「どこにも安全な場所はない」と説明。首都近郊ブチャで自身が撮影した焼け焦げたガソリンスタンド、銃
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南海トラフ巨大地震と富士山噴火、関係性は… 富士宮でセミナー、火山学者「備え重要」
火山学者の鎌田浩毅京都大名誉教授を招いた「富士宮市防災セミナー 今、静岡で考えるべき備えとは」(同市主催、国土交通省静岡国道事務所共催)がこのほど、同市民文化会館で開かれた。鎌田名誉教授は「南海トラフ巨大地震が富士山噴火を誘発する」と二つの災害の関連性を訴えた。 鎌田名誉教授は南海トラフ巨大地震について過去のデータを基に「2035年+-5年で起きる」と説明し、死者32万人、被害額220兆円、国内人口の6千万人が被災するなどの想定を紹介した。11年の東日本大震災が「活火山のマグマだまりをゆらした」とし、富士山を含む20の活火山が「噴火スタンバイ状態になった」と指摘した。一方で「今から準備すれ
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政治倫理条例が可決 富士宮市議会 10月1日施行
富士宮市議会9月定例会は16日開会し、市議会議員政治倫理条例案を全会一致で可決した。昨年相次いだ市議による不祥事を受けて信頼回復に向けた柱の一つとして特別委員会を設置し、条例の検討を進めてきた。条例で政治倫理基準を明文化し、違反が疑われる場合には議員が説明責任を果たすことや市民らが審査請求できることなどを定めた。施行は10月1日。 特別委員会は昨年11月の設置以降、20回の会合を開き、自由討議の形式を交えて条例案を検討してきた。議員の政治倫理の確立を図り、清浄・公正で開かれた民主的な市政の発展に寄与することを目的に掲げた。政治倫理基準は「地位を利用して不正を疑われるような金品の授受、飲食の
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藤井さんは何選ぶかな おやつリスト決定 将棋竜王戦富士宮対局
将棋の第35期竜王戦第3局富士宮対局実行委員会は15日、第2回会合を富士宮市役所で開き、藤井聡太竜王と挑戦者広瀬章人八段に提供するおやつリストを決めた。市民らの投票で上位に入った和菓子3品、洋菓子4品を実行委メンバーで最終審査し、おやつリストを確定した。対局の合間にリストから選んでもらう。 おやつリストを決めるコンテストには市内事業者から和菓子、洋菓子両部門に計38品の応募があった。市民や全国のファンらによる投票で7品に絞った。須藤秀忠市長は「コンテストは大変な盛り上がりとなり将棋ファンはもちろん、なじみの無かった人にも楽しみながら参加してもらえた」とあいさつ。メンバーは投票で上位に入った
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ニジマス、放牧豚…富士宮食材でディナー 「花の湯」とコラボ、商品化 「キャン×スポ」2年目
富士宮市の若手農業者や移住者らが集い、地域活性化を目指すプロジェクト「キャン×スポ@あさぎり」が2年目を迎えた。今年は市街地に位置する富嶽温泉花の湯とコラボして富士宮食材を使ったディナー付き宿泊プランの商品化を進めている。花の湯は22日に予約受け付けを始める。 昨年秋立ち上がったキャン×スポはマルシェやe―Bikeツアー体験、情報発信を軸に活動を展開。食、体験、自然などの魅力を“ひとつなぎ”に発信している。新企画はメンバーでまとまった食材が提供できる強みを生かし、「花の湯」を中継拠点に朝霧高原と市街地をつなぐ試み。 キャン×スポ
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ウクライナ出身奏者 カテリーナさんら公演 富士宮
ウクライナ支援に向けた「平和への祈り カテリーナ チャリティーコンサート」(コアレックスグループ主催)がこのほど、富士宮市内で開かれた。同国出身で民族楽器「バンドゥーラ」奏者カテリーナさんらが出演し、反戦や平和への祈りを込めた音色を響かせた。 日本の唱歌「ふじの山」や東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」のほかウクライナ民謡などを奏でた。母国の子守歌だという「幸せの鳥」の歌詞を説明した後、「毎日、小さい子どもたちや赤ちゃん、お年寄り、動物が殺されている。日本のメディアにはそれほど戦禍が報道されなくなってきた。半年たっても戦争は終わっていない」と訴えた。 同グループの旧・三栄レギュレータ
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名月の下“日本の美” 富士宮、多彩な演奏配信
「富士山と中秋の名月を愛でる会」(富士山と月を愛でる会主催、富士宮市観光協会共催)がこのほど、同市狩宿の井出館で開かれた。源頼朝が富士の巻狩の際に本陣を設けたとされる地で、富士山麓を照らす中秋の名月の下、音楽家らが“日本の美”を響かせた。 実行委員長の渡辺実さんは「人類の歴史を見つめてきた大自然の中で人間が育み磨き上げてきた芸術を楽しむことは、きっと明日への夢と希望を感じさせてくれる」と呼び掛けた。音楽家や能楽師が登場し、バイオリンやクラリネット、尺八、琵琶、創作能舞など多彩な演奏やパフォーマンスを繰り広げた。 愛でる会は3回目。通訳を交えてライブ配信した。駐日ス
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子ども安全確保 のぼり旗を寄贈 富士根交番管内の地域安全推進員
富士宮署富士根交番管内の地域安全推進員がこのほど、地域の防犯啓発に向けて製作したのぼり旗を地元保育園や幼稚園に届けた。 同交番管内の地域安全推進員は富士根地区区長会の助成金を活用し、のぼり旗計40本を製作した。20本を計五つの園に4本ずつ届けた。ほかの20本は管内各地に掲示していく。同交番警察官らとともに、大岩明倫保育園を訪れた渡井照彦班長や同署地域安全推進協議会の石川滋会長は「地域で守ろう!子どもの安全」と記されたのぼり旗を千頭和綾子園長に手渡した。渡井班長は「子どもたちを気に掛けてもらうきっかけになれば」と語った。
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藤井竜王のおやつ審査 投票9000件超える 富士宮
富士宮市で10月28、29日に指される竜王戦7番勝負第3局で、藤井聡太竜王と挑戦者・広瀬章人八段に出すおやつリストを決めるコンテストを巡り、須藤秀忠市長は8日の定例記者会見で計9439票の投票があったと明らかにした。 コンテストには市内事業者から計38点のおやつが“立候補”。市によると市役所1階に設けた投票箱には1260票が、ホームページ上では8179票が集まった。投票期間中の一日平均はネットが356件、投票箱が126件のペースで投票されたという。全体で約半数は市外からの投票だった。市地域政策推進室の担当者は「全国的に注目され、市民の間でも浸透してきてありがたい。こ
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記者コラム「清流」 「柚野ハチミツ」ブランドに
「柚野ハチミツのブランドを大切に育てていきます」。富士宮市大鹿窪の柚野農林産物直売所で開かれた「ハチミツまつり」を取材後、関係者からお礼の連絡をもらった。 田園風景が広がるのどかな柚野地域で、建築業を家族と営む傍ら渡辺洋正さんが仲間とニホンミツバチの養蜂に取り組んでいる。数年がかりで今年初めて収穫できたハチミツを販売するまつりを開いた。用意したハチミツの瓶50本は開店から1時間ほどで完売。養蜂場ツアーも他地域から多くの人が参加していた。 ミツバチが集める蜜には柚野の自然環境そのものが反映される。濃厚なのに爽やかでフルーティー…食べやすさが印象的だった。どこか懐かしさを感じる
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自転車乗って健康増進 コース作成へ実証 静岡大と富士宮市連携
富士宮市と静岡大の学生らが連携して、市民の健康増進につながるサイクリングコースの作成を進めている。取り組むのは地域創造学環スポーツプロモーションコースを担当する杉山康司教授(スポーツ・健康科学)のゼミ生。運動生理学の観点から運動強度などのデータを集めて、来年2月の報告書完成とコースの発表を目指す。 ふじのくに地域・大学コンソーシアムが実施するゼミ学生等地域貢献推進事業の一環。コンソーシアムが間に入り、市が寄せた「自転車を活用した健康づくり」のテーマに杉山ゼミが手を挙げた。同ゼミには3、4年生11人が所属する。ゼミ生と市担当職員が打ち合わせを重ねてターゲットを意識した八つの想定ルートを準備し
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ボランティア・アワード表彰 富士宮高校会議所が報告
富士宮高校会議所のメンバー5人がこのほど、富士宮市役所を訪ね、高校生ボランティア・アワード2022の表彰を受けたことを須藤秀忠市長に報告した。 「公益財団法人風に立つライオン基金」が運営する高校生の全国規模の交流イベントで、リアル開催は3年ぶりだった。今年は全国から145団体がエントリーし、地方大会を経て選ばれた98団体が都内の会場に発表ブースを構えた。同高校会議所も予選を突破し、使わなくなったベビーカーをリユース・リサイクルするプロジェクト「ベビーカーの2R」について、会場のブースで発表した。 メンバーはベビーカーの2Rについて須藤市長に紹介した後、「自分たちが気付けないような新しい視
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明るい未来願う夢の列車 「キッズゲルニカ」富士宮・南部公民館チーム完成 平和描く5作品そろう
富士宮市内の子どもたちが富士山麓から平和を祈って描く「キッズゲルニカ」制作プロジェクトで、南部公民館での作品がこのほど完成した。プロジェクトで計画した5枚すべての作品がそろった。同公民館では周辺エリアの児童生徒による合同チームが色鮮やかな列車を中心に大きく描いた作品を仕上げた。 同公民館の作品は星陵中・高の美術部員が構図や下絵などの制作を進め、8月21、28日の2日間に公民館周辺の東小、黒田小、第一中の児童生徒とともに列車内とその周りに花や動物など思い思いに描き足して仕上げた。美術部の加藤埜乃香部長は「みんなが描きやすい構図を選んだ。列車には明るい平和な未来にみんなで進もうというメッセー
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ショウガ香るビールなど2種類完成 富士宮やきそばと相性抜群
富士宮やきそば学会(渡辺孝秀代表)と富士宮市大鹿窪のクラフトビール醸造所フジヤマハンターズビール(深沢道男代表)がコラボし、“富士宮やきそばに合う”酒類2種を商品化した。富士宮産ショウガを仕込みに使い、飲みやすいドライな仕上がり。3日から販売が始まる。 完成したのはクラフトビール「やきそばジンジャーIPA」と、炭酸入りアルコール飲料「やきそばセルツァー宮サワ」。同学会が富士宮やきそばに合う酒類の開発を依頼し、やきそばにも使われているショウガの活用を提案した。 「難しかったが、誰でもおいしく味わってもらえる形ができた」と醸造担当の宮脇浩樹さん(27)。試行錯誤を重ね
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子ども記者 地元の魅力取材 富士宮の情報誌制作
子どもたちが好奇心を伸ばしながら地域の情報誌を制作する富士宮版「コロマガプロジェクト」が富士宮市内で進んでいる。地元の小中学生約20人が“記者”として参加し、体験や取材活動に励んでいる。情報誌は来年2月の発行を予定する。 コロマガは全国10地域超で展開されているプロジェクト。富士宮市では今回が初企画。デザイン事務所・アイムデザイン(望月悟代表)が中心となり、富士宮版の制作実行委員会を立ち上げ、地元の子育て中の親やクリエイターらが運営に当たっている。 活動は7月にスタート。メンバーはクリエイターからイラストや写真、取材、デザインなどの講座を受け、取材先での質問など
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ビューティージャパン 中山さん(富士宮)エリアファイナルに
美しく社会貢献する女性を発掘するコンテスト「ビューティージャパン」のフジヤマエリア大会で、富士宮市の骨格ボディーメークトレーナーの中山優子さん(41)がファイナリストに残った。中山さんは「飛躍のきっかけに」と意気込む。このほど市役所を訪れ、須藤秀忠市長に報告した。 フジヤマエリア大会のエリアファイナルには静岡、山梨両県などから応募し、残った35人が出場する。スピーチやプレゼンを通じて生き方や使命、自身のストーリーなど内面の美しさが評価の中心となる。7人が日本大会に出場する。 中山さんはヨガのインストラクターを務めた後、3年前から骨格ボディーメークのトレーナーとしてサロンを営む。「女性が自
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ふくださん作「こめたの旅」シリーズ10月完成 富士宮の魅力、絵本で発信
富士宮の魅力を伝える観光絵本「こめたの ふじのみや みーつけた」(富士宮市出身絵本作家ふくだのぞみさん作・絵)の原稿が30日までにまとまった。主人公「こめた」が富士宮を訪れ、富士山の恵みを軸に広がるまちの魅力を探し、紹介するストーリー。絵本は印刷作業に入り、10月に完成と発行予定。絵本を通じた富士宮の全国発信を目指す。 観光絵本は市制施行80周年を記念して富士宮信金が企画。同信金が市や旅行読売出版社、ふくださんと連携し制作を進めてきた。ふくださんは現地取材のほか、郷土史家の渡井正二さん、ホールアース自然学校への聞き取りを踏まえて、信金や市、出版社の担当者と内容を詰めてきた。 観光絵本はふ
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富士宮のワーケーション誘致、首都圏企業に照準 地域の理解と協力が鍵【解説・主張しずおか】
富士宮市が首都圏企業をターゲットに、休暇を兼ねながら仕事をするワーケーションの誘致に動きだして3年目。日本航空がワーケーション推進を目指し自治体と企業をつなぐ目的で発足させた「ワークスタイル研究会」に県内で唯一参加し、地元民間団体とモニターツアーを企画するなど「富士宮ならではのワーケーションの形が見えてきた」と市担当者は手応えを口にする。魅力的なワーケーション体験の提供し、継続的なものにしていくには地域の協力が不可欠。地域にその価値をどう示せるかが鍵となる。 時間や場所にとらわれない働き方が広がる中、富士宮市は2020年度にテレワークやワーケーション誘致に向けた調査を始めた。首都圏企業を招
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麦わら細工品でウクライナ支援 ネッツトヨタ静岡1500個注文
麦わら細工が縁でつながったウクライナの支援に向け、伊豆市修善寺の「民藝麦わらの店晨(あした)」が制作した麦わら細工のチャリティー商品がこのほど、県内企業から1500個の大口注文があった。26日、同店職人の辻享子さんらが、注文したネッツトヨタ静岡本社(沼津市)に商品を届け、感謝を伝えた。 チャリティー商品はウクライナ国旗の色や「∞」の形をモチーフにした麦わら細工(大森細工)のアクセサリー。日本の伝統技術を用いた商品の企画販売を手掛ける富士宮市の「伝統屋暁」(佐野翔平代表)の協力で、チャリティー企画として7月に期間限定販売した。130万円超の販売利益は全額ウクライナ大使館に贈った。
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富士山の自然や歴史探訪 富士宮北高生が地元ツアー
富士宮北高はこのほど、希望する生徒を対象に「富士山歴史・自然ツアー」を富士宮市内などで行った。2、3年生計12人が夏休み期間を利用し、地元の名所を訪れて富士山や富士宮の魅力の再発見につなげた。 地域の自然や歴史を実際に現地で感じてもらおうと初めて企画した。県富士山世界遺産センターで職員から富士山全般に関する解説を受けた後、山宮浅間神社や音止の滝、陣馬の滝、富岳風穴、鳴沢氷穴などを巡った。 道中のバス車内では参加生徒が分担して考えてきた訪問地に関連するクイズを出し合った。出題した生徒が解答を説明して、教員が補足した。佐藤れい子副校長は「生徒が楽しんで学んでくれた。今後も続けていきたい」と話
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柚野産ハチミツお披露目 富士宮でまつり、開店1時間で完売
富士宮市大鹿窪の柚野農林産物直売所でこのほど、地元産のハチミツなどを販売する「ハチミツまつり」が開かれた。自然豊かな柚野地域の環境が反映されたハチミツを販売したほか、地元バンドが集まり会場を盛り上げた。 直売所を運営する渡辺建築が主催。家族らと建築業を営む傍ら渡辺洋正さんは数年前からニホンミツバチの養蜂に取り組んでいる。今年6月に初めて収穫したハチミツをまつりでお披露目。用意したハチミツの瓶50本は開店から1時間で完売した。仲間の安居山地区産ハチミツも並べた。養蜂場を案内するツアーも展開し、渡辺さんの手法やこつを紹介した。同じく養蜂に取り組むフジヤマハンターズビールはハチミツと清沢レモンの
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松崎へ給水車 第1陣を派遣 富士宮市
富士宮市は24日、台風8号の影響で断水が続く松崎町に給水車を派遣した。日本水道協会県支部東部ブロック代表都市・沼津市から依頼を受けた第1陣として2トン給水車1台と職員2人を派遣した。 富士宮市と松崎町は官民で交流があり、都市提携締結に向けた準備を進めている。須藤秀忠市長は同日早朝の出発式で「一日も早く日常生活を取り戻せるよう、給水活動を通じた支援を」と職員を激励し、送り出した。 同協会県支部東部ブロックでは今後9月2日まで、沼津市、三島市、函南町、熱海市、伊東市、東伊豆町、河津町が順番に給水車を派遣し、応援にあたる。
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富士宮「村山蕎麦」おいしく継承 「育てて味わう会」種まきに汗
富士宮市村山の遊休農地で在来ソバ「村山蕎麦(そば)」を栽培し、“おいしく”継承する取り組みが進んでいる。小中学校で栄養士を務めてきた山岡徳次さん(70)=富士市=が立ち上げた「育てて味わう会」は21日、村山蕎麦の種まきを行った。収穫は11月予定。12月には脱穀やメンバーとその家族らを招いた試食会を計画している。 約2千平方メートルの遊休農地を借り、メンバーを募って始めた活動は3年目。山岡さんは食育活動を続ける中で9年前に村山蕎麦に出合った。「鼻を抜ける風味が良い。つくって食べることに意味がある。自分が食べたいから保存しようと思った」と振り返る。村山蕎麦のほか村山ニン
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トイレットペーパーができるまで 富士宮で親子見学、SDGs理解
大王製紙は22日、「家庭の身近な紙製品とSDGs」をテーマにした工場見学ツアーを富士宮市野中町のエリエールペーパー富士宮工場で開いた。親子13組26人が参加し、ティッシュ、トイレットペーパーができるまでの工程やSDGsの取り組みに理解を深めた。 エリエールペーパー第一製造部の藤本直樹部長らが同社の歴史や製造工程、SDGsの取り組みなどを解説した。製造に使った水はきれいな状態で海に放流していることを説明し「かなり厳しい管理をしている」と紹介。製品にならない部分も古紙原料や燃料になっていると説明した。 参加者は四つのグループに分かれて、原料を投入するパルパー室からタンクヤード、中央操作室、抄
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富士山噴火に備え 降灰調査を訓練 富士宮の富士砂防事務所
富士宮市の富士砂防事務所は19日、富士山火山噴火を想定し、降灰量や浸透能力を緊急的に調べる訓練を同事務所で行った。国交省職員や砂防ボランティア約30人が参加し、降灰後の土石流の被害想定区域や時期を伝えるためのデータを迅速に集める手順を確認した。 火山灰が降り積もると降雨が地面に浸透しづらくなり、土石流が発生しやすくなる。噴火時は土砂災害防止法に基づく緊急調査を行い、土砂災害緊急情報を自治体や住民に伝えることになっている。 訓練では桜島(鹿児島市)の火山灰を使った。降灰の厚さが5ミリ未満の計測方法や降灰した地面への水の浸透しにくさを調べる手法を確認した。降灰量調査では降灰箇所に25センチ四
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ソフト五輪3戦士が金言 富士宮で中学生指導
東京五輪ソフトボール競技金メダリストの3人が16日、中学生を対象にしたソフトボールクリニックを富士宮市山宮の県ソフトボール場(富士山スタジアム)で実施した。市内中学校5校のソフトボール部員や指導者約60人が参加し、メダリスト3人の直接指導で上達のこつを学んだ。 県主催「ドリカムスタート事業」の一環。東京五輪開催1周年を記念し、ソフトボール金メダリストで昨年現役を引退した渥美万奈さん(浜松市出身)、山崎早紀さん(掛川市出身)、峰幸代さん(福岡県出身)が初めて同事業に参加した。3人はデモンストレーションを交えながら、攻守それぞれの基本や体の使い方を指導した。 打撃指導では「チームにはいろんな
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富士宮で募金 台風被害の松崎町を支援
台風8号により松崎町雲見地区で太田川が氾濫し、温泉街に甚大な被害が出たことを受け、同町と官民で交流を続ける富士宮市内で16日、同町の支援に向けた動きが始まった。富士宮駅前通り商店街振興組合は、同日開いた定期市「十六市」に募金箱を設け、来場者に支援を呼び掛けた。 十六市には10年ほど前から今回の災害で被害が大きかった雲見地区のおかみさんたちが出店するなど、駅前通り商店街とも交流を続けていたという。同商店街振興組合の増田恭子理事長は「被害の大きかった温泉街は本当によく行った場所。募金だけでなく商売を通じた支援ができたら。一層交流を深めたい」と語った。朝市では1万8500円が集まった。今後も商店
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130種のアサガオ「おはよう」 富士宮・妙心寺で見頃
「朝顔de笑顔プロジェクト」として、富士宮市粟倉の日蓮宗妙見山妙心寺と富士宮花の会・四ツ葉グループが同寺境内で育てている100種以上のアサガオが花を付け、見頃を迎えている。色鮮やかなアサガオの花が風鈴やセミの声とともに夏の朝を彩っている。 同プロジェクトでは国内や西洋の珍しい品種も含む約130種のアサガオをそろえた。同寺や同グループ、檀家(だんか)のボランティアが種や苗から育てて水やりなど世話を続けている。アサガオは本堂を囲むように並べた。7月20日ごろから花を咲かせ始め、現在は満開。8月末まで楽しめる見通し。午前5~8時ごろが見頃という。並べた品種をまとめた「朝顔のしおり」も配布している
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富士宮・平和作文コンクール 市長賞に遠藤君、早房さん
富士宮市は戦没者追悼式に先立ち、小中学生を対象に募集した「平和を想う作文コンクール」の表彰式を市民文化会館で開催した。応募のあった計4166点から入賞者計38人(小中学校各19人)を選出した。市長賞に遠藤陽希君(黒田小6年)と早房安菜さん(第二中2年)が輝いた。 このほかの主な受賞者は次の通り。 【小学校】議長賞 渡辺結(芝富小6)▽教育長賞 鈴木潤(黒田小4)▽優秀賞 村沢悠希(人穴小4)戸塚愛結(大富士小5)土橋芽依(富士根南小5)入川七彩(富丘小5)保坂千賀子(貴船小6) 【中学校】議長賞 深沢優来(大富士中3)▽教育長賞 徐寧音(大富士中1)▽優秀賞 勝又美有(柚野中1)大塚
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富士宮土砂崩れ 治山工事を検討 静岡県富士農林事務所
7月に富士宮市内房地区の山中で発生し、民家に流れ込んだ土砂崩れについて、県富士農林事務所の調査で、短時間の大量の降雨が土砂崩れの原因となった可能性が高いことが12日までに分かった。同事務所は崩落箇所周辺の治山工事を検討していく方針。 同事務所によると土砂崩れは7月16日に民家から約300メートル上流の山中で発生した。当時の内房地区周辺の最大時間雨量は約50ミリで連続雨量約200ミリ。短時間に大量の降雨があり崩落箇所周辺地表面から保水しきれなかった湧水が噴き出し、崩落につながったとみられる。同事務所は谷止め工などの治山工事を検討する。担当者は「今年度中、早期に対策工事に着手したい。スピード感
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夏休みの自由研究支援 富士宮でボランティア、小中生に特別講座
富士宮市で小中学生を対象に無料学習塾を開くボランティア団体「クローバー」(斎藤葉月代表)は11日から特別講座「夏休み自由研究・工作学習会」を市内で始めた。富士根南公民館で13、20日に、大富士交流センターで16日にも開く。 初日は大富士交流センターで四つの講座を展開し、計22人の子どもたちが参加した。斎藤代表ら無料塾スタッフとともに、富士宮東高や富岳館高から集まった有志の高校生計6人が指導に当たった。「つまめるカラフルな水ビーズを作ろう」の講座は水にアルギン酸ナトリウムを溶かした水溶液に絵の具で色を付けた後、スポイトに取り、乳酸カルシウム水溶液に垂らして柔らかい水ビーズを作る方法を解説した
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藤井竜王の「おやつ」38品参戦 投票スタート 10月富士宮でタイトル戦
10月28、29日に富士宮で指される竜王戦7番勝負第3局の盛り上げに向け、富士宮市は9日、藤井聡太竜王と挑戦者に出す“おやつ”候補を決めるコンテストの投票受け付けをスタートした。候補には和菓子と洋菓子計38品が集まった。市役所1階に投票箱を設けたほかインターネットで投票を受け付けている。 和菓子部門に12品、洋菓子部門には26品の応募があった。市民らによる投票で和菓子は3品程度、洋菓子は4品程度に絞り込む。9月15日に実行委員会メンバーが実食し、おやつリストを確定する。 市役所1階市民ホールに応募のあった菓子の写真や説明をまとめたボードを設置。投票箱は8月18日ま
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ふるさと納税28億超 過去最高、静岡県2位 21年度富士宮市
富士宮市は9日までに2021年度ふるさと納税寄付額が静岡県内2位の28億8499万円だったと発表した。件数は17万5316件。寄付額、件数ともに過去最高となった。庁内横断組織・ふるさと納税プロジェクトチームで9日、報告した。 市によると全国では46位の寄付額。全国的なふるさと納税制度利用の高まりを背景に、リピーター定着やポータルサイトの人気ランキングに入っていることなどが要因という。返礼品のジャンル別ではティッシュやトイレットペーパーなど日用品がトップ。次いで飲料、特産の乳製品、肉、麺類などが続いた。 パラグライダーやゴルフ場の利用券など体験型の返礼品を通じた寄付件数は20年度に比べて倍
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富士宮御神火まつり 勇ましく 神輿担ぎ練り歩き
富士宮市の盛夏を彩る炎の祭典「第43回富士山御神火まつり」(富士山まつり推進委員会主催)が6日夜、同市宮町の富士山本宮浅間大社や中心市街地で3年ぶりに開かれた。2基の神輿(みこし)が登場し勇ましく目抜き通りを練り歩いた。 担ぎ手ら参加者が富士山に向かって世界平和を祈った後、富士山頂で採火した火を神輿の御神火台に受けた。神輿2基が東西に分かれ、それぞれ星陵中・高吹奏楽部がパレードの先頭を務め、担ぎ手たちの活気とともに沿道の観衆を魅了した。周辺では地元の子どもたちがパフォーマンスやダンスを披露した。納火式後、フィナーレに花火を打ち上げた。 例年行っていた大社脇を流れる神田川を神輿が遡上(そ
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新型コロナ検査キット手渡し 富士宮市、10日から配布センター
新型コロナウイルス感染拡大に伴う発熱外来の逼迫(ひっぱく)解消に向け、富士宮市は10日から、発熱など症状のある市民に抗原検査キットを手渡しで配る「検査キット配布センター」を市救急医療センター敷地内に開設する。市は5日、検査キットを委託業者に引き渡し、配布の流れを確認した。市福祉企画課の担当者は「希望者に即日で渡せる形を目指す」と語った。 国から静岡県を通じて市に検査キット4750回分が届いた。希望者1人当たり検査キットを2回分ずつ配る。開設は日曜祝日を除く10~24日。対象は発熱など症状があり、医療機関が受診できない市民。8日午後4時から市ホームページで希望受け付けを開始し、10日からドラ
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にぎわう「幸せ」の直売所 富士宮市・柚野地区【わたしの街から】
富士山を望む富士宮市西部の山あいに田園風景が広がる「柚野の里」。国内最初期に人が定住を始めた縄文時代草創期の遺跡「大鹿窪遺跡」を抱える歴史ロマンあふれる場所。夏本番を迎えた里にはセミや風鈴の音、ツバメの声、川のせせらぎが響く。変わらない景色がここにある。 新鮮野菜に料理 渡辺さん夫妻の笑顔も 住民憩いの場に 山あいを流れる芝川沿いにポツンと立つ、柚野農林産物直売所は4月に新装オープンした。地元で建築業を営む渡辺正次さん(78)と洋子さん(74)の夫妻が売りに出ていた土地建物を購入・改装し、新たに店の運営を始めた。田んぼ道を進むと、店先から焼きそばの香りが漂い、気さくな夫婦の笑顔が見
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落石注意!ヘルメット 富士宮市が無料貸し出し 安全登山定着図る【静岡新聞社 富士山臨時支局】
富士山の登山者の安全確保と意識啓発に向け、富士宮市が夏山シーズンの間、富士宮口5合目で登山ヘルメットの無料貸し出しを行っている。市の担当者は「登山イコール『ヘルメットを着けるスタイル』を定着させたい」と狙いを語る。登山口への配備は噴火の際の対応など、防災面でも期待できる。 2019年に山梨県側登山道で、落石で登山者が亡くなる事故が発生したことを踏まえて無償貸与を始めた。富士山では突然の風雨に襲われたり岩場では落石の危険性があったりすることから、20年度にクラウドファンディングを活用するなどしてヘルメットを購入した。大人用と子供用を計50個配備し、21年夏から富士宮口5合目の富士山総合指導
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新型コロナ抗原検査キット 富士宮市が「配布センター」開設方針
新型コロナウイルス感染急拡大に伴う発熱外来の逼迫(ひっぱく)解消に向け、富士宮市は1日までに、発熱など症状のある市民を対象に抗原検査キットを直接手渡しで配る「検査キット配布センター」を期間限定で開設する方針を固めた。首都圏の都県では有症状者に郵送によるキットの配布を進めているが、自治体が設けた窓口で直接手渡しで配る方法は全国初とみられる。発熱外来を経ずに迅速な検査につなげる狙い。関係者への取材で分かった。 政府は症状のある人に抗原検査キットを配って自ら検査してもらい、健康観察を受ける態勢整備を進めると方針を示した。発熱外来に限らず自治体窓口や薬局でも配布できるとした。市内でも7月19日以降
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富士宮の魅力、もっと届け 農業テーマの音声配信リニューアル CF募集も
「ポッドキャスト」で農業をテーマに音声配信してきた富士宮市の生産者らが8月1日から、新番組「大人の社会科見学223号」をスタートさせる。農業に限らず富士宮の魅力を幅広く発信する番組を届ける。リスナーとともにリニューアルを進めようと、クラウドファンディング(CF)で活動資金を8月7日まで募っている。 番組は市内でイチゴとブドウ生産に励む佐藤文紀さん(37)や農家レストラン「えいちのむら」を営む渡辺大介さん(32)らが2019年10月に配信を始めた。これまでは「農道223号」の番組名で、市内生産者らをゲストに招いたインタビュー、農作業に関するトーク企画などの配信を続け、計126本のエピソード
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記者コラム「清流」 “スイーツのまち”契機に
10月に富士宮市で開かれる竜王戦七番勝負第3局。市は藤井聡太竜王と挑戦者に出す“おやつ”リストの候補を決めるコンテストを行う。市民参加型企画でまちを挙げたタイトル戦の盛り上げを狙う。 応募のあった市内で販売されている和菓子と洋菓子の中からコンテストで計7品程度に、おやつ候補を絞り込む。選考は市民。藤井竜王と挑戦者にお勧めしたい地元のお菓子1品を投票してもらう。対局でおやつに選ばれればニュースにもなり、話題を呼ぶ。 市内だけで50店舗超の菓子店があるという。市はこれまで富士山の恵みを生かした食の集積地フードバレーを売り込んできた。タイトル戦を契機に将棋を楽しむ文化が
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藤田寛之選手3度目V 富士宮で静岡プロゴルフ選手権
2022アマダ杯第33回静岡プロゴルフ選手権大会(県プロゴルファー会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が27日、富士宮市の朝霧カントリークラブで開かれた。5部門に計約100人が出場し、熱戦を繰り広げた。 プロ部門レギュラーでは藤田寛之選手(葛城ゴルフ倶楽部)が5アンダー67で3度目の優勝を果たした。表彰式の会場では、県プロゴルファー会から、子どもたちのスポーツ振興に役立ててもらおうと富士宮市に寄付が贈られた。 このほかの主な結果は次の通り。 プロの部レギュラー ②勝亦悠斗、久保圭④高山忠洋、猪川頌生、公受将輝、大野由真⑧中莖雄大、山本健太郎、内山大樹、梅田有人、三浦春輝▽プロの部シニア
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ソフトテニスの全国大会へ決意 富士宮の児童2人
秋田県で開かれる「第39回全日本小学生ソフトテニス選手権大会」に出場する富士宮市内の児童がこのほど、市役所を訪れ、須藤秀忠市長に大会への意気込みを語った。 市内から出場するのは富士宮ソフトテニススポーツ少年団所属の上原遼馬選手(富士根南小6年)、堀内遥太選手(大宮小6年)のペア。県二次予選で2位入賞を果たし、全国への切符をつかんだ。大会競技は29日から始まる。2人は男子ダブルスで個人戦、団体戦に臨む。 上原選手は「強い選手がたくさん出るけど県代表として気持ちで負けないプレーがしたい」と述べ、堀内選手は「頑張って練習してきた自分たちの力を信じ、一生懸命プレーして悔いの無いように頑張りたい」
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ミャンマーの現状に目を 富士宮で「応援展」
軍事政権による弾圧が続くミャンマーに改めて目を向けてもらおうと、クーデター前後の現地を伝える「ミャンマー応援展」が31日まで富士宮市総合福祉会館で開かれている。 「ミャンマーの明日を考える会」共同代表の写真家川口敏彦さんと市国際交流協会の堀沢光栄理事長らが中心となって企画。川口さんはクーデター前に現地で出会った穏やかな日常風景を並べた。一方、クーデター下の現地に取材に入り拘束されたジャーナリスト北角裕樹さんは、武装警官隊とにらみ合う市民や独裁に抗議し、三本指を挙げる若者など緊迫の写真を展示した。 京都精華大教員有志らが立ち上げた「自由と平和な表現活動の支援団体WART」が国内外から集めた
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静岡県社会人サッカー1部「Fモスペリオ」 岳南から初の全国へ 富士宮市長に報告
岳南地域を拠点とする静岡県社会人サッカーリーグ1部の岳南Fモスペリオは26日、全国社会人サッカー選手権大会東海予選を通過し、全国大会出場が決まったことを富士宮市の須藤秀忠市長に伝えた。 全国大会は鹿児島県で10月に開催される。岳南地域の社会人サッカーチームの出場は初で、県リーグチームの出場も快挙という。東海予選1回戦はTSV四日市(三重県2位)を4対0で下した。FC刈谷(愛知県1位)を相手にした決勝は雷豪雨で0対0の前半30分で中止。抽選で全国大会出場が決まった。 市役所にはゼネラルマネジャーの佐野勇樹さん(41)や選手兼営業マネジャー赤星貴文さん(36)、選手兼企画マネジャー斎藤晃義さ
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総菜や贈答新商品企画へ 富士宮高校会議所、さの萬とコラボ
富士宮高校会議所はこのほど、富士宮市の食肉加工販売などを手掛ける「さの萬」とコラボし、新商品を開発するプロジェクトを始めた。さの萬で開いた初会合ではメンバー10人が参加し、店舗や熟成庫を見学してさの萬の商品へのこだわりや魅力に理解を深めた。 プロジェクトは佐野佳治社長から「高校会議所メンバーのアイデアでコロッケなどの総菜や贈答用の新商品をつくりたい」と依頼を受け、立ち上がった。デザインやマーケティングを手掛ける「くくり」の中野美保子さんが間に入り、ファシリテーターを務める。メンバーは新商品の企画を担い、「ギフトにもできるお総菜」や肉屋にあったらいいなと思う商品を自由に考える。 初会合でメ
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麦わら細工縁にウクライナ支援 アクセサリー利益、全額寄付 晨(伊豆)と伝統屋暁(富士宮)
麦わら細工が縁でつながったウクライナの支援に向け、伊豆市修善寺の「民藝(げい)麦わらの店晨(あした)」が、日本の伝統技術を用いた商品の企画販売を手掛ける富士宮市の「伝統屋暁」の協力で、ウクライナ国旗の色や8の字状の「インフィニティー(∞)」の形をモチーフにした麦わら細工のアクセサリーを商品化した。利益の全額をウクライナに寄付するチャリティー企画として31日まで注文を受け付けている。 故・辻晨吾さんが立ち上げた同店は現在、麦わらをひし形が連なるように編み込む大森細工を受け継ぐ妻の紀子さん(72)と娘の享子さん(47)が営む。SNSで発信を始めた1年ほど前、知らない国の言葉でメッ
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米から移住の写真家が講座 「瞬間捉える」大切さ語る 富士宮
富士宮人づくりの会は17日、富士宮市青木平の写真家・報道カメラマン、ビル・ライオンズさんを招いた講座を市役所で開いた。報道写真や芸術写真を紹介しながら「写真道 瞬間をつかむ」をテーマに、写真にかける思いを語った。 妻・真美さんの通訳で進めた。ビルさんは写真を始めた経緯に触れ、「写真を撮ることは野球に似ている。球が飛んできた時は無意識でつかんでいる。写真の命は瞬間を捉えること」と語った。 全米ゴードンパークス賞最優秀賞など多数の受賞歴を誇るビルさんは「報道写真とは世の中で起こった事実を提供する。人々を笑顔にしたり、泣かせたり、行動を起こさせたりする力がある」と強調。「芸術写真も基本は同じ。
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与謝野晶子没後80年企画展 夫妻と富士山の関係紹介 富士宮
富士宮市の県富士山世界遺産センターは16日から、企画展「与謝野寛・晶子と富士山、静岡の文学」を開催する。晶子没後80年で企画。生涯にわたり文学的な同志として連れ添った与謝野夫妻の出発点から2人が旅した県内や富士山への思いなどを紹介する。 生い立ちから2人の出会い、駆け落ち同然で結婚に至るまでの出発点を、晶子が生まれた大阪府の老舗和菓子店「駿河屋」の暖簾(のれん)や、23歳で刊行した第一歌集「みだれ髪」の初版本などの資料とともに紹介する。 与謝野夫妻は終生互いの人生や文学活動に深い影響を与え続け、全国を旅した。富士山周辺や県内にも足しげく通い、多くの作品を残した。会場では来静年譜と合わせて
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富士宮の熟成チーズ×三島の高級食パン 16日からコラボ商品販売
高級食パン専門店「嵜本」静岡三島銀杏並木店(三島市)と「七富チーズ工房」(富士宮市)がコラボして開発した「富士山熟成チーズと白いちじくの食パン」の完成報告会が14日、富士宮市役所で開かれた。同商品は16~17日にイオンモール富士宮で開催されるイベント内で販売する。 商品はドライフルーツの白イチジクを練り込んだ食パンに、七富チーズ工房のオリジナルチーズ「ウエノ パッション」をかぶせ、釜で焼き上げた。チーズは富士宮の高品質な牛乳を使って熟成させたセミハードタイプ。甘みの強い白イチジクと熟成チーズの塩味がバランス良く口の中に広がり、高級感あふれる逸品に仕上げた。 静岡三島銀杏並木店オーナーの中
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秋山さんグランプリ 富士宮でコンテスト、ミス富士山は成川さん
富士宮市の富士山本宮浅間大社でこのほど、世界遺産・富士山のまちをPRする「ミス富士山」の認定証授与式が開かれた。コンテストでは、第33代ミス富士山グランプリに青山学院大3年の秋山真南帆さん(20)が輝き、ミス富士山には東京女子大3年の成川真由さん(20)が選ばれた。 振り袖姿で登場した秋山さんと成川さんは須藤秀忠市長から認定証を、第32代の2人からそれぞれティアラとタスキを受け取った。秋山さんは「富士宮をもっと多くの人に知ってもらい、愛され、訪れてもらえるよう精いっぱい愛をもって発信したい」と力を込め、成川さんは「富士宮の顔として責任を持って立派な女性として富士宮をもっと活性化できるように
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藤井竜王の「おやつ」選ぼう 富士宮市、第3局盛り上げ
富士宮市は12日の市長定例記者会見で、10月28、29日に市内で指される第35期竜王戦7番勝負第3局で、藤井聡太竜王と挑戦者に提供する「おやつ」の候補を決めるコンテストの実施を発表した。おやつ候補選定にも多くの市民に関わってもらい、まちを挙げて竜王戦を盛り上げていく。 コンテストで市内から和菓子と洋菓子計7品程度をおやつ候補に決める。市内店舗から応募があったおやつ候補の画像をウェブ上や市役所1階市民ホールに掲示し、市民らの投票を受け付ける。藤井竜王と挑戦者にお勧めしたい地元のおやつ1品を投票してもらう。 市民らの投票で上位に入った和菓子(3品程度)と洋菓子(4品程度)の計7品程度に候補を
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偉業たたえ胸像 外国人初の富士登山者オールコック 村山浅間神社(富士宮)で除幕
外国人で初めて富士登山した英国公使ラザフォード・オールコックの胸像が村山浅間神社(富士宮市村山)の駐車場に完成し、10日に除幕式が開かれた。 胸像は高さ約1・8メートル。本体がブロンズ製で台座は御影石を使った。オールコック卿顕彰会が市制施行80周年に合わせて制作し、市に寄贈した。同顕彰会はこれまでにもオールコックの偉業をたたえて、村山浅間神社や富士山5合目に記念碑を設置してきた。このうち同神社境内に設置したオールコック富士登山150周年記念碑とオールコック著「大君の都」出版150周年記念碑を今回、胸像とともに、市に寄贈して駐車場に移設した。 同顕彰会の斉藤斗志二名誉会長から目録を受けた
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富士宮でゴルフと美食を 女性向け、旅の新企画 首都圏でセールス
首都圏シティセールス推進事業の一環で、富士宮市はこのほど、首都圏に暮らすゴルフ好きの女性をターゲットにした新企画「ゴルフと美食の都 富士宮を旅する夜」を東京都内で開催した。富士宮産ブランド食材を使ったディナーを提供し、富士宮ならではのゴルフや観光の楽しみ方、食材の魅力を伝えた。 女性のゴルフ人口が増えていることや市内に富士山を眺めながら楽しめるゴルフ場があることからゴルフをテーマに初めて企画。ターゲットは首都圏に暮らすゴルフ好きの20~40代女性。事前に配ったチラシを見た約30人の参加者が集まった。 ディナーでは紅富士(ニジマス)や北天の雫(ワイン)、富士幻豚、富士山岡村牛、富士の卵など
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ミュージックベルで富士宮元気に 高校会議所、西町小劇場を企画
富士宮高校会議所は9日、ミュージックサークルを招いた「西町小劇場」や防災菓子の試食会を富士宮市の西町レトロ館で開いた。 西町小劇場は、音楽で富士宮を元気にしようと今年で7回目。富士特別支援学校富士宮分校卒業生らでつくるアートクラブ「アトリエ クオッカ」の作品が一面に並ぶ会場でミュージックベルの音色を響かせた。同高校会議所の大木春菜副会頭(富士宮高等専修学校3年)も所属するミュージックサークルから計5人のメンバーが訪れ、息の合った演奏で「千の風になって」のほか、アイドルやアニメの人気曲を届けた。 会場では、同高校会議所が地元菓子店などと連携して開発した防災意識高揚への思いを込めた菓子「風祭
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小学生剣士、全国へ決意 富士宮の3選手 市長を訪問
28~29日に日本武道館で開かれる「全国道場少年剣道大会」の小学生団体戦(3人制)への出場を決めた富士宮剣道連盟所属の3選手がこのほど、富士宮市役所を訪れ、須藤秀忠市長に大会への意気込みを語った。 3選手は須藤新太選手(大富士小6年)、三上佑磨選手(黒田小6年)、長嶋佐那選手(東小6年)。6月11日に開かれた県予選会団体戦で入賞を果たし全国の舞台を決めた。 表敬訪問には3選手のほか、同剣道連盟の海野隆会長や須藤宏一郎監督らが出席した。大将の須藤選手は「納得の一本を取って勝ちたい」と力を込めた。中堅の三上選手は「先生方の教えを生かして戦いたい」と述べ、先鋒(せんぽう)の長嶋選手は「チームに
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記者コラム「清流」 富士宮やきそば愛届け
富士宮市の富士宮やきそば鉄板焼き店「うるおいてい」と富士宮発キャンプギアブランド「ANCAM」の異色コラボで新たな富士宮やきそばが生まれた。「キャンパー向け」との新しい切り口でアレンジを加えたソースが大きな特徴だ。 キャンプブームの中で市内でもキャンパーは増えているが、キャンプ場で富士宮やきそばを食べる人はまだまだ少ないという。パンチの効いたブレンドソースは店秘伝のソースを基にお酒に合うよう濃いめの味と食欲をそそる香りに仕上げた。地域を富士宮やきそばを愛する人だからこそ生まれた「うま味」があった。 個人の情熱に“共感”が広がる時代。キャンパーだけでない、多くの人の
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息ぴたり!テニス全国へ 富士宮・土屋さん親子ペア 「一つでも多く勝ちたい」
富士宮市黒田の「富士宮ファミリーテニスクラブ」所属の土屋和子さん(54)と珠美さん(30)親子がこのほど、「ピンクリボンレディーステニス大会県大会」の女子ダブルス一般の部で優勝を果たし、全国大会への“切符”をつかんだ。 親子で組み始めたのは2、3年前。地元大会などに出場し、「いつか2人で全国大会に出たいね」と話していた。2人は5月に開かれた地区大会を準優勝し、6月22日に開かれた県大会に臨んだ。決勝は過去に敗れたペア。互いに譲らない試合展開で迎えたマッチポイントは数分間にも及ぶラリーの末、後衛の珠美さんが相手の前衛をすり抜けるストレートを放ち、決めた。 「イチかバ
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富士宮駅 高校生発表の場「MIてYAっ展 宮の小さな美術館」に
JR富士宮駅はこのほど、駅構内で始めた地元高校生の作品展示コーナーの名称を「MIてYAっ展 宮の小さな美術館」に決めた。高校生が考案した名称が入ったのぼり旗を新たに作製し、展示コーナーに掲げた。 コーナーは駅職員が今年1月、高校生が日頃の成果を発表できる場をつくろうと、始めた。富士宮市内6校が参加し、黒板アートや書道、写真、イラストなどの作品を入れ替えながら展示している。 コーナーの名称は6校計88人から応募があり駅職員で選考した。名称のうち「MIてYAっ展」は富士宮東の川端沙奈さん(2年)が、「宮の小さな美術館」は富士宮北の渡辺蒼太さん(2年)がそれぞれ考案した。 同駅担当者は「今後
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明星山公園を再整備 富士宮市答弁 利用増、老朽化も
富士宮市は29日の市議会6月定例会一般質問で、市南端に位置する明星山公園の再整備を計画していることを明らかにした。細沢覚氏(育成)への答弁。 市によると明星山公園は1980年に供用開始された風致公園。山頂の展望台からは市内のほか、富士山や駿河湾が一望できる。コロナ禍で豊かな自然環境を求めてハイキングやピクニック、バードウオッチング、希少植物の観察などを目的に利用者が増えているという。40年以上が経過し、園内施設の老朽化が進んでいることから再整備を計画した。園路の配置や安全柵の設置、トイレの増設などについて整備計画作成の中で検討していく。 須藤秀忠市長は答弁で「既存の登山コースはあまり念頭
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着物姿で茅輪くぐり 無病息災祈る 富士山本宮浅間大社
富士山本宮浅間大社の夏越大祓(なごしのおおはらい)式を前に、富士宮市大宮町のみなみ呉服店は28日、店の着付けや茶道教室生と浅間大社を参拝し、茅輪(ちのわ)くぐりを行った。 生徒ら10人が夏の着物姿で浅間大社を訪れた。境内に設置された茅輪を8の字を描くように3回くぐり、半年間のけがれをはらうとともに心身をリフレッシュさせ、無病息災を祈った。 茅輪は25日に設置した。夏越大祓式は30日に神職のみで営まれる。
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富士宮市と松崎町 都市提携目指す方向で一致 木花咲耶姫と磐長姫 「姉妹」の伝説、縁に
松崎町の深沢準弥町長と商工観光関係者がこのほど、富士宮市を訪れ、須藤秀忠市長や富士宮商工会議所の河原崎信幸会頭らと懇談した。交流を深めてきた両市町はそれぞれをつなぐ“姉妹”の伝説を縁に、都市提携を目指す方向で一致した。 深沢町長のほか、町観光協会の本多正弘会長や町商工会の関唯彦会長らが訪問した。町観光協会が出店した同市中心部の駅前通り商店街の定期市「十六市」の様子を視察した後、市役所を訪れた。 会談で、富士山本宮浅間大社(同市)の祭神「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」と雲見浅間神社(同町)の祭神「磐長姫(いわながひめ)」が姉妹とされる伝説が話題となり、これまで民
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富士宮市 郷土史博物館構想を説明 維持費など市民ら質問も
富士宮市はこのほど昨年度末に策定した「仮称・市立郷土史博物館基本構想」に関する地域説明会を始めた。7月6日まで計13回、各地で開催する。市内文化財の特徴や市が目指す博物館のあり方を市民に説明していく。 初回の西公民館で開かれた説明会は約20人の市民や市議が参加した。文化課の担当者は構想策定経緯を説明し「収蔵施設がないため資料散逸や流出の危険性が非常に高い。文化財保護法改正で保護保存から地域資源としての活用に重点が置かれた。拠点がないとなかなか次に進めない」などと必要性を語った。 参加した市民からは「観光にも生かせないか」「維持管理費は」「箱物をつくらないエコミュージアムは」などと、さまざ
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県消防救助技術大会で優勝 関副士長(富士宮市中央消防署)が報告
静岡県消防救助技術大会ロープブリッジ渡過の部で優勝した富士宮市消防本部中央消防署の関翔太消防副士長(28)がこのほど、須藤秀忠市長に大会結果を報告した。8月に東京都内で開かれる全国大会に出場する。 県大会は14日に静岡市内で開かれた。富士宮市消防本部にとって全国出場は14年ぶり。ロープブリッジ渡過の部では初めて。同種目は水平に張られた20メートルのロープを往復するタイムを競う。22人が出場し、平均タイムは24・2秒。関消防副士長は16・8秒と、2位に差をつけて優勝した。関消防副士長は「普段の訓練成果が発揮できて優勝につながった。全国でもベストを尽くす」と活躍を誓った。優勝報告を受けた須藤市
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富士宮やきそばキャンプ用に 鉄板焼き店×ギアブランド
富士宮市淀師の富士宮やきそば・鉄板焼き店「うるおいてい」がこのほど、富士宮発キャンプギアブランド「ANCAM(アナキャン)」とコラボし、キャンプ客向けにアレンジした富士宮やきそばの持ち帰りセット商品を開発した。店内のみで提供してきた特注麺を初めて持ち帰り商品化し、キャンパー目線でこだわり抜いたブレンドソースを詰めた。 新商品は近年キャンプブームが続く中、市内でも増えているキャンプ客に、富士宮やきそばをもっと味わってもらおうと企画。うるおいていの松永治正店長(43)が昨年末、アナキャンを手掛ける土屋鋭二さん(45)に相談し開発が始まった。 持ち帰り商品は麺5玉、ソース、肉かす、イワシ粉、青
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日本高校会議所、カイロ大生と交流 静岡県内3団体が活動発表
地域振興を目指す高校生の全国組織「日本高校会議所」(第5代会頭=吉村未夢富士宮高校会議所会頭)はこのほど、総会をオンラインで開催した。静岡県内三つの高校生の団体が日ごろの活動や意気込みを発表したほか、エジプト・カイロ大の学生らと交流を深めた。 3団体は伊豆半島高校会議所、オイスカ高校環境SDGsプロジェクト、富士宮高校会議所。吉村会頭は「全国各地の高校生団体のプラットフォーム的存在になろうと努力している。今日が皆さんのハートに火をつけるきっかけになれば」と語った。 進行役を務めた富士宮高校会議所は、新たに始めた「ベビーカーの2R」の取り組みを発表し、オイスカ高は海岸の環境保全活動などを紹
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223個の「夢風船」空へ 富士山世界遺産9周年、3年ぶり記念祭
富士山世界遺産登録9周年記念祭(富士宮市、富士宮商工会議所青年部主催)が19日、同市の富士山本宮浅間大社の大鳥居前で開催された。飲食ブースや演奏会、「夢風船」などの企画のほか、会場周辺の商店街でもイベントが開催され、大勢の家族連れで中心市街地に活気があふれた。 記念祭は3年ぶり。“ドレスコード”は富士山カラーとし、白や青の服装で訪れた来場者に富士山グッズをプレゼント。セレモニーではリーチェル幼稚園園児が合唱を披露した後、来場者で富士山憲章を唱和した。須藤秀忠市長は「来年は登録10周年。世界文化遺産富士山にふさわしいまちづくりを一層進める」と力を込めた。 会場には富
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将棋竜王戦盛り上げへ、実行委が決意 10月に第3局 富士宮
富士宮市で10月28、29日、第35期竜王戦七番勝負(日本将棋連盟など主催)の第3局開催が決まったことを受け、地元関係団体で組織する実行委員会は6月16日、対局場となる同市野中の割烹(かっぽう)旅館たちばなで初会合を開いた。竜王戦の盛り上げに向けて決意を新たにした。 今回の竜王戦は藤井聡太竜王にとって初の防衛戦。須藤秀忠市長は「藤井竜王と挑戦者に富士山に育まれた豊富な食材を使った料理やおやつを味わってもらい、富士宮の魅力を全国発信する絶好の機会にしたい」と力を込めた。初会合で実行委会長に就任した日本将棋連盟県支部連合会の中村洋会長は「富士宮を将棋のまちにできれば」と意気込んだ。 実行委は
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“デジタル展示”で富士山発信 世界遺産センター、自宅で疑似観覧も
富士宮市の県富士山世界遺産センターがこのほど、館内の音声ガイドシステムやホームページを拡充した。ウィズコロナ時代に合わせ“デジタル展示”を広げ、来館時だけでなく自宅からも楽しめるコンテンツを導入。今年で開館5年の節目を迎える同センターが世界遺産富士山の研究発信拠点として新たな楽しみ方を提案する。 音声ガイドシステムは館内に掲示されたQRコードを読み込み、来場者のスマートフォンから専用サイトに入り利用できる。これまではフロアの概要説明のみだったが、展示内容や見どころの解説音声を充実させたほか、火山噴火の空振、マグマ噴出音、富士参りの歌など貴重な音声資料や映像を新たに盛
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静岡人インタビュー「この人」 佐野翔平さん パリ出展が決まった「伝統屋暁」代表
日本の伝統文化や技術の継承を目指し、伝統技術を用いたアクセサリーや日用雑貨の企画・販売を手掛ける「伝統屋暁」。7月にパリで開かれる日本文化の総合博覧会「ジャパンエキスポ」への出展が決まった。渡航費などを募ったクラウドファンディング(CF)は目標金額を初日に達成。火縄銃射撃競技の国内大会で優勝経験も。31歳。 -活動に懸ける思いは。 「伝統技術を日本のアイデンティティーとして継承したい。時代とともに技術が本来の用途では使われなくなったとしても『歴史』や『文化』の大きなくくりで見ると存在意義はある。技術からこそ育まれる日本人としての感性や価値観がある。技術を新しい形で消費し職人さんたちにお金
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初夏の富士山、自転車で1周 富士宮市やスルガ銀など企画
スルガ銀行と富士宮市、東京電力パワーグリッドがこのほど、同市役所を発着に自転車で富士山を1周するイベントを開いた。静岡県内外から自転車愛好家ら30人が参加し、山麓の景色とともにサイクリングを満喫した。 同市とコラボした富士山1周イベントは初めて。参加者は同市役所を午前6時半ごろから順次出発し、計117キロのコースに向かった。村山浅間神社や道の駅すばしり、えいちのむらファーマーズキッチンなど8カ所のチェックポイントに立ち寄り、写真や地域情報を「#宮ぽた」「#スルガサイクリング」のハッシュタグを付けてSNS(交流サイト)で発信した。参加者全員が完走した。 アテネ五輪自転車ロードレースに出場経
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アサガオで地域笑顔 100種以上生育 富士宮・妙心寺と花の会
富士宮市粟倉の日蓮宗妙見山妙心寺と富士宮花の会・四ツ葉グループがこのほど、100種以上のアサガオを境内で育てる「朝顔de笑顔プロジェクト」をスタートさせた。 「明るい話題を地域に提供しようと考えた」と同寺住職の久保田倫生さん(53)。今回用意した100種以上のアサガオの中には、国内や西洋の珍しい品種も取りそろえた。「花はみんなを幸せにする。珍しいアサガオを見に、地元住民や遠方からも来てもらえたらうれしい」と語る。このほど、同寺で開いた団結式には四ツ葉グループメンバーや檀家(だんか)の16人が集まり、種まきや苗植え作業に汗を流した。 アサガオは境内駐車場に並べる。7月中旬ごろから順次見ごろ
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富士山SDGs推進へパートナー制度 富士宮市など5者協定
富士山を守り未来につなぐ「富士山SDGs」の推進に向け、富士宮市はこのほど、地元経済団体や金融機関の4者と包括連携協定を締結し、「富士山SDGs推進パートナー制度」を新たに立ち上げた。市内に拠点を置く事業者や団体、教育機関から富士山SDGsに関わる取り組みをまとめた宣言書を募る。募集開始は6月1日。 同制度では宣言書を提出した事業者などに登録証を交付し、それぞれの富士山SDGs推進に向けた取り組み内容を市ホームページに掲載していく。掲載のほかイベントなどを企画して、パートナー同士で異業種での連携や交流の促進につなげたい考え。 市役所で開いた締結式には須藤秀忠市長、富士宮信用金庫の小池孝
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放置竹林のタケノコでピザ 富士宮・朝霧高原あおぞらピッツァ
富士宮市を拠点にキッチントレーラーで本格ピザを販売する「朝霧高原あおぞらピッツァ」(大塚祐介代表)がこのほど、市内の放置竹林で採れたタケノコを使ったピザ「宮のたけのこペペロンチーノ」を新たに開発し、メニューに加えた。放置竹林整備やタケノコ販売に取り組む市民有志らでつくる「竹遊(たけあそび)」とのコラボで実現した。 新商品はマルゲリータピザをベースにニンニクオリーブオイル漬けにしたタケノコを乗せ、ペペロンチーノ味に仕上げた。タケノコのシャキシャキ食感がピザで楽しめるほか、チーズやトマトとの相性も抜群だ。唐辛子も富士宮産を使用した。 商品開発は2021年6月ごろ、竹遊の代表者と知り合ったこと
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全日本大学女子硬式野球 望月さん(富士宮出身) 両親にV報告
5月14~15日に高知県で開かれた「第8回全日本大学女子硬式野球選手権」で優勝した尚美学園大の投手望月音羽さん(2年)=富士宮市出身=がこのほど、市内の実家に帰省し、両親に喜びを報告した。望月さんは大会で投手として1回戦と決勝に先発出場し、女子大学野球・春の全国大会優勝に貢献した。 小学生でソフトボールを始めた望月さんは6年時に野球に切り替えた。地元芝川中の野球部や女子硬式野球部のある岐阜第一高を経て埼玉県の尚美学園大に進学。170センチの身長を生かした直球を武器に同大では投手2枚看板の一人となった。 決勝の相手は日本大国際関係学部。互いに譲らない緊迫した試合展開だったが、望月さんは「前
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参院選啓発へ力強い書 富士宮西高生パフォーマンス
富士宮市の富士宮西高書道部は20日、夏の参院選啓発に向けた書道パフォーマンスを校内で披露した。投票行動を促す大型選挙啓発ポスターを仕上げた。 市選管が市内高校に協力を依頼し、高校生ら若年層に選挙をより身近に感じてもらおうと続けている企画。パフォーマンスにははかま姿の部員らが登場し、2年の南雲奏穂さん(16)が筆で大判用紙(縦155センチ、横180センチ)に「この一票 未来を創る 夢の種」との啓発標語をしたため、同じく2年の三浦凛桜さん(16)が作品に判を押した。 南雲さんは「少しでも多くの人に投票に行ってもらえるように気持ちを込めて書いた」と語った。三浦さんは「青春を大事に選挙についても
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田貫湖北側に広場 富士宮市が整備、供用開始
富士宮市は20日、市北部の観光拠点の一つ田貫湖北側に新設した「田貫湖畔広場」の供用を開始した。現地でオープニングセレモニーを開催し、市や地元関係者が北部地区のさらなる発展を願った。 田貫湖には釣り人やサイクリストら多くの地元住民が訪れ、週末はキャンプ客でにぎわう。同広場は老朽化に伴い2020年度に解体した市有施設・湖畔荘の跡地に整備した。 約千平方メートルの広場には子どもたちが遊べる複合遊具のほか、富士山や田貫湖をゆったりと眺められるハンモックやベンチを配置。サイクルラックを備え、サイクリストらの憩いの場としても利用を見込む。斜面にはイブキジャコウソウを植栽しし、桜や紅葉、雪化粧した富士
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チョウ舞う里へ「ガーデン」整備 富士宮、オーナー37人
富士宮市柚野地区を拠点に活動する芝川ギフチョウ保護の会(高瀬幹雄会長)はこのほど、バタフライガーデンを同市下柚野の興徳寺敷地内に整備した。市民有志ら協力者とともにガーデンを管理し多種多様なチョウを呼び込み、自然に親しめる場をつくっていく。 ガーデンは地元柚野中2年の平野真央さん(13)から「アサギマダラを柚野に呼びたい」と相談を受けたことがきっかけ。同寺から無償で借りた敷地約300平方メートルにガーデンを整備して37区画に分けた。フジバカマのほかチョウが好むさまざまな草花を植えて、ギフチョウやオオムラサキなど多様なチョウの呼び込みを目指す。管理はオーナー制を採用し、呼び掛けに応じた協力者ら
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富士宮発祥の古流武術継承 新たに「富士浅間真流」6月披露
富士宮発祥の古流武術「富士浅間流」(ふじせんげんりゅう)を受け継ぐ富士、富士宮地域の武道家が「富士浅間真流」(大河原剣芯宗家)を新たに立ち上げ、歴史ある居合術の継承や心身鍛錬に向け稽古に打ち込んでいる。6月19日には女性剣士6人が富士市総合文化祭の一環で居合や剣舞を披露する。 富士浅間流は幕末まで富士山本宮浅間大社の世襲大宮司を務めた富士氏が起源。江戸中期に富士亦四郎吉春が興して以降、富士宮発祥の武術として富士、富士宮地域で約300年にわたり継承されてきた。近年では後藤龍剣第16代宗家の死去に伴い宗家不在のまま2会派が活動していた。後藤宗家に師事した一人の大河原氏が富士浅間真流を新たに立ち
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人気ビール3種缶に 全国、世界展開見据える 富士宮のブルワリーレストラン
富士宮市大宮町のブルワリーレストラン「マウントフジ・ブリューイング」がこのほど、同店人気のクラフトビール3種を缶ビールに商品化した。ビアソムリエ・ワインソムリエの両資格を持つ同店醸造責任者のレシピを元に、富士山の伏流水100%で高品質な缶ビールに仕上げた。 缶ビールにしたのはゴールデンエール「黄蘗富士(きはだふじ)」、IPA「柑子富士(こうじふじ)」、ヘーフェヴァイツェン「白茶富士(しらちゃふじ)」。醸造責任者の会森隆介さん(44)は「オリジナルの味や口当たり、香りなどが再現できた」と力を込める。同店は缶ビールにすることで全国、世界展開を見据える。中村直樹店長(36)は「富士宮に遊びに来て
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J1清水選手と児童交流 実技披露や夢語る 富士宮・貴船小
サッカーJ1清水エスパルスの選手がこのほど、富士宮市立貴船小を訪問し、6年生約80人と交流した。クラブを身近に感じてもらうことを目的とした事業の一環。 同小には山原怜音選手と千葉寛汰選手が訪れた。両選手は自己紹介の後、児童にリフティングやシュートを披露した。サッカーを始めたきっかけ、今後の夢や目標などを語り、児童からの質問にも答えた。試合で心掛けていることを問われ、山原選手は「とにかく自信を持ってプレーすること」、千葉選手は「点を取ることしか考えていない」と答えた。 エスパルスは6月18日のJ1第17節アビスパ福岡戦に、県東部の小学生と保護者500組計千人を無料招待する(応募多数の場合は
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ヒマワリの種、心の復興に 東日本被災地へ袋詰め 富士宮・富岳館高
富士宮市の富岳館高でボランティア部員が中心となり、東日本大震災の被災地に送るヒマワリの種の袋詰め作業が進んでいる。10、11、13日の3日間は部員が校内に呼び掛け、計100人超の有志生徒が作業に加わった。東日本大震災復興・環境緑化支援民間プロジェクト「ひまわりプロジェクト」の一環。 富岳館高の参加は今年で7年目。同校は1200袋を用意し、うち700袋を宮城県に送る。6月中旬に同県内で開かれるイベントで配布される。残りは市内で配布するなど普及啓発に活用する。 ボランティア部員41人が手分けして袋詰め作業を進めてきた。今週3日間は昼休みを利用して生徒有志が部員の指導を受けながら種を約20粒ず
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記者コラム「清流」 富士山、平和の力に
富士山世界遺産センター松島仁教授から電話が鳴った。「続報がある」。江戸幕府が外交に挑んだ徳川家茂の時代、欧米に贈った富士山の作品が今、次々見つかっている。 センターは1月、所蔵する富士飛鶴図が幕府から米国への贈答品だったと発表した。そして新たに、英王室が所蔵する日本の美術作品に幕府が英国に贈った富士山のびょうぶが見つかった。電話の続報はその件だった。松島教授は「欧米の武力に富士山の力で挑んだことが分かる」と語る。 同時期、富士宮市の渡辺実さんは保管するウクライナの子どもたちが5年前に平和を描いた絵を富士山麓に並べた。その後、全国や世界で展示する計画までになった。「富士山で広げたことに意味
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記者コラム「清流」 朝霧JAM 今年こそ
「10月は朝霧JAMで会いましょう」-。富士宮市で毎年秋に開催される音楽フェス・朝霧JAMのプレイベントで、地元住民らでつくる実行委の秋鹿博委員長は来場者にそう呼び掛けた。 朝霧JAMが台風やコロナ禍で3年連続中止になる中、地域でつくるフェス復活の一歩にしようと感染対策を徹底し、こぎ着けたプレイベント。地元和太鼓団体や人気アーティストが浅間大社や朝霧アリーナで収録した演奏を上映し、会場に3組を迎えた。地元ボランティア団体・朝霧ジャムズが運営に大きく入り、地域とフェスの一体感が強く伝わってきた。 今年こそ開催へ。プレイベントの取材は、朝霧JAMにかける思いを地元関係者と共有できた気がして、うれ
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富士宮市議会再出発へ 存在意義 示せるか鍵【湧水】
「ようやく一歩踏み出した」-。富士宮市議会11月定例会の初日、小松快造議長はそう、力を込めた。わいせつ事件や議長選に絡んだ贈賄申し込み事件で現職市議3人の摘発に揺れた市議会は、補選で新議員5人を迎えて再出発を目指す。政治倫理条例の制定や議員定数削減を巡る議論が進む中、この町における議会議員のあるべき姿や存在意義をいかに市民に見せていけるかが鍵となる。 元議長の逮捕・辞職などに伴い10月24日に投開票が行われた市議補選で街頭演説を見つめた市民からは市議会に対し「不信感がぬぐえない」「誠意を見える形で示してほしい」などと厳しい声が上がった。約2800票が無効票だったことの意味は重い。11月25
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富士宮市議会 信頼回復の道見えず【解説・主張しずおか】
2019年10月の議長選を巡る贈賄申し込み容疑で、現職の議長だった遠藤英明容疑者(79)が逮捕され、議員辞職した富士宮市議会。5月に当時の現職市議が県迷惑防止条例違反容疑で逮捕されたばかりで、相次ぐ不祥事に市民の不信感は高まっている。市議会は新たな正副議長を決めたが、信頼回復への具体的な対応策はまだ見えず、“いばらの道”が続く。 遠藤容疑者が逮捕された翌日の8日、議会事務局に捜査員約10人が家宅捜索に入った。9月定例会が開会した10日以降も委員会室には「終日入室不可」と張り出され、ほかの市議への任意聴取も行われるなど、異常事態が続く。「今の議会は頼りにならない」「全