竜王戦盛り上がり総括 富士宮対局 実行委員会 将棋のまちへ教室開催

 昨年10月に富士宮市内で指された将棋のタイトル戦「竜王戦第3局富士宮対局」の実行委員会は9日、第3回会合を市役所で開いた。地元関係者でタイトル戦の盛り上がりを振り返り、将棋のまちに向けた今後の取り組みを共有した。

竜王戦第3局を振り返る実行委メンバー=富士宮市役所
竜王戦第3局を振り返る実行委メンバー=富士宮市役所

 第3局は市制施行80周年記念事業の一環として昨年10月28、29日に割烹(かっぽう)旅館「たちばな」を会場に開催された。須藤秀忠市長は「記念事業にふさわしく、多くの市民が盛り上げに参加してくれたことを市長として大変うれしく感じている」とあいさつ。竜王戦を契機に市長杯将棋大会や子ども将棋教室を継続開催したい考えを明らかにし、「将棋の文化が富士宮にしっかりと根付き、市民の将棋熱がさらに高まることを願う」と力を込めた。
 富士駒の会は将棋駒作りの体験教室を市内で開くと説明した。日本将棋連盟富士宮支部は大人将棋教室を新たに始めると紹介した。
 会合で実施報告書と収支決算を承認した。「おやつ選びコンテスト」については担当者が「これまでにない取り組みとして注目を集めた。プロ棋士の中でも話題となり、富士宮のPRにつながった」と振り返った。同実行委は同日、解散した。
 (富士宮支局・吉田史弥)

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