「高校生議員」市政に提案 富士宮で模擬議会 広報や福祉議論

 富士宮市内の高校生が“市議”となって一般質問に臨む「高校生議会」がこのほど同市議会議場で開かれた。日ごろ感じている疑問や地域課題を高校生ならではの視点で取り上げながら、自身の提案を市当局にぶつけた。

一般質問に臨む「高校生議員」=富士宮市議会議場
一般質問に臨む「高校生議員」=富士宮市議会議場

 星陵、富岳館、富士宮東、北、西、富士宮高等専修学校の6校から17人が登壇。議長は三沢実理さん(星陵高2年)が、副議長は手塚裕美子さん(同)が務めた。壇上に上がった「高校生議員」からは広報や福祉、防災、環境など、幅広いテーマの質問が上がった。
 映画やドラマの市内ロケ地を発信する市公認高校生SNS運営委員会の立ち上げ、中心部でのサイクルステーション開設、市立病院のアプリ開発導入、高校生が自治会運営に携われるモデル地区設置など具体的な提案が目立った。再質問を繰り返しながら須藤秀忠市長や担当部長らと白熱した議論を展開した。
 本会議を前に、2021年の高校生議会で富士宮東高の生徒による提案から同高放送委員会メンバーが制作した若者向け市PR動画がお披露目された。動画はユーチューブの市公式アカウントで紹介している。このほかにも前回の同議会で出た提案からは見通しの悪い交差点に立体的に見える路面舗装「イメージハンプ」を設置することなどが実現した。

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