「ふるさとへ」年末帰省ラッシュ本格化 静岡県内交通機関も混雑

 年末の帰省ラッシュが本格化した29日、JR静岡駅を発着する新幹線の乗車率が150%に達するなど県内の公共交通は混雑した。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「5類」に移行し、初めて迎えた年末年始。マスク姿がまばらになり、故郷に向かう帰省客の笑顔が目立った。

帰省客らで混雑するJR静岡駅東海道新幹線下りホーム=29日午前(写真部・宮崎隆男)
帰省客らで混雑するJR静岡駅東海道新幹線下りホーム=29日午前(写真部・宮崎隆男)
帰省客や出迎えの人で混雑する東海道新幹線の改札口=29日午前、JR静岡駅(写真部・宮崎隆男)
帰省客や出迎えの人で混雑する東海道新幹線の改札口=29日午前、JR静岡駅(写真部・宮崎隆男)
帰省客らで混雑するJR静岡駅東海道新幹線下りホーム=29日午前(写真部・宮崎隆男)
帰省客や出迎えの人で混雑する東海道新幹線の改札口=29日午前、JR静岡駅(写真部・宮崎隆男)

 JR東海静岡支社によると、新幹線は指定席の予約状況などから、下りは31日午前まで混雑が続く見通し。上りは1月2日午後から3日にかけて混雑が予想されている。
 祖父母が住む浜松市に帰省するため、静岡市で暮らす家族と静岡駅で合流した大学生竹内彩華さん(19)=東京都=は「今年はコロナを気にすることなく帰れる」と話した。出迎えた母の美代子さん(53)は「娘の顔が見られてうれしい。おもちをついたり、お雑煮を食べたり、正月らしく過ごしたい」と喜んだ。
 家族で実家へ向かうために、浜松駅に降りた歯科医師渥美陽二郎さん(50)=新潟県=は「感染は落ち着いてもマスクは外せない。実家ではゆっくりと過ごしたい」と語り、息子の孝太郎君(11)は「おじいちゃん、おばあちゃんと話すのが楽しみ」とほほ笑んだ。
 中日本高速道路の渋滞予測によると、ピークは下りが12月29、30の両日と1月2日、上りが1月2、3の両日。新東名高速道の駿河湾沼津サービスエリアに立ち寄った会社員広瀬大輔さん(42)=茨城県=は一家で富士市の実家に帰省途中。息子2人を富士山こどもの国に連れて行く予定で、「普段は雪に触れる機会がないので思い切り遊んでほしい」と目を細めた。
 国内線の出発ピークを迎えた静岡空港はFDAのほぼ全ての便が9割超の搭乗率となった。福岡県で開かれる音楽ライブに向かう会社員西尾直倫さん(36)=磐田市=は「最も楽しみにしていたイベント。羽を伸ばして楽しみたい」と声を弾ませた。

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