居場所カフェ 七夕に“出会い”演出 通信制生徒ら集う 静岡中央高

 NPO法人しずおか共育ネットは5日、静岡中央高(静岡市葵区)の通信制や定時制の生徒が気軽に通えるよう校内に設けた居場所「きゃりこみゅカフェ」で「七夕まつり」を開いた。集まった生徒は、七夕飾りで彩られた会場で祭りの雰囲気を味わいながら、カフェを運営する地域住民や大学生との交流を楽しんだ。

「きゃりこみゅカフェ」で七夕まつりを楽しむ生徒=静岡市葵区の静岡中央高
「きゃりこみゅカフェ」で七夕まつりを楽しむ生徒=静岡市葵区の静岡中央高

 約50人の生徒が来場した。生徒同士や運営スタッフ、ボランティアと一緒に、短冊の飾り付けやスーパーボールすくい、浴衣の着付けなどを楽しんだ。
 カフェは、高校生を支援する県事業の委託を受け同法人が運営。同校1階の食堂で毎週水曜に開設し、季節ごとにイベントなどを企画している。毎週参加しているという杉本咲花さん(17)は「普段会わない人に会えることがうれしい。ここで友達になった人も多い」と笑顔を見せ、友人と浴衣姿に身を包んだ。
 同法人の井上美千子代表理事は「コロナ禍でコミュニケーションが苦手になった子が増えている印象。居場所を提供することで友達が増えたり、人と話すことが好きになったりしてもらえたら」と期待した。
 (社会部・吉田史弥)

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