静岡県DMAT3次隊、石川県七尾市へ 一部は患者搬送など医療支援開始

 静岡県の災害派遣医療チーム(DMAT)の第3次隊が8日、県内各地から支援拠点病院のある石川県七尾市に向けて出発した。早く到着した一部チームは同日から現地で活動を開始した。患者の搬送や物資輸送など被災地のニーズを受けた支援を展開している。

静岡県庁
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 静岡県のDMAT調整本部によると、第3次隊は県内7病院の医師や看護師ら計32人で構成し、14日まで活動する。DMATの活動拠点本部がある七尾市の公立能登総合病院に立ち寄り、チームごと活動を割り振られる。現地の病院では停電は復旧したが、断水などの影響で治療が難しい状況という。3次隊は能登総合病院で本部機能を支援するため重症患者の搬送や物資輸送の調整に当たるほか、被害が深刻とみられる能登半島北部の珠洲市などに出向き、診療や夜間救急など病院業務や被災者支援を行う予定。
 静岡市は新たな支援先に輪島市が追加され、応援職員6人が8日、支援物資を振り分ける業務支援のため輪島市に向かった。
 行方不明者の捜索活動を行う静岡県緊急消防援助隊の第3陣は8日に珠洲市に到着し、現地で活動を始めた。
 降雪の影響で、静岡県が8日に出発を予定していた罹災(りさい)証明の発行に必要な建物の被害認定に携わる市町職員計10人の派遣は9日に延期となった。

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