茶抄紙でしおり完成 お茶の未利用部分活用 駿河総合高と静鉄リテイリング連携

 駿河総合高(静岡市駿河区)の3年生6人が静鉄リテイリング(同市葵区)と連携して開発を進めてきたブックマーカー(本のしおり)「茶おり」が完成し、24日に同市葵区内で開いた完成報告会でお披露目された。お茶の未利用部分で作られた「茶抄紙(ちゃしょうし)」を活用し、ほんのりお茶の香りがする静岡らしい商品に仕上がった。

完成した「茶おり」をPRするメンバー=静岡市葵区
完成した「茶おり」をPRするメンバー=静岡市葵区


 生徒6人は社員のサポートを受けながら、若者を意識した4種類の和柄を考案。「茶」「shizuoka」の文字を切り抜いたデザインや、「たまには急須で入れたお茶飲んでみてこ?」と静岡弁を記したペットボトルのシルエットなどを用意してきた。
 報告会では、茶抄紙を考案した別の高校生や市職員を前に商品コンセプトや経緯を説明し、「静岡の特産品が無駄に廃棄されるのを防ぎたい」と企画に込めた思いを伝えた。
 商品開発は課題研究の授業の一環で昨年5月から取り組んできた。リーダーの栂尾まつりさん(18)は「自分自身もお茶への関心が高まった。商品を通じて静岡のお茶を大切に感じてもらいたい」と願った。
 4枚セットで税込み550円。同社が運営する新静岡セノバ内「ハンズ静岡店」やしずおかマルシェ新東名高速道静岡サービスエリア上り店、下り店などで販売している。
 (社会部・吉田史弥)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞