進学、将来の居住先は U・Iターン増へ課題探る 静岡大でシンポジウム

 静岡大の経済学、社会学、法律学の専門教員らでつくる「人口動態と就労環境研究所」は29日、「若者を魅了する地域」をテーマにしたシンポジウムを静岡市駿河区の同大静岡キャンパスで開いた。同研究所が県内15校の高校1年生約3千人を対象に進路や将来の居住地希望を聞いた意識調査結果を報告した。

高校生への意識調査結果を発表する吉田教授=静岡市駿河区
高校生への意識調査結果を発表する吉田教授=静岡市駿河区

 意識調査では進学先の県外希望は特に東部や伊豆地域の高校生で多かった。一方で、就職や40歳時とライフステージが上がるごとに県内居住希望の割合が高まる傾向が分かった。次年度以降も追跡調査を行う。
 報告した人文社会科学部の吉田崇教授は「若者が進路を自由に選択できる環境がどれだけあるか調査で確認していきたい」と語った。
 基調講演で島根県益田市教委の大畑伸幸ひとづくり推進監がU・Iターン増につなげた取り組みを紹介した。御殿場南高校長や島田市職員、同大教授らのパネル討論も行った。

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