平和の輪、富士山麓から 富士宮・人穴小、キッズゲルニカプロジェクト

 富士宮市立人穴小児童が地域住民や保護者と協力し、キッズゲルニカを制作するプロジェクトを進めている。5、6年生の発案から地域を巻き込み、平和や明るい未来に向けたメッセージを富士山麓から世界に発信する。

色塗り作業を進める児童=富士宮市立人穴小
色塗り作業を進める児童=富士宮市立人穴小

 今年9月に中村隼織さん(6年)が授業の一環で「学校をよくするために」をテーマに校内でアンケートを行ったことがきっかけ。同じく上級生の小笠原楽さん(5年)や丸山馨太さん(同)と3人で話し合う中で、キッズゲルニカの制作を発案した。15人の全校児童で作品のモチーフ案を出し合い、講師として迎えた市内在住の画家・長田佳代さんが1枚の下絵にまとめた。
 校庭で手を取り合う15人とバックの地球が一つの輪になる構図を選び、一人一人の足元には光り輝く未来が伸びる様子を表現した。色塗りを全校児童のほか、保護者や地域住民に参加してもらいながら仕上げていく。6年生の中村さんは「作品にみんなの思いが詰まっている。平和が前提にある明るい未来を表現したい」と語った。
 来年2月23日の「富士山の日」には、市内やウクライナなどの子どもたちが制作した他の作品とともに、人穴地区の牧草地に並べることを計画している。

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