企画展「博士の愛した富士山」 スタール氏の生涯たどる 富士宮・世界遺産センター、2月5日まで

 富士宮市の県富士山世界遺産センターは23日から、開館5周年を記念した企画展「博士の愛した富士山」を同センターで開催する。富士山を愛した米国の人類学者フレデリック・スタール博士と、その助手兼通訳を務めた九十九黄人(豊勝)氏が集めた富士山関連資料などを紹介する。

「博士の愛した富士山」をテーマにした企画展=富士宮市の県富士山世界遺産センター
「博士の愛した富士山」をテーマにした企画展=富士宮市の県富士山世界遺産センター

 スタール博士は1933年に他界するまでに10回以上来日し、日本の研究に没頭。富士山研究にも取り組み、登山は5回経験したという。企画展は黄人氏の息子で東洋民俗博物館(奈良県)の九十九弓彦理事長から寄託された資料など計140点を用意し、博士の生涯や黄人氏との交流を振り返る。
 「お札博士」とも呼ばれたスタール博士自身の「千社札」や書のほか、富士講信者が富士山に登る際に使った旗印「マネキ」などのコレクション、博士と黄人氏の貴重な映像資料などを並べた。同企画展は来年2月5日まで。1月15日には九十九弓彦理事長を招いた公開講座を開く。

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