富士宮中心街を観光で活性化 インバウンド誘致、キャンプマップ作成… 東洋大生が研究発表
富士宮市を舞台に研究活動を展開する東洋大国際観光学部のゼミ生がこのほど、「観光まちづくりを通した中心市街地活性化」をテーマに実施した2022年度の研究成果報告会を市役所で開いた。大学生ならではの視点や発想で考案・実践した観光による地域再生プランを市や地元商工観光関係者に発表した。
研究に取り組むのは同市出身の佐野浩祥教授が指導するゼミナール生。2019年度から継続し、4年目。ゼミには富士宮高校会議所で第4代会頭を務めた地元出身の伊東竜輝さんも参加している。本年度は3年生16人が3グループに分かれて調査研究を進めた。資料文献調査のほか、実際に市内を訪れて市内の観光関係者らに対する聞き取り調査などを通じて課題を探った。
報告会では訪日香港観光客をターゲットにSNSを利用したインバウンド誘致施策のほか、ロゲイニングイベントや、食材調達に便利な店と体験施設をまとめたキャンプマップの作成を提案する3件のプランを発表した。伊東さんが参加したロゲイニングプロジェクトのチームでは、実際に市内でのフォトロゲイニングのプレイベントを企画・開催し、参加者のアンケート結果を踏まえて、教育分野や観光客増加に向けた可能性を提案した。