マンガで詐欺の手口紹介 富士宮署など冊子作製、防犯講習で配布へ

 富士宮署と富士宮防犯協会は、特殊詐欺被害の実態を紹介する冊子「マンガでわかる特殊詐欺被害」を作製した。防犯講習の受講者に「さくらパスポート」を発行し、地元協力店で特典が受けられる独自企画に合わせて用意。講習でパスポートと合わせて配布する。

漫画冊子を紹介する三ツ谷巡査部長=富士宮署
漫画冊子を紹介する三ツ谷巡査部長=富士宮署

 漫画の主人公は65歳の女性。実際に富士宮市内で起きた被害状況をもとにストーリーを組み立てた。自宅でテレビを見ている時に市職員を名乗る犯人からの非通知電話が鳴る場面から始まり、還付金に関する話をされた後、訪れた金融機関の職員を名乗る男にキャッシュカードをすり替えて盗まれてしまう様子を詳細に描いた。
 冊子は署内でイラストやデザインが得意な地域課の三ツ谷崇志巡査部長(42)が手がけた。「漫画によって詐欺被害が身近にあるものと感じてもらい、被害を一つでも減らしたい」と語る。
 発案した秋山友昭生活安全課長は「手口は漫画に紹介した一つだけではなく、その時々で変わり、巧妙化している。お金を取られないことを意識してもらうきっかけになれば」と期待した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞