要配慮者の災害支援は 静岡市葵区で研修会 台風15号振り返る

 静岡県ボランティア協会は18日、災害時の要配慮者支援をテーマにした研修会を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。県内の災害ボランティアや社会福祉協議会、行政職員ら約70人が昨年9月に発生した台風15号災害を振り返り、要配慮者に必要な支援や課題を探った。

災害時の要配慮者支援について考えた研修会=静岡市葵区
災害時の要配慮者支援について考えた研修会=静岡市葵区

 特別養護老人ホームの職員やケアマネジャー、被災地で支援を行った認定NPO法人の代表者が「台風15号、あの日あのとき」と題して事例報告した。
 清水区の特養「有度の里」の栗田健三所長(40)は、施設1階フロアの利用者44人の垂直避難を職員6人で試みた流れを写真を交えて紹介した。大量の泥水が流れ込み、1階の利用者4人が逃げ遅れたが、ベッドをかさ上げするなどして乗り切ったという。栗田所長は「あと1、2時間、雨が続いていたらと思うと今でも鳥肌が立つ」と振り返った。

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