ウクライナ出身奏者 カテリーナさんら公演 富士宮

 ウクライナ支援に向けた「平和への祈り カテリーナ チャリティーコンサート」(コアレックスグループ主催)がこのほど、富士宮市内で開かれた。同国出身で民族楽器「バンドゥーラ」奏者カテリーナさんらが出演し、反戦や平和への祈りを込めた音色を響かせた。

平和への祈りを込めてバンドゥーラを奏でるカテリーナさん=富士宮市内
平和への祈りを込めてバンドゥーラを奏でるカテリーナさん=富士宮市内

 日本の唱歌「ふじの山」や東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」のほかウクライナ民謡などを奏でた。母国の子守歌だという「幸せの鳥」の歌詞を説明した後、「毎日、小さい子どもたちや赤ちゃん、お年寄り、動物が殺されている。日本のメディアにはそれほど戦禍が報道されなくなってきた。半年たっても戦争は終わっていない」と訴えた。
 同グループの旧・三栄レギュレーターは旧ソ連時代、ウクライナに国際入札で世界最大の設備を設置。技術支援で現地滞在するなどウクライナと深いつながりがあったことからロシアによる侵攻を受けてウクライナへの支援を打ち出してきた。黒崎暁代表は会場で、日赤のウクライナ人道危機救援金の窓口になっている富士、富士宮両市にそれぞれ、来場者が寄せた浄財と合わせて50万円を渡した。

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