木造の移動式販売所 富士宮・内房地区に開所 地元野菜など並ぶ

 富士宮市内房の新長田橋付近で10月30日、地元野菜などを並べる移動式販売所が開所した。同日開かれた内房の里秋祭り「ざる菊とクラフト&マルシェ」に合わせてお披露目。隣接する遊休農地にはざる菊(クッションマム)も見頃を迎え、地域住民でにぎわった。移動式販売所は今月8日まで設置している。

お披露目された移動式販売所=富士宮市内房
お披露目された移動式販売所=富士宮市内房

 移動式販売所は富士ヒノキを活用した高さ2メートル奥行き3メートル幅4メートルの木造。タイヤを付けたほか、半分に分けられトラックなどに乗せて運びやすい構造に設計した。内房里づくりの会、IAI、丸大製材所、内房小で、内房の里地域活性化推進協議会を組織し、準備を進めた。県の地域・企業等連携型農村再生デザイン事業の一環。県の補助を活用した。
 初日は移動式販売所内にIAIが富士宮工場敷地内で生産する高糖度トマトやじゃがいも、地元住民による手作りみそや内房たけのこなどを並べた。移動式販売所は春の「内房たけのこ・桜まつり」での活用や常設についても検討を進める。同協議会の遠藤富士敏代表は「新たな内房地区の拠点づくりの第一歩を迎えた」と喜んだ。

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