自転車取り付け可、手提げやリュックにも ヘルメット専用 横断バッグ完成 静岡南署とメーカー連携 着用率アップ期待

 自転車ヘルメットの着用努力義務化から1年たつのを前に、静岡南署と管内で「横断バッグ」を製造する宮原商店が連携し、自転車ヘルメット専用の横断バッグを開発した。静岡市駿河区の長田西小で29日、高齢者交通事故防止モデル地区の長田西自治会連合会と同校の代表児童にバッグを寄贈し、署員が活用方法を実演して紹介した。

自転車のヘルメット専用横断バッグの活用方法を紹介する署員=静岡市駿河区
自転車のヘルメット専用横断バッグの活用方法を紹介する署員=静岡市駿河区
自転車ヘルメットの専用横断バッグを背負う児童=静岡市駿河区
自転車ヘルメットの専用横断バッグを背負う児童=静岡市駿河区
自転車用ヘルメット専用の横断バッグを受け取った児童ら=静岡市駿河区
自転車用ヘルメット専用の横断バッグを受け取った児童ら=静岡市駿河区
自転車のヘルメット専用横断バッグの活用方法を紹介する署員=静岡市駿河区
自転車ヘルメットの専用横断バッグを背負う児童=静岡市駿河区
自転車用ヘルメット専用の横断バッグを受け取った児童ら=静岡市駿河区

 降車後にヘルメットを入れるための専用バッグで、初めて商品化した。盗難防止のため自転車のかごや後輪にチェーンロックで結べるよう金具付きの穴が三つ開けられている。
 ヘルメットを着用しない市民が理由として、降車後の置き場所や持ち運びの不便さを挙げていることから専用バッグの開発を企画した。手に提げて持てるほか、ベルトを付けて肩に掛けたり、リュックの形で背負ったりもできる。バッグには、自転車利用時に注意するポイントもプリントしてある。
 寄贈を受けた長田西学区交通安全会の平野和彦会長(71)は「ヘルメットは自転車のかごにそのまま置いておけず、自分も困っていた。バッグを使って普及させたい」と喜んだ。
 同署が独自に調査した管内のヘルメット着用率は昨年2月が6・7%だった。今年2月の調査では16・7%と10ポイント増加したが、依然として低い水準という。堀田利治地域交通官は「自転車事故防止に向けた小さな一歩でも、いつか県民の命を守る存在になれば」と語り、宮原商店の杉山司さん(35)は「1%でも着用率を上げられたら」と願った。
 (社会部・吉田史弥)

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