浅間大社に奉納囃子 富士宮まつり開幕 「魂の音色」響く

 富士宮市の世界遺産富士山構成資産・富士山本宮浅間大社の秋季例大祭に合わせた「富士宮まつり」(同委員会・同青年協議会主催)が3日、中心市街地で開幕した。5日までの3日間、地元20区が山車や屋台を引き回し、県指定無形民俗文化財「富士宮囃子(ばやし)」をにぎやかに響かせる。

富士宮囃子を奉納する参加者=富士宮市の富士山本宮浅間大社
富士宮囃子を奉納する参加者=富士宮市の富士山本宮浅間大社

 収穫と一年の無事に感謝をささげる伝統行事。時間短縮など感染防止対策を講じ、3年ぶりの開催となった。初日の祭典の皮切りとなる「宮まいり」には地元20区から計約千人が前組・後組に分かれて浅間大社に集まり、お囃子を奉納。「清らかな魂の音色を響かせてください。用意はよろしいか。奉納囃子始めー」のかけ声で一斉に太鼓や笛、かねを響かせた。奉納後、各地区に戻って山車や屋台を引き回した。
 富士宮まつり最大の見どころは4日の「本宮(ほんみや)」。各区の山車や屋台が目抜き通りに勢ぞろいし、一斉囃子や共同踊りに続いて、激しい競り合いを繰り広げる。

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