「やさいバス」好評 地元農家から直接集荷  富士宮市のMV東海

 富士宮市内のマックスバリュ(MV)東海店舗で、農業流通ベンチャー「やさいバス」(牧之原市)と連携した富士、富士宮地域の農産物を並べた専用の売り場展開が進んでいる。静岡や浜松でスタートしていた両社の連携は県東部では初めて。地元の登録生産者を順次増やしているほか、14日には市内4店舗目での展開も始まる。

マックスバリュ東海の店舗内に設けられた「やさいバス」の売り場=富士宮市内
マックスバリュ東海の店舗内に設けられた「やさいバス」の売り場=富士宮市内


 「やさいバス」ではバス停に見立てた集出荷の拠点を冷蔵トラックで巡回し、地域の生産者と消費者らをつなぐ配送システムを運営している。富士宮での展開は、以前から付き合いのあったネギ生産法人「アドリ」の小河麦人代表に相談し、小河代表が生産者仲間に声をかけるなどして昨年11月に開始。当初5人ほどだった登録生産者も現在20人まで増えた。配送の流れはアドリに置いたバス停に各農家が野菜を持参し、やさいバスがまとめて各店舗に届けている。
 市内店舗の一つ万野原店は入り口付近に売り場を置き、ネギやキャベツ、ブロッコリーなど旬の野菜が並ぶ。同店農産担当チーフ大瀧克己さんは「先頭コーナーは見た目と季節感が大切。お客さんの感触は良い」と語る。市内の展開に協力した小河さんは「自分たちが伝えたい野菜へのこだわりや価値を売り場に反映してくれてありがたい」と感謝する。
 万野原店のほか、朝日町店、宮原店で展開中。14日からは若宮店でも始める。
 (富士宮支局・吉田史弥)

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