在京外交官ら富士宮視察 富士山麓の食文化に理解

 静岡県が各国の在京大使館関係者らを招く「静岡県視察ツアー」が2日、富士宮市内で行われた。五つの国と地域から実務担当外交官ら7人が訪れ、富士山の湧水の恵みに創出された市内の食文化や産業の現場を巡りながら地元関係者と交流した。

富士養鱒場を見学する在京大使館関係者ら=富士宮市猪之頭
富士養鱒場を見学する在京大使館関係者ら=富士宮市猪之頭

 同視察ツアーは県内の魅力や可能性をPRし、各国との信頼関係深化を目的に18回目。今回は日本酒の輸入伸び率が高い国や地域の外交官らを招いた。参加者は県富士山世界遺産センターで富士山の湧水について説明を受けた後、フランス料理店「レストラン・ミツ」でブランドニジマス「紅富士」や地元野菜を味わった。「富士錦酒造」の酒蔵見学したほか、県水産・海洋技術研究所富士養鱒場では紅富士の開発経緯などの説明を受けた。
 駐日台北経済文化代表処の李世丙駐日副代表は「富士山のきれいな水から生まれた物産のことは初めて知った。台湾人が日本に旅行に来る目的の一つはグルメ。宣伝すれば台湾人の観光客が来る」と印象を語った。

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