リサイクル 落語で学んで 静岡視覚特支で環境出前講座 廃棄物の適正処理呼びかけ

 静岡市駿河区の静岡視覚特別支援学校で24日、県産業廃棄物協会による「環境出前講座」が開かれた。協会青年部会員の妻形優介さん(43)=同区=が「リサイクル落語」を披露し、小中等部の児童生徒10人に廃棄物の適正処理の大切さを訴えた。

「リサイクル落語」を児童らに披露する妻形さん=静岡市駿河区(写真の一部を加工しています)
「リサイクル落語」を児童らに披露する妻形さん=静岡市駿河区(写真の一部を加工しています)


 同講座で落語を披露するのは初めて。清水区で廃棄木材をチップ化し、紙の原料を製造する会社「静岡チップ工業」に勤める妻形さんが楽しく学んでもらおうと、リサイクルをテーマに自作した落語の筋書きを用意した。
 破れてしまった自分のズボンについて「もう、はけないな」と語る生徒に、教員が分解した素材から再び洋服を作ることができるなど、身の回りにリサイクルされた商品があふれている様子を紹介する内容。リサイクル落語を通じて妻形さんは「ごみの問題はみんなで力を合わせれば絶対に解決できる」と呼びかけた。
 生徒は学校敷地内に用意された収集運搬車(パッカー車)も見学した。青年部会メンバーの平岡一斗さん(38)=清水区=らの案内で車両に乗り込み、手で触れながら収集業務や分別について理解を深めた。
 (社会部・吉田史弥)

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