高級ネギ「産地化へ」 県農林漁業奨励賞の小河さん(富士宮)

 「ふじのくに未来をひらく農林漁業奨励賞」を受賞した富士宮市でネギを生産する小河麦人さん(36)=アドリ代表=がこのほど、富士市の県富士農林事務所を訪れた。西室康二所長に受賞を報告し、展望を語った。

西室所長に展望を語る小河さん(左)=富士市
西室所長に展望を語る小河さん(左)=富士市

 2017年に新規就農した小河さんは前職の農業アドバイザーの知見や富士山の恵み、富士宮市内の高低差を生かして計10ヘクタールでネギの生産に励む。一般向けには高級ネギブランド「富士の雅ネギ」を立ち上げて、産地化を目指している。小河さんは「『社長良かったね』と、スタッフみんなが喜んでくれたことが自分はうれしかった」と受賞に感謝する。
 富士宮の新名物をつくろうと、富士宮やきそば・鉄板焼き店「うるおいてい」と開発したネギ焼き「富士宮ネぎネぎ」についても紹介し、「評判が良い。リピーターもついてきている」と説明。「富士宮でネギを食べる文化をつくりたい。ネギの消費量を増やして産地化を進めたい」と見据える。今後の展望を「このネギをもっと広げて会社を『道場』とし、新規参入する人が学べる場所にしていきたい」と力を込めた。

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