SBSアナ影島亜美さん、一日警察署長 静岡南署 幹部と詐欺電話寸劇も
「年末の交通安全県民運動」と「年末特別警戒」が始まった15日、静岡南署は、SBSアナウンサーの影島亜美さん(26)を一日警察署長に委嘱した。大村彦彰署長から委嘱状とタスキを受けた影島さんは詐欺電話が静岡市駿河区で多発した状況などを想定した寸劇に署幹部と挑戦したほか、出発式で号令をかけたり、犯罪被害や交通事故防止を訴える街頭広報を展開したりした。
寸劇は署長室で行った。杉山慎一生活安全課長から高齢者宅で海外からの不審電話が複数確認されたことが報告されると、影島さんは「特殊詐欺の電話で間違いありません。受け子や出し子が来ているはずです」と指摘した。増田修刑事官と杉山課長に迅速な捜査員の出動や広報活動を指示した。鈴木英文課長ら交通課員がパトロールの出発報告をする寸劇では「市民が良い年を迎えられるよう精いっぱい頑張っていきましょう」と激励した。
出発式で影島さんは「今年はうさぎ年。イソップ童話の『ウサギとカメ』の話にもあるように最後まで油断は禁物」と訴えた。JA静岡市の豊田支店や南部じまん市にも繰り出し、来店者に啓発品を配った。
葵区の繁華街では、川勝平太知事や大原光博県警本部長らが各種防犯活動の様子を視察し、地域住民ら参加者を激励した。及川博行静岡中央署長の先導を受けながら、呉服町通りや青葉通りなどを巡視した。県庁前では、走りながら地域を見守る「ランニングパトロール」の出発も見送った。