富士宮で竜王戦第3局始まる 指導対局、プロの一手は? 関連行事にぎわう

 藤井聡太竜王と挑戦者・広瀬章人八段による将棋の第35期竜王戦第3局(日本将棋連盟など主催)が28日、富士宮市内で始まった。市民文化会館では、指導対局や子ども将棋教室、富士駒の会作品展示など関連行事が展開され、将棋ファンや親子連れでにぎわった。

指導対局で参加者と向き合う加藤桃子女流三段(左)=富士宮市の市民文化会館
指導対局で参加者と向き合う加藤桃子女流三段(左)=富士宮市の市民文化会館

 子ども将棋教室では初心者向けに、動物の絵柄で将棋を簡略化した「どうぶつしょうぎ」が紹介された。会社員の川口拓馬さん(43)=同市=は「親子で将棋ができるようになれば」と娘の花さん(8)と参加した。花さんは他の参加者との対戦を繰り返し、「駒がいろんな場所に動く将棋は楽しい」と笑顔を見せた。
 将棋経験のある子どもたちは同連盟富士宮支部メンバーらと対局を楽しんだ。夏ごろ始めたという中村颯希君(8)=同市=は「強くなりたい」と盤面に向き合った。佐野有司支部長(60)は「たくさん子どもが来てくれてうれしい。竜王戦を契機に将棋を指したことのない人たちにも将棋の面白さを感じてもらえたら」と願った。
 指導対局には青嶋未来六段(三島市出身)と加藤桃子女流三段(牧之原市出身)が登場した。富士駒の会による駒や駒箱などの展示販売は29日まで。

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