静岡県内から穴水町へ 第2陣到着 支援さらに 能登地震

 石川県能登半島地震で静岡県が長期的な支援に向けて現地に置く活動拠点の設備が整い、静岡県が支援する穴水町への応援職員派遣も本格化している。町の災害対応を支える「災害マネジメント支援チーム」や被災建築物の応急危険度判定を行う県職員らの第2陣も10日から現地に入った。

 石川県の発表資料によると、穴水町の住宅被害は約千軒という。静岡県の応急危険度判定支援は建築技術職員らを6人ペースで派遣している。
 降雪など悪天候が続く中、第1陣は同町内で6日から4日間で役場周辺などの300軒以上の調査を終えた。10日から入った2陣も同町内で13日まで判定作業を続け、第3陣は14日から被害が深刻な輪島市や珠洲市など能登半島北部に向かう予定。
 県建築安全推進課の担当者は「過去にあったどの災害派遣よりも過酷な環境と聞いている。建築職員としてできることを全うする決意」とした。
 災害マネジメント支援チームの第2陣は県職員4人を派遣し、10日に第1陣から業務を引き継いだ。穴水町の災害対策本部の運営サポートや助言、必要な支援や人員の確認を進めている。
 罹災(りさい)証明の発行に必要な住家の被害認定で実働に当たる市町職員も現地に入った。同町庁舎に作業スペースを確保し、町職員との打ち合わせを重ねて近く、調査を開始する。
 中能登町では、静岡県生活排水課や沼津土木事務所職員と県内5市の職員計8人が9日から町内に入り、下水道管路の被害調査を始めた。各地のマンホールを回って下水流出や土砂堆積の有無を調べている。
 (社会部・吉田史弥)

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