道の駅 災害に備え連携訓練 16日まで展示企画も 富士宮

 近年頻発化、激甚化する自然災害に備え、富士宮市根原の道の駅「朝霧高原」はこのほど、関係機関と連携した防災訓練を同道の駅で実施した。道の駅を運営する会社「富士山」の従業員のほか、国土交通省静岡国道事務所や市、県、県警、市消防本部の関係者が参加し、BCP(事業継続計画)に示した災害時対応や被害状況伝達の手順を確認した。

関係機関と連携した防災訓練に臨む参加者=富士宮市根原の道の駅「朝霧高原」
関係機関と連携した防災訓練に臨む参加者=富士宮市根原の道の駅「朝霧高原」

 想定は最大震度5弱の地震発生。従業員が施設利用者らの安否確認を行い、負傷者救護や避難誘導を行った。作成したチェックリストを基に人的被害や設備被害を集約し、市に状況を報告。市から順々に国道事務所、県災害対策本部、県警へ被害状況を伝達する流れを確認した。災害トイレ設営や消火訓練も実施した。
 同道の駅は「防災道の駅」に選定された広域的な防災拠点。吉里正臣支配人は「安否確認や避難場所を確保した後、避難誘導するBCPで示した手順の有効性を確認できた」とし、「災害は必ず起こると考え、日頃から防災意識を高めて備えていく」と意気込んだ。
 同道の駅では10月16日まで大規模災害をテーマに展示企画が行われている。東日本大震災の被災遺物や記録写真、防災技術が並ぶ。

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