山極さん環境問題語る 明社協富士宮50周年 高校生と交流も

 明るい社会づくり運動県連合会富士宮地区協議会はこのほど、設立50周年記念大会を富士宮市の市民文化会館で開催した。ゴリラ研究の第一人者として知られる総合地球環境学研究所の山極寿一所長を招いた講演や、小中学生の作文コンクールの表彰などを行った。

講演でゴリラと人間の類似点や違いなどを説明する山極所長=富士宮市民文化会館
講演でゴリラと人間の類似点や違いなどを説明する山極所長=富士宮市民文化会館
地元高校生と交流する山極所長(左から2人目)=富士宮市狩宿
地元高校生と交流する山極所長(左から2人目)=富士宮市狩宿
講演でゴリラと人間の類似点や違いなどを説明する山極所長=富士宮市民文化会館
地元高校生と交流する山極所長(左から2人目)=富士宮市狩宿

 山極所長は「地球環境問題を地域から考えるために~ゴリラからの提言~」と題して講演した。ゴリラと人間のコミュニケーションの類似点や違いに触れ「言葉は共感能力、音楽的なコミュニケーションの上に出てきた」と説明。加速する情報通信革命の中で「人間の身体や心は付いて行けていない。今考え直すべきは命と命のつながり」と指摘した。一方で現在の社会では「生活が定住から遊動に移行している」とも指摘し、「シェアやコモンズの拡大が人間の幸福につながる」と説いた。
 作文コンクールでは平野雅美さん(上野小6年)、渡辺優奈さん(上井出小4年)、小長井結翔さん(富士宮三中3年)、芦沢翔真さん(柚野中3年)が入賞した。大会の中で作文を発表した。
 大会後、山極所長は市内のグランピング施設・マウントフジ里山バケーションで地元高校生5人との交流会に臨み、環境問題をテーマに意見を交わした。

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