台風15号で展示機会失う 手作り灯籠、花道彩る 静岡・足久保小で卒業式

 静岡市葵区の足久保小で16日、5、6年生63人が昨年の地域の秋祭り用に絵柄を描いた灯籠が校舎前の通路に展示された。台風15号の被害で秋祭りが中止になり展示機会を失っていたため、卒業式に合わせて披露した。

校舎前に並んだ灯籠を眺める卒業生と保護者=静岡市葵区の足久保小
校舎前に並んだ灯籠を眺める卒業生と保護者=静岡市葵区の足久保小

 灯籠は昨年10月に開催予定だった秋祭り「おひまち灯ろう」で、夜道を照らすために制作した。絵柄は「足久保小の自慢」をテーマに、地域に生息する動物や魚などを思い思いに障子紙に描き、木組みに貼り付けた。
 式典を終えた卒業生らは通路の両側に並んだ灯籠を眺めながら、学校生活を振り返った。ヤマメやアユ、カワセミを描いた卒業生の西村成治朗さん(12)は「豊かな自然と触れ合いながら学校生活を送ることができた」と話した。灯籠は修了式がある17日も校舎前に並べる予定。

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