「蕎麦の清涼感楽しんで」 富士宮・富士山手打ち学会記念講演

 富士宮市田中町の新聞販売店「ツタウェル」が運営する富士山手打ち蕎麦(そば)学会は25日、受講者千人達成を記念し、日本蕎麦保存会の片山虎之介会長を招いた記念講演会を同市の駅前交流センターきららで開いた。同学会の受講者ら約60人が参加し、蕎麦研究家の片山さんが語る日本蕎麦の基礎知識や奥深さに耳を傾けた。

記念講演で蕎麦の基礎知識を解説する片山会長=富士宮市内
記念講演で蕎麦の基礎知識を解説する片山会長=富士宮市内

 片山さんは蕎麦の本質を「清涼感を楽しむこと。本来、大切な人をもてなすためのごちそう」と説明。在来種と改良品種の違いに触れた後、在来種の魅力を「いろんな音域が交ざった合唱のような幅の広い豊かな味わいがある」とした。おいしい蕎麦を“デザイン”するには「粉の状態をコントロールすることが大事」と解説した。
 同学会は2018年に活動をスタートし、このほど受講者は延べ千人を超えた。勝亦章司会長は「皆さんのおかげ。将来的には、蕎麦店を開業したい。おいしい蕎麦をもっともっと皆さんに紹介したい」と意欲を示した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞