ミニチュア土器作り挑戦 登呂遺跡発見80周年記念 JR静岡駅地下で出張博物館

 静岡市立登呂博物館は9日、登呂遺跡に関連する体験イベントを展開する「出張博物館」をJR静岡駅北口地下広場「しずチカ」で開いた。同所で30日まで開催している登呂遺跡発見80周年記念などのPR展示に合わせて企画。街行く親子連れがミニチュア土器作りに挑戦した。

ミニチュア土器作りに挑戦する参加者=静岡市葵区
ミニチュア土器作りに挑戦する参加者=静岡市葵区


 登呂遺跡では祭祀(さいし)用とみられる小さいサイズの土器が数多く出土しているという。参加した親子は粘土を卵形に丸めた後、回転させて器状に広げながら、おちょこサイズの土器を形作り、縁に模様を付けて仕上げた。家族で訪れた堀越奏太さん(12)=藤枝市=は「昔の人たちの生活を感じた。縄文や弥生時代のことを勉強していきたい」と笑顔を見せた。
 市内などで発見された実物の縄文、弥生土器のかけらや古墳時代の須恵器などを並べて触れられる体験コーナーも設けた。
 今月11日は登呂遺跡発見から80周年の記念日。高田裕成館長は「博物館で本物を見て、2千年前の臨場感を味わってほしい。ロマンを感じてもらえたら」と語った。
 (社会部・吉田史弥)

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