富士宮活性化プロジェクト「キャン×スポ」 初の「一般向け」マルシェ
富士宮市の若手生産者や移住者らが集い、2年目を迎えた地域活性化プロジェクト「キャン×スポ@あさぎり」でこのほど、地元農畜水産物や加工品を集めた一般向けマルシェを同市根原のあさぎりフードパークで開いた。これまでは「ふもとっぱら」を会場にキャンプ場利用客限定で開催してきたマルシェを新たな試みとして誰でも利用可能な一般向けに初めて企画した。
フードパークに店舗を構える富士正酒造の酒蔵前に会場を設営した。同酒造は生みかん酒などを試飲で、富士山ワイナリーはシゼンスパークリングなどを提供。富士山白糸ファームは出来たてのおにぎりを販売し、曽我めんは同酒造の純米酒を使った富士宮やきそばを用意した。
ほかに、朝霧乳業、まかいの牧場、石川農園、朝霧高原放牧豚、白糸滝養魚場、あおぞらピッツァの計10事業者が出店し、多くの地元住民や観光客らでにぎわった。「初めての試みも盛況。点が線につながってきた」とマルシェ担当リーダーの大塚祐介さん(あおぞらピッツァ)。「メンバーで連携したSNSでの事前PRや運用に成果が挙がってきた」と感触を確かめた。
次回の一般向け開催は23日。会場はまかいの牧場の駐車場。
■活動経過や展望、市長に報告
「キャン×スポ@あさぎり」のメンバーがこのほど、富士宮市の須藤秀忠市長を訪問した。事務局を担う「まかいの牧場」の馬飼野公洋社長やチームリーダーらが出席し、活動経過や展望を伝えた。
情報発信チームの佐藤文紀さん(富士山ぶどうランド園主)と、渡辺大介さん(えいちのむらファーマーズキッチン専務)がマルシェやe―Bikeアクティビティー、情報発信のこれまでの経過を報告した。ワーケーションと絡めたe―Bikeツアーや「富嶽温泉花の湯」とコラボした地元食材を使ったディナー付き宿泊プランの新企画を伝え、「市街地と北部をつなぐことを意識した企画を展開する。より外に出しながら、認知を広げていきたい」などと2年目の意気込みを語った。
須藤市長は「力を合わせることによって相乗効果を生んでいる。市としても応援していきたい」とたたえた。