詐欺被害防止へ 祖父母と合言葉 静岡南署 駿河区小学生にマグネット配布

 静岡南署と静岡南防犯協会は、管内で多発する特殊詐欺被害の防止に向け、家族間で電話口での合言葉の設定を促す「合言葉マグネット」を製作した。全国地域安全運動期間中(11~20日)に、静岡市駿河区内の小学4年生約1600人に配布し、祖父母らに贈ってもらう。

「合言葉マグネット」の活用を呼びかける増田刑事官(右)=静岡市駿河区の長田南小
「合言葉マグネット」の活用を呼びかける増田刑事官(右)=静岡市駿河区の長田南小


 合言葉マグネットの配布は今年で3年目となる独自施策。縦横約10センチで「詐欺にだまされない為に!家族の合言葉は、」に続き、家族で決めた合言葉を記す欄を中央に配置した。ペットの名前など、合言葉を決めて、祖父母が使う電話機の近くに貼ってもらうことで電話を受ける際の特殊詐欺への警戒につなげる。
 運動初日の11日、警察官や防犯指導員、地域安全推進員らが同区の長田南小を訪れ、クラスごと説明会を開き、代表生徒にマグネットを手渡した。同署の増田修刑事官は「家族の中で話題にしてもらい、1件でも被害が少なくなるように協力をお願いしたい」と活用を呼びかけ、児童が将来、詐欺犯罪に加担することもないよう強く訴えた。
 (社会部・吉田史弥)

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